2022年10月18日火曜日

航空会社がApple AirTagを禁止? その詳細とは...


 

今日の内容は、実にタイムリーな、旅行に関係のあるトピックです。


ちょっと長い内容ですが、とても興味深い内容です。ご覧いただいたお礼に、

最後にクーポンコードを載せておきますので、ぜひご利用ください。


(この記事は、20221012日にJoshua Longhttps://www.intego.com/mac-security-blog/author/joshlong/)によってMac Security Blogに投稿されたAre airlines banning Apple AirTags? Here’s the complete storyの翻訳です)

 

先週、ドイツの航空会社であるルフトハンザがAppleAirTagトラッキングデバイスを禁止するとの噂が広まりました( https://www.intego.com/mac-security-blog/topic/airtags/ )。AirTagは、荷物や色々なものの場所を特定するためによく使われています( https://www.intego.com/mac-security-blog/16-things-you-can-track-with-airtags/ )。

 

ルフトハンザ航空の認証済みTwitterアカウントからの返信ツイートによって、この噂の内容は事実であることが確認されました。ツイートによればアクティベートされたAirTag”危険物に分類されるということです。

 

ところが航空雑誌の一誌は、ルフトハンザから内々にほぼ反対の内容を伝えられたともしています。

 

どちらが真実なのでしょうか? 航空会社はAirTagを禁止するのでしょうか? AirTagは危険なのでしょうか?

 

弊社では、ルフトハンザおよび航空輸送標準化団体にコメントを求めました。この記事では、その経緯を説明したいと思います。

 

背景

 

108日の土曜日、一人のTwitterユーザがルフトハンザに航空会社がAirTagを禁止するとの噂は本当なのか質問しました。ルフトハンザのソーシャルメディア担当者の一人が次のように回答しました:

 

    Hi David, Lufthansa is banning activated AirTags from luggage as they are classified as dangerous and need to be turned off./Mony(アクティベートされたAirTagは危険物に分類されるためルフトハンザはアクティベートされたAirTagを禁止します。ですので、AirTagの電源を切っておく必要があります。)

https://twitter.com/djthomashome/status/1578866150993428480

 

次の日、別のTwitterユーザがなぜルフトハンザがAirTagを危険物と見做すのか質問しました。ルフトハンザの別のソーシャルメディア担当者が次のように回答しました:

 

    According to ICAO guidelines, baggage trackers are subject to the dangerous goods regulations. Furthermore, due to their transmission function, the trackers must be deactivated during the flight if they are in checked baggage and cannot be used as a result. /AnaICAOのガイドラインによれば、荷物のトラッカーは危険物の規則の対象となります。さらに、トラッカーには送信機能があるため、受託手荷物内にトラッカーがある場合は電源を切っていなければなりません。)

https://twitter.com/Autopilotuser/status/1579074273049980928

 

これらの公式見解では、ルフトハンザによるICAOの技術仕様の解釈に基づきルフトハンザはAirTagを禁止することにしたように思われます。ICAO(国際民間航空機関)は、飛行の安全などの標準化を行う国連機関の一つです。

 

同時にAirways Magazine誌がAppleAirTagトラッカーが禁止されるという複数の報告に関して確認または否定するかをルフトハンザに問い合わせました( https://airwaysmag.com/lufthansa-not-bannig-airtags/ )。ルフトハンザは、次のように同誌に回答したとされます:

 

    … (ルフトハンザは)AirTagを禁止していませんし、ルフトハンザにはAirTagを禁止するガイドラインや規則もありません。ICAOには、確かにこのようなデバイスを規制する現行の規定がありますが、それはルフトハンザや他の航空会社とは関係がありません。

 

このAirways誌に対する非公式の回答を見ると、ルフトハンザ自体はAirTagを禁止していないようです。ただし、ルフトハンザはAirTagICAOの安全基準に反すると考えているように見受けられます。

 

ICAOが本当にAirTagを危険物に分類しているなら、AirTagは全ての航空会社で許可されないはずです。

 

Airways誌の記事では、それ以上ICAOには触れられていません。しかし、別の標準化団体であるIATA(国際航空運送協会)が登場します。IATAは、荷物として運べるものと運べないものの規則を作り、その内容を“Dangerous Goods Regulations”マニュアルに掲載しています。

 

ルフトハンザの公式および非公式コメントは互いに相容れない内容ですし、さらに二つの標準化団体も登場してきましたので、私はこの3者に連絡を取りコメントを求めることにしました。

 

●Integoに対するルフトハンザの公式声明

 

1011日、ルフトハンザのコーポレート・コミュニケーション・シニアマネージャーが私の問い合わせに答えてくれました。以下がルフトハンザによる声明の全文です:

 

