2022年12月14日水曜日

5年経過するとディスクの信頼性は大きく低下する?

 今回は、わかっているようでわかりきっていないバックアップについて。


Macをバックアップするために最適なハードディスクあるいはSSDを選ぶ(この記事は、2022年11月29日にKirk McElhearn(https://www.intego.com/mac-security-blog/author/kirk-mcelhearn/)によってMac Security Blogに投稿されたHow to Choose the Best Hard Drive or SSD to Back Up Your Macの翻訳です)


バックアップは、保険に似ています。誰にとっても必須でありながら、使わずに済めばそれに越したことはありません。言うまでもなく、お使いのMacにもバックアップは必須です。何らかの理由でデータを復旧しなければならなくなった場合もバックアップ用ハードディスクがあれば、時間、労力、そして付随する様々な頭痛の種を省いてくれます。弊社ではファイルのバックアップがいかに大切か、これまで何度も指摘してきましたが、有効なバックアップを実現するためには単にデータをコピーすれば良いと言うわけではなく、そのデータを保管しておく媒体についても考慮する必要があります。


Macでバックアップ用に使えるディスクには、いくつかの種類があります。Macに常時接続しておく外付けデスクトップハードディスク、必要に応じて接続できる外付けポータブルハードディスク、あるいはネットワーク経由で接続するデバイスもあります。どれを選んでも良さそうですが、それぞれに最適な用途や特徴があります。では、実際のところどれを買えば良いのでしょうか?


この記事では、Macのバックアップに使えるこうしたいくつかの種類のディスクを紹介し、どれを買えば良いのか説明します。


■必要なストレージサイズ


いずれのディスクを選ぶにしても、必要なストレージサイズを事前に把握しておかなければなりません。お使いのMacを定期的に問題なくバックアップするためには、バックアップするデータ総量の2倍以上のサイズのディスクを選ぶことをお勧めします。すべてのデータが500 GB SSDのMacに保存されている場合、1 TBの外付けディスクならサイズは十分でしょう。しかし、バックアップするデータが内蔵SSD上に保存されているファイル以外にもある場合、例えばメディアファイルや過去の仕事のアーカイブなどを含むファイルが別の外付けディスクにも保存されている場合は、その合計を対象にしなければなりません。500 GB SSDのMacに接続した4 TBの外付けディスクにメディアやアーカイブが保存されているなら、バックアップ用ディスクのストレージサイズは少なくとも8 TBが必要となるでしょう。


過去の任意の時点のバックアップに戻れるように複数のバージョンのバックアップファイルを保管し続けるAppleのTime Machineの場合でも、ハードディスクを選択する際に必要なストレージサイズは同様に考えることができます。例えば、500 GB SSDのMacを使っているとして、Time Machineは変更されていないファイルはコピーしないので8TBのディスクがすぐにいっぱいになることはないでしょう。なおTime Machineは、新たなバックアップのための容量が不足すると古いバックアップは削除しますので、ディスク容量が大きいほど戻ることができるバックアップデータはより古くなります。


数年前まで、入手できるハードディスクの最大容量は8 TBでした。しかし最近のハードディスク技術の進歩により、今では最大で20 TBまでの容量が入手できますし、近いうちにもっと大きなサイズの製品も出てくるでしょう。昔に比べると、大量のデータをバックアップするための選択肢は多くなったと言えます。


さらに、外付けSSDの製品でも最大容量が増えるとともに値段はどんどん安くなっています。ハードディスクに比べれば値段が高いですが、ここまで安くなればSSDへのバックアップを検討しても良いでしょう。特に高速回転するディスク上のデータを読み書きするハードディスクに比べると、SSDは可動部品が少ないのでハードディスクより長持ちする可能性が高いと考えられます。


■ハードディスクの寿命


オンラインのバックアップサービスであるBackblazeは、約200,000台のディスクを使用していますが、こうしたディスクがどれくらいの期間保つかを含めたディスクに関するデータを定期的に公開しています。同サービスのHow Long Do Disk Drives Last?( https://www.backblaze.com/blog/how-long-do-disk-drives-last/ )によると、5年経過するとディスクの信頼性は大きく低下するということです。同サービスでは一般的なMacユーザよりも激しくディスクを稼働させていますし、使っているディスクは最も信頼度の高い製品ですから、同じ製品を使っているのでない限りは簡単に比較できませんが、大いに参考になるでしょう。


購入しようとするハードディスクの保証期間にも注目する必要があります。私の場合、3年半ほど前に買った2台のLaCie製ハードディスクの動作が不安定になってきました。いざという時のためのTime Machineバックアップに使っていたのですが、保証期間が2年だったので結局は買い換えることにしました。メディアやアーカイブのバックアップに使っているもっと最近に買ったLaCie製ディスクの保証期間は5年ですので、まだまだ不安なく使えるでしょう。


ハードディスクは必ず壊れる消耗品ですので、使っているハードディスクが壊れるか壊れないかを心配するのではなく、常にいつ壊れるかを考え、いつ壊れても良いように対策を講じておくべきです。Backblazeが言うように「あなたが購入したハードディスクは、例外なくいつかは壊れる」のです。


1. 外付けハードディスク

https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/11/external-drive.jpeg


Macをバックアップする最も一般的な媒体は、USBあるいはThunderboltで接続されたハードディスクでしょう。様々なメーカから、多様なハードディスクが出ています。今や4 TBのハードディスクなら1万円ちょっとで買うことができますし、サイズが最大で20 TBの製品も売られています。


Thunderbolt接続のディスクはUSB接続よりも高くなり、実際のところハードディスクとして平均的な価格の2倍程度の価格設定になっています。ただしThunderboltには、バックアップディスクとして実用上の利点はありません。バックアップは、たまにしか必要とされないデータを保管しておくものです。転送速度が速い製品に余分に費用をかける価値があるのは、動画の編集など巨大なファイルを定期的にバックアップする場合だけです。


Intego Personal Backup( https://www.act2.com/integostore#pb )あるいはApple Time Machine( https://www.intego.com/mac-security-blog/intego-personal-backup-compared-with-apples-time-machine/ )のようなバックアップソフトを使えば、外付けハードディスクへのバックアップが簡単に実行できますが、同じディスクをこうした二つのバックアップソフトで供用することはできません鉄壁の防御を目指すなら、複数のバックアップソフトを使い、それぞれで専用のディスクにバックアップを保管することをお勧めします。いずれの場合もバックアップ対象のデータ総量を事前に調べ、その2倍以上のストレージサイズを持つディスクを購入してください。


Time Machineは、始めてのバックアップではすべてのデータをコピーしますが、それ以降のバックアップでは新しいファイルか変更されたファイルだけをコピーし、可能な限り古いバージョンのファイルを保管し続けます。Intego Personal Backupでもファイルの複数のバージョンを保管し続ける同様の設定は可能ですし、システムに不具合が出てMacを起動できなくなった際に外付けハードディスクからMacを起動できるクローン(起動可能なバックアップ)を作成することもできます(訳注: 新しいmacOSやMシリーズチップのMacでは起動可能なバックアップが完了しないことがありますので、事前にお使いの環境で正常に動作するかお試しください)。


2. 外付けSSD

https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/11/external-ssd.png


前回このようなバックアップに関する記事を書いた際には、SSDが高価だったのでバックアップを目的としたSSDの利用には触れませんでした。しかし現在では、SSDの価格が下がって入手しやすくなり、そのサイズも増え続けているので検討に値すると思います。SSDには、高速で静か、しかも外部電源が不要など、いくつかの利点