    The Lufthansa Group has conducted its own risk assessment with the result that tracking devices with very low battery and transmission power in checked luggage do not pose a safety risk. We have never issued a ban on devices like that. It is on the authorities to adapt regulations that right now limit the use of these devices for airline passengers in checked luggage. We are in close contact with the respective institutions to find a solution as quickly as possible.(ルフトハンザ・グループで独自のリスクアセスメントを実施した結果、受託手荷物内のバッテリ容量も送信電力も少ないトラッキングデバイスは安全上のリスクにならないと結論しました。弊社がこうしたデバイスを禁止したことはありません。航空機を利用するお客さまの受託手荷物内のこうしたデバイスの利用を制限する規則は存在しますが、それを適用するかどうかは当局の判断となります。できるだけ早急に解決策を見出すべく、弊社は各機関と密に連絡を取り合っています。)

 

    I kindly ask for your understanding that all questions regarding ICAO and IATA guidelines should be addressed to these respective bodies.ICAOおよびIATAのガイドラインに関しては、すべてそれぞれの団体にお問合せいただければ幸いです。)

 

つまり、ルフトハンザはAirTagを禁止したことがないというAirways Magazine誌に語った内容が再確認された形となります。ルフトハンザでは、AirTagが「安全上のリスクにならない」としているのです。

 

でも、これは同社のソーシャルメディア担当者によるTwitterでの発言と真逆のように思われます。もっとも、公には名前しかわかっていないソーシャルメディアアカウントの担当者よりも、コーポレート・コミュニケーションのシニア・マネージャーの言葉の方が信用できると考えるのが普通でしょう。

 

興味深いのは、ルフトハンザがAirTagを禁止していないことを再度確認してから、「...航空機のお客さまの受託手荷物内のこうしたデバイスの利用を制限する規則は存在...」と言っていることでしょう。つまり、ルフトハンザは「受託手荷物内のAirTagが安全上のリスクにならない」と考えていながら、同時にAirTagが現行の安全基準に違反しているとも考えているのです。

 

●Integoに対するIATAの公式声明

 

続いて、1011日のIATAのコーポレート・コミュニケーション・スポークスマンから回答がありました:

 

    There are no specific regulations for AirTags. As they contain lithium batteries and emit a continuous Bluetooth signal, AirTags and other baggage tracking devices fall under the category of personal electronic devices (PED) for regulations concerning their carriage by travelers. The PEDs category also includes mobile phones and tablets which have similar characteristics but with significantly more powerful batteries.AirTagを明示的に対象とする規則はありません。AirTagおよびほかの荷物トラッキングデバイスは、リチウム電池を内蔵し、常にBluetooth信号を発信していますので、旅行者の荷物に関する規則における個人用電子機器(PED)に当てはまります。PEDカテゴリには、同様の機能を持ち、より強力な電池を内蔵する携帯電話やタブレットなどが含まれています。)

 

    The International Civil Aviation Organization sets global standards for the carriage of dangerous goods. Currently these regulations do not permit the carriage of PED in checked baggage unless the PED is completely turned off.(国際民間航空機関では、危険物の輸送に関する世界標準を設定しています。現在、こうした規則ではPEDの電源が完全に切れていない限り、受託手荷物内のPEDを輸送することは許可されません。)

 

    The potential safety risks of AirTags, however, appear to be minimal. Trackers contain very small lithium-ion batteries, and the Bluetooth emits a level of electromagnetic radiation that is below the threshold specified by the US Federal Aviation Authority (FAA) and the European Aviation Safety Agency (EASA) for safety concerns.(ただし、想定されるAirTagの安全上のリスクは非常に小さいと考えられます。トラッカーのリチウム電池はとても小さく、発信されるBluetooth信号のレベルも米連邦航空局(FAA)および欧州航空安全機関(EASA)による安全性の懸念に関する電磁放射線の数値より低いものです。)

 

    Industry consensus is building towards exempting Air Tags [sic] and other trackers provided that the lithium cell does not exceed a certain level and the tags only use Bluetooth. IATA will request the immediate consideration of this by the ICAO Dangerous Goods Panel which will meet next month (November 2022)(業界の考えは、リチウム電池が一定のレベルを超えず、タグもBluetoothしか使わない前提で、AirTagおよびほかのトラッカーを除外する方向で一致しています。IATAでは、この内容が来月(202211月)に開催されるICAO(国連・国際民間航空機構)の危険物パネルによって速やかに取り上げられるよう要望しています。)

 

IATAの声明で、この問題がグッと分かりやすくなりました。全体としてAirTagが特に危険ではないという理解がある一方、技術的に言えば現行の基準ではスマートフォンやタブレットといったより大きな電池を内蔵するデバイスと同様に扱われているというわけです。ちなみに、AirTagは普通の腕時計でよく使われているCR2032という小さなコイン電池を使っています。

 

IATAが早々に来月(202211月)のICAOの危険物パネルで該当する規則を更新するよう要望すると言っているのは特筆に値します。

 

●Integoに対するICAOの公式声明

 

1012日の朝、ICAOのコミュニケーション・オフィサーから次の回答がありました:

 

    Although ICAO is a standard setting body, under the 1944 Convention on International Civil Aviation the regulation of air transport remains a sovereign state responsibility. Governments enhance the safety of the global flight network as a whole by agreeing on common standards through ICAO, which they then transpose into their national regulatory frameworks.ICAOは基準設定団体ではありますが、1944年の民間航空に関する条約では航空輸送の規則は主権国家によって定められるとなっています。各国政府は、ICAOを通して共通基準に同意することで世界的な航空ネットワーク全体の安全を強化し、それぞれの国の規制の枠組みに反映させます。)

 

    As such, ICAO is not in a position to comment on the implementation or interpretation of ICAO specifications by states or by the operators they regulate.(ですので、ICAOは国あるいは対象となるオペレータによるICAOの規則の運用や解釈についてコメントする立場にありません。)

Having said that, we are in a position to provide you with our technical specifications.(とは言え、我々は皆さんに技術仕様を提供する立場にあります。)

    The broad principles governing the international transport of dangerous goods by air are contained in Annex 18 to the Convention on International Civil Aviation —The Safe Transport of Dangerous Goods by Air.{航空機による危険物の国際的な輸送を規制する一般的な原則は、民間航空に関する条約に対する別紙 18 https://www.icao.int/safety/DangerousGoods/Pages/annex-18.aspx )に含まれています—The Safe Transport of Dangerous Goods by Air https://www.icao.int/safety/DangerousGoods/Pages/annex-18.aspx )。}

 

    The ICAO Technical Instructions For The Safe Transport of Dangerous Goods by Air (Doc 9284) amplify the basic provisions of Annex 18 and contain all the detailed instructions necessary for the safe international transport of dangerous goods by air.ICAOの航空機による危険物の安全輸送に関する技術指針(Technical Instructions For The Safe Transport of Dangerous Goods by Air (Doc 9284) https://store.icao.int/en/technical-instructions-for-the-safe-transport-of-dangerous-goods-by-air-doc-9284 )は、別紙18の基本規定を詳説し、航空機による危険物の国際的な安全な輸送に必要な詳細なすべての指示が含まれています。}

 

    I would like to draw your attention to the attached excerpt from this Document.(この書類の抜粋を添付したので、参照ください。

https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/10/20221011-Extract-ICAO-TI-Table-8-1.png

 

    I hope this is helpful to you.(これがお役に立てば幸いです。)

 

添付された抜粋は次のとおりです:

 

ICAO TI 8.1からの抜粋

https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/10/20221011-Extract-ICAO-TI-Table-8-1.png

 

この抜粋には、危険物としてリチウム電池が掲載されています。画像内の「restrictions(制限)」列で強調した部分には次のように書かれています:

 

    [携帯用電子機器に内蔵された電池は、機内持ち込み手荷物として輸送しなければなりません。ただし] 受託手荷物として輸送する場合は:

    — 意図しないアクティベートを防ぎ、デバイスを損傷から保護する対策を施し、かつ

    — デバイスは完全に電源が切れていなければならない(スリープや休止状態ではない);

 

つまり、こうしたICAOの指針を厳密に解釈すると、受託手荷物内のアクティベートされたAirTag危険物の安全基準に違反するのです。しかし、この規則の適用あるいは解釈はICAO自体がするのではなく「国あるいは対象となるオペレータ」の判断に任されているわけです。

 

ルフトハンザを通したドイツ連邦航空局の声明

 

1012日の午後、ルフトハンザのコーポレート・コミュニケーション・シニアマネージャーから再度連絡があり、追加のコメントをいただきました:

 

    受託手荷物内の非常に小さい電池および小さい送信電力のトラッキングデバイスは安全上のリスクとならないという弊社のリスクアセスメントをドイツ航空当局(連邦航空局)が共有することを確認しました。ですので、ルフトハンザの飛行ではこうしたデバイスは許可されます。

 

ルフトハンザの公式で認証済みTwitterアカウントの一つで、同様の声明が公開されました:

https://twitter.com/lufthansaNews/status/1580275638690541568

 

念のためですが、ルフトハンザはドイツの航空会社です。これで、ドイツの当局がAirTagは安全上のリスクとならないことを認めましたので、ルフトハンザは自信を持って受託手荷物でもAirTagが許可されると言えたわけです。

 

●AppleFAATSA、そしてEASAの視点

 

本記事を執筆中の今日公開されたNew York Times誌の記事( https://www.nytimes.com/2022/10/12/travel/lufthansa-apple-airtags-luggage.html )によれば:

 

    Apple [said] its trackers comply with all airline safety regulations.Appleは、同社のトラッカーが航空会社のすべての安全基準を満たすと発言した。)

 

    In the United States, that was confirmed by the Federal Aviation Administration [FAA] and the Transportation Security Administration [TSA]. The European Union Aviation Safety Agency [EASA] said that its regulation did “not in itself ban or allow” the trackers, but that operators had the right to determine which devices were safe to use in flight.(米国では、これが連邦航空局 [FAA] および運輸保安庁 [TSA] によって裏付けられました。欧州航空安全機関 [EASA] は、その規則がトラッカーを禁止したり許可するものではないとし、デバイスを飛行中に安全に使用できるかどうかはオペレーターが判断するとしています。

    …

    An F.A.A. advisory from 2017 https://www.faa.gov/documentLibrary/media/Advisory_Circular/Editorial_Update_AC_91.21-1D.pdf allows devices to use low-powered wireless communication like Bluetooth on board planes in the United States. In a statement on Monday, the Transportation Security Administration confirmed Apple’s view that “tracking devices are allowed in both carry-on and checked bags.”2017年のF.A.A.の勧告によって、Bluetoothのような低電力ワイヤレス通信を使うデバイスは米国内の航空機で許可されています。運輸保安庁は、月曜日の声明でAppleによる「トラッキングデバイスは持ち込みおよび受託手荷物の両方で許可される」との考えを支持しました。)

 

そして、先週の金曜日にTSAのソーシャルメディア担当者の一人が少なくとも米国では「ワイヤレスのトラッキングデバイスは手荷物および受託手荷物の両方で許可される」とコメントしました。

https://twitter.com/leoll1234/status/1578157136822996992

 

お使いのMacは安全ですか?

 

Mac用のセキュリティソリューションをぜひご検討ください。ACT2の下記のIntego製品ページで機能や目的に合った製品を選択し、早めにインストールしておきましょう。

https://www.act2.com/intego




はぁ~、長いコンテンツを最後までお読みくださって、本当にありがとうございました。

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朝晩の冷え込みが身にしみる季節になってきました。皆様のご健康を、心からお祈りしております。

いつもありがとうございます。

株式会社アクト・ツー

Software Product Team

2022年9月27日火曜日

最新の詐欺:偽の App Store ページ!?

【Intego ブログより】


それにしても... 詐欺事件とはイヤなものですね...

今回は、なんと、偽の App Store のお話です。

 

(この記事は、2022年9月15日にJoshua Long(https://www.intego.com/mac-security-blog/author/joshlong/)によって Mac Security Blog に投稿された “Fake App Store pages are the new fake Flash Player alerts” を本人の了解のもとに翻訳したものです)

 

これまで10年以上に渡り、検索エンジン検索結果の危険性について書いてきました。Google、Bing、あるいは他の主要な検索エンジンであっても、あらゆる検索結果に危険なリンクが含まれている可能性があるのです。

 

検査結果には、ためになりそうなページへのリンクが並んでいますが、その全てが本当に有益だとは限りません。

 

実際のところ、検索結果に表示されるリンク先が肩透かしどころでなく危険であることもあり得ます。その先にはマルウェア、フィッシングサイト、あるいは他の詐欺サイトが手ぐすね引いて待っている可能性があるのです。

 

●最新の詐欺: 偽の App Store ページ

 

今週、古参のMac関連ジャーナリストでありIntegoの寄稿者で、Intego Mac Podcast( https://podcast.intego.com/ )のホストでもある Kirk McElhearn 氏から、次のような興味深いスクリーンショットが届きました:

https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/09/fake-apple-app-store-page.jpg

 

ぱっと見では、問題のない App Store のアプリページのように見えるでしょう。しかし App Store を熟知したユーザがよく見れば、変なところに気づくはずです。

 

まず、下向き矢印が付いた大きな緑の「DOWNLOAD」ボタンは、Appleが普段使っているボタンには見えません。アプリのアイコンが表示されるはずの場所には、灰色の背景にAppleのロゴのアウトラインが表示されています。そして、App Store には torrent あるいはBitTorrent クライアントは存在しないはずなのに、このアプリの名前には torrent という単語が含まれています。

 

とはいえ、一般的なMacユーザはこんな些細な違いは見逃してしまうはずです。そして、それこそがこのページの目論みなのです。

 

クリックすると何が起きるか

 

このようなページの Download ボタンをクリックすると、例えば Adobe Flash Player のインストーラに偽装された Bundlore の亜種のような、Macを狙うマルゥエアのページへ転送されます。信じられないかも知れませんが、Flashは2020年に開発終了しています( https://www.intego.com/mac-security-blog/the-history-of-adobe-flash-player-from-multimedia-to-malware/ )。

 

あるいは、アカウントの作成を促す偽のページに転送され、結果として電子メールアドレスとパスワードを盗まれるかも知れません。多くの人が同じパスワードを複数のサイトで使い回していることを考えると、こんな偽サイトの運営者が盗んだ情報を使って電子メール、Facebook、あるいは他のアカウントをハッキングする可能性もあります。

 

 

●より注意深くなると同時に保護を導入

 

前出のような危険なサイトに出会ったら、Command-W(⌘W)キーを押して速やかにブラウザのタブあるいはページを閉じてください。お使いのコンピュータに意図せずマルウェアがダウンロードされた気配があるなら、IntegoのMac( https://act2.com/intego )あるいはWindows用ソフトウェア( https://www.intego.com/jp/intego-antivirus )のデモ版をダウンロードしてスキャンを試してください。

 

可能な限り、ソフトウェアは Mac、iPhone、あるいは iPad に最初からインストールされている Apple の App Store App から直接ダウンロードしてください。必要な Mac 用アプリがApp Store にない場合は、ソフトウェアの開発元のサイトを直接に開いて購入あるいはダウンロードする方法を調べるのが最善です。

 

そして、Intego の Mac Premium Bundle X9( https://act2.com/intego )のような、信頼できる開発元が提供するアンチウイルスソフトを使うようにしましょう。

 

■お使いのMacは安全ですか?

 

Mac用のセキュリティソリューションを検討しているなら、ACT2の次の Intego 製品ページで機能や目的に合った製品があるかご確認ください:

https://www.act2.com/intego

 

 

 

少しづつ秋の気配が深まっていく今日このごろです。

どうか、みなさま、ご健康でご活躍くださいますよう、

スタッフ一同、心より祈念しております。

 

株式会社アクト・ツー

Software Product Team


2022年8月19日金曜日

Apple が Monterey 12.5.1、iOS 、そして iPadOS 15.6.1 で悪用されている脆弱性を修正 ~IntegoTips~

みなさん、こんにちは!

いつもact2ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

今回は、2022年8月18日にJoshua Long(https://www.intego.com/mac-security-blog/author/joshlong/)によってMac Security Blogに投稿された"Apple Patches Two Actively Exploited Vulns in Monterey 12.5.1, iOS and iPadOS 15.6.1" (AppleがMonterey 12.5.1、iOS 、そしてiPadOS 15.6.1で悪用されている脆弱性を修正について解説します。

 



2022年8月17日、悪用されている2個の脆弱性(既に世に出回っているゼロデイ脆弱性)を修正するために Apple が最新バージョン のmacOS、iOS、そして iPadOS 用のアップデートを公開しました。この記事では、アップデートの内容を調べて Apple が何か見逃していないかを考察するものです。

 

■ macOS Monterey 12.5.1

このMac用最新オペレーティングシステムのアップデートは、macOS Montereyを実行している対応するすべてのMacで適用できます。AppleによるmacOS Montereyアップデートのリリースノートでは、macOS Monterey 12.5.1は「このアップデートをすべてのユーザに推奨します。このアップデートを適用するとmacOSのセキュリティが向上します」とされています( https://support.apple.com/ja-jp/HT213413 )。

 

このアップデートに含まれていることがわかっているセキュリティ関連の修正は、たったの2個ですが、どちらも非常に危険で今すぐにパッチされる必要があります:

Kernel

対象 OS:macOS Monterey

影響:アプリケーションにカーネル権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。Apple では、この脆弱性が悪用された可能性があるという報告について把握しています。*

説明:配列境界チェック機能を改善することで、領域外書き込みの脆弱性に対処しました。

CVE-2022-32894:匿名の研究者

WebKit

対象 OS:macOS Monterey

影響:悪意を持って作成された Web コンテンツを処理すると、任意のコードを実行される可能性がある。Apple では、この脆弱性が悪用された可能性があるという報告について把握しています。*

説明:配列境界チェック機能を改善することで、領域外書き込みの脆弱性に対処しました。

WebKit Bugzilla:243557

CVE-2022-32893:匿名の研究者

*この記事の著者による注意喚起

 

上記が、macOS Monterey 12.5.1のセキュリティに関してAppleが公開したすべてです。

 

このアップデートは、システム環境設定 > ソフトウェア・アップデートから適用できます。なお、macOS Mojave 以降を実行する対応するMacであれば、まず Monterey へのアップグレードが表示されます。お使いの Mac の macOS が High Sierra 以前の場合は、App Storeで macOS Monterey を探してダウンロードしてください。

 

■ macOS Big Sur および macOS Catalina 用のアップデート

 

2世代前までの macOS である macOS Big Sur あるいは macOS Catalina に Apple がアップデートを公開していないことにも触れざるを得ません。通常、Apple は macOS の最新バージョンから1世代前および2世代前までの macOS に対しても、全てではありませんがセキュリティアップデートを公開しています。

 

既に悪用されている脆弱性が旧バージョンの macOS に影響するとしても、パッチが公開されるとは限りません。詳細については、「Appleの充分でないパッチポリシーによりユーザのセキュリティとプライバシーが危うい状態です( https://act2blog.blogspot.com/2022/06/apple.html )」を参照ください。

 

今年の4月に、Appleはやはり2個の悪用されている脆弱性を修正するために macOS Monterey 12.3.1のみを公開しました。その後の Intego の記事( https://www.intego.com/mac-security-blog/apple-neglects-to-patch-zero-day-wild-vulnerabilities-for-macos-big-sur-catalina/ )など世論による圧力もあり、Apple は 6.5 週間後に macOS Big Sur および macOS Catalina 用のパッチを配布しました

 

現時点では、Apple が macOS Monterey 12.5.1 で、修正した世に出回っている脆弱性の片方あるいは両方が Big Sur または Catalina にも危険なのかはわかっていません。どちらの脆弱性も匿名で報告されている上に、Apple が詳細情報を公開していないため、我々には知る術がありません。近い将来、セキュリティ研究者が最新の Monterey パッチをリバースエンジニアリングするか、Apple が旧バージョンの macOS に対して該当パッチを公開することがあればわかることでしょう。

 

この水曜日に、この脆弱性が Big Sur あるいは Catalina に影響するのか Intego から Apple に問い合わせてみました(少なくとも Ars Technica のレポータの一人も Apple に問い合わせており、回答を待っていることがわかっています)。Apple から回答があれば、あるいは Apple が該当パッチを旧バージョンの macOS に対しても公開したら、この記事を更新します。

 

■ iOS 15.6.1およびiPadOS 15.6.1

 

iPhone 6s以降、iPad Pro(全機種)、iPad Air 2以降、 iPad第五世代以降、iPad mini 4以降、そしてiPod touch(第七世代)が対象となります。

 

AppleのiOS 15アップデートのリリースノート( https://support.apple.com/ja-jp/HT212788 )によれば、iOS 15.6.1は「重要なセキュリティアップデートが含まれ、すべてのユーザに推奨されます」とされています。

 

macOS Monterey 12.5.1で修正されたものと同じ2個のセキュリティの問題が、iOSおよびiPadOS 15.6.1でも修正されています。脆弱性の詳細は、Appleが公開したiOS 15.6.1およびiPadOS 15.6.1のセキュリティコンテンツは、前出の脆弱性の詳細と全く同じです( https://support.apple.com/ja-jp/HT213412 )。

 

残念なことに、新しいiOSあるいはiPadOSのバージョンがユーザに対して公開されるまで1週間から4週間程度かかる場合があります{Intego Mac Podcast( https://podcasts.apple.com/us/podcast/intego-mac-podcast/id1293834627 )のエピソード233( https://podcast.intego.com/233 )でも触れています}。IntegoのThe Mac Security BlogのようなサードパーティによるApple関連ニュースやセキュリティ関連ニュースなどでアップデートについていち早く知ったユーザは、新しいアップデートが公開されたかどうか手動でチェックする必要があるでしょう。

 

Appleの新しい Studio Display は iOS 15 のフルバージョン(現時点では15.5)を実行することを考えると( https://www.macrumors.com/2022/03/18/apple-studio-display-runs-full-version-of-ios-15/ )、どこかの時点で該当アップデートがこのディスプレイに対しても公開される可能性があります。このディスプレイが登場したのがつい最近なので、Apple が Studio Display に対して iOS アップデートをどのように提供する計画なのかを推し量るにはまだ情報が少なすぎます(ただし、Apple はこのディスプレイに対して6月20日に公開した iOS 15.6 は提供しませんでした)。

 

最新の iOS あるいは iPadOS アップデートをインストールするには、端末上の設定 App で、一般 > ソフトウェア・アップデートを開いてください。この手順は、iPhone、Pad,、iPod touchですべて同じです。

 

■ watchOS 8.7.1

 

Apple Watch Series 3が対象です。

 

Appleは新しいwatchOS 8.7.1アップデートも公開したのですが、不思議なことにAppleが現在販売しているApple Watchで最も古い製品であるApple Watch Series 3だけが対象となっています。この原稿執筆時点で、Appleはこのアップデートには「公開されたCVE項目はない(つまり公開された既知の脆弱性はない)」としています。watchOS 8.7.1については、AppleのwatchOS 8アップデートのリリースノートのページにも一切の情報がありません( https://support.apple.com/ja-jp/HT212790 )。そのため、なぜApple Watch Series 3だけがアップデートの対象になっているのかは分かりません。

 

Integoは、watchOS 8.7.1にCVE以外のセキュリティ修正が含まれているのかをAppleに問い合わせています。また、macOS、iOS、そしてiPadOSでパッチされた脆弱性がwatchOSにも影響するのか、影響するのであればいずれはパッチが提供されるのかどうかもAppleに問い合わせています。Appleから回答があれば、この記事を更新します。

 

お使いのApple Watch Series 3にこのアップデートをインストールするには、まずiPhoneが最新で、iPhoneとウォッチが同じWi-Fiネットワークに接続され、ウォッチのバッテリが50%残っている状態であることを確認してください。その状態でiPhoneでWatch Appを開き一般 > ソフトウェア・アップデートを開いてください。

 

■ tvOSおよびaudioOSについて

 

今の所、AppleはApple TV用のtvOSおよびHomePod用のaudioOSに対してはアップデートを公開していません。

 

rmacOS、iOS、およびiPadOSで今回修正されたものと同じ脆弱性がtvOSにも存在しているかどうか、存在しているとしてもパッチが公開されるかどうかは、わかっていません。IntegoではAppleに問い合わせていますので、Appleから回答があればこの記事を更新します。

 

Appleは、HomePodアップデートについてセキュリティ関連の情報を公開したことがなく、audioOSについてはほとんど情報がありません。

 

■ 重要な注意

 

Apple が、悪用されているセキュリティの問題を修正するアップデートを公開したら、可能な限り速やかに適用するべきです。ですので、今回のmacOS Monterey、iOS、そしてiPadOSアップデートは、すぐに適用してください。一方、Apple Watch Series 3だけを対象にした今回のwatchOSアップデートは、それほど重要ではないかもしれません。

 

iOS、iPadOS、あるいはmacOSをアップデートする際には、アップデートを適用する前にデータをバックアップしてください。バックアップがあれば、アップデートで何か問題が起きても直前の状態へ戻ることが可能になります。

 


■ お使いのMacは安全ですか?

Mac にもセキュリティ対策は必須です。会社や学校はもちろん、個人用の Mac であっても、インターネットという社会インフラを使う以上、一つのマナーとして、Mac だけでなく Windows ターゲットのマルウェアの駆除に貢献しましょう。Mac のセキュリティソリューションなら、ACT2の次の Intego 製品ページで機能や目的に合った製品をご検討ください:


株式会社アクト・ツー
Software Product Team


2022年8月10日水曜日

macOS VenturaおよびiPadOS 16でウインドウを使用する新しい方法、ステージマネージャ

こんにちは、いつもact2ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

act2ブログ~IntegoTips~をお届けいたします。

macOS VenturaおよびiPadOS 16でウインドウを使用する新しい方法、ステージマネージャ
(この記事は、2022年7月25日にKirk McElhearn(https://www.intego.com/mac-security-blog/author/kirk-mcelhearn/)によってMac Security Blogに投稿されたStage Manager Offers a New Way to Work with Windows in macOS Ventura and iPadOS 16の翻訳です)

現在のコンピュータは、初めて世に出たパソコンとは似ても似つかないものに進化しました。でも、ここしばらく変わっていないことが一つだけあります: ウインドウの存在です。Macは一個のアプリしか使えない時代から1987年にSystem 5.0のマルチファインダによる初期のマルチタスクへと移行し、1999年のMac OS 8.6で真の非協調的マルチタスクを実現しました。

それ以来ずっと、我々は相も変わらずウインドウを使っています。複数のウインドウを開き、画面上で並べ直し、作業中のウインドウを手早く切り替え、邪魔なウインドウは非表示にしています。

しかし、もうすぐ登場するmacOS VenturaおよびiPadOS 16で、ウインドウの使い方に関してここ数十年で最も大きな変化となるであろうステージマネージャが導入されます。この記事では、ステージマネージャの仕組みとその利便性について説明します。

■ステージマネージャについて

ステージマネージャは、操作しているアプリのウインドウを管理および表示するmacOSの新たな機能です。ウインドウを従来のように画面に重ねて表示するのでなく、特定のアプリのウインドウだけを表示したり、お好みの複数のアプリのウインドウで構成されるグループを作成することができるようになります。

最も簡単な設定では、一つのウインドウだけを表示します。ステージマネージャは特定のアプリのウインドウだけを有効にし、自動的に他のウインドウを非表示にします。現在でも使用中のアプリのアプリケーション名のメニューから「ほかを隠す」を選ぶことで(あるいはCommand-Option-Hキーを押すことで)、同様の結果が得られます。こうして使用中のアプリだけに集中することができ、バックグラウンドの他のウインドウに煩わされることがなくなるのです。

ただし、ステージマネージャの場合は実行中の他のアプリのサムネイルが画面左側に表示されます。
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この状態でCommand-Tabキーを押してアプリケーションスイッチャを呼び出したり、Dock内のアイコンをクリックすることで、あるいは画面左に表示されたサムネイルをクリックすることで、アプリを切り替えることができます。こうしてアプリを切り替えると、クリックしたアプリが拡張されて表示され、代わりにこれまで使っていたアプリが画面の左へ収納されます。

■ステージマネージャを有効にする

ステージマネージャを有効にするには、まず下図の画面で言えばメニューバーの日付の左隣に表示されているコントロールセンターのアイコンをクリックします。ステージマネージャのアイコンをクリックすると、下図のダイアログが表示されます:
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このダイアログでステージマネージャのONとOFFを切り替えられます; ステージマネージャを使いたい時も使いたくない時もあるでしょうから、切り替えられるのは便利です。最近使ったアプリを表示したり非表示にしたりもできます。なお、最近使ったアプリを非表示にしていても、ポインタを画面の左に移動すればサムネイルは表示されます。

ステージマネージャのONとOFFを頻繁に切り替える場合は、上の図では赤い矢印で示されているようなメニュー・エクストラをメニューバーに追加できます。システム設定 > コントロールセンターを開き、メニューバーに表示を選んでください。

システム設定 > デスクトップとDock画面のステージマネージャの部分で、ステージマネージャをON/OFFすることもできます。この設定を開いたら、カスタマイズをクリックし、左に表示されるアイコンを意味するストリップを表示するかどうかを選びます。また、デスクトップの項目を表示するかどうかも指定できます。
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■iPadのステージマネージャ

ステージマネージャは、iPadOS 16でも使えますが次のような制限があります。まずM1プロセッサを搭載したiPadしかステージマネージャを使えません。つまり、この新機能はすべてのiPad Proモデルと第5世代のiPad Airでしか使えません。

iPadでステージマネージャを有効にするには、iPadの画面上を右上から下ヘスワイプし、ステージマネージャアイコンをタップします。

ステージマネージャが有効になると、下図のような状態になります:
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ステージマネージャの設定は、設定 > ホーム画面とマルチタスク > ステージマネージャにあります:
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上図でわかるように、Dockの表示/非表示も切り替えられます。また最近のAppを表示したり非表示にすることもできます。

■macOSとiPadOSでのステージマネージャの違い

上の図を見た限りでは両者は非常に似ていますが、違いもあります。

Macのステージマネージャは、画面の左に表示する最近のアプリを画面サイズに応じて最大6個まで表示します。ちなみに、私の13インチMacBook Airでは5個までしか表示しませんでした。一方、iPadでは4個しか表示しません。

Macでは、Dockが表示されているかどうかに関わらずいつでもポインタをDockに移動できますし、Finderに切り替えればどんなファイルやアプリを開くこともできます。しかしiPadでは、特定のアプリを開くために、あるいはステージマネージャを使っている時にDockを非表示にしているならDockを表示するために、メインのホーム画面へ戻らなければなりませんが、その際は画面の下から上にスワイプする必要があります。

ステージマネージャには、常に一個のアプリだけを表示する機能があります(アプリのグループについては後述します)。この機能で、画面が複数のアプリでグチャグチャになることを防げます。この状態でも、Macではアプリウインドウの縁や角をドラッグして通常通りにリサイズできます。一方、iPadでアプリをリサイズするためには右下からドラッグしなければなりません。

■ステージマネージャでアプリのグループを作成

Macでアプリのグループを作成するには、画面の左側からアプリのアイコンを画面上のウインドウへドラッグします。この二つのウインドウの位置を調整すると、Finderがその位置を記憶します。他のアプリを有効にすると、グループは左側に複数のアイコンとして表示されます。なお、グループにいくつアプリが登録されていても、直近で使った3個のアプリのアイコンだけが表示されます。グループに最大でいくつのアプリが追加できるのか、現時点ではわかりません; 私は、1ダースほど追加したところでやめておきました。

グループ内のアプリを終了すると、グループから除去されます; そのアプリを再度起動しても、同じグループには表示されません。ちなみに、アプリウインドウの左上に表示された黄色いボタンをクリックしても、グループから除去されて左に表示されます。

iPadでは、ウインドウの上中央に表示された「…」アイコンがAppグループのコントロールセンターです。このアイコンをタップすると、別のウインドウを追加することでAppグループに他のアプリを追加できます。なお、左に表示されたAppを最前面のウインドウへドラッグしても追加できます。ウインドウを最小化することでAppグループから除去したり、そのウインドウを閉じることもできます。
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■ステージマネージャは本当に便利なのか?

個人的には、ステージマネージャという機能が登場したことを喜んでいます。自分のMacで1個のアプリに集中できる、あるいは二、三個のアプリをグループにしてそれ以外は横においやっておけるという考えは素晴らしいと思います。

ただし、iPad Proでステージマネージャを使うつもりはありません。この画面サイズ(私の場合は11インチ)ではウインドウがすごく小さくなってしまうし、無駄なスペースが多すぎると思うからです。iPadでどうしても複数のウインドウを同時に使いたいならステージマネージャも便利に使えるかも知れませんが、画面サイズとウインドウサイズが小さいことを考えると実用性は低いでしょう。ただし、iPadに外部ディスプレイを接続しているとステージマネージャがそんな環境に最適化されるのです。iPadで外部ディスプレイを使っているなら、大きな画面を便利に利用できるでしょう。

もう数十年も同じ方法でウインドウを使ってきた我々にとって、パッと見ただけではステージマネージャに違和感を感じるかも知れません。でも、一度試せば、特にMacでは、これまでになく効率的にアプリを使う方法であることがわかるでしょう。

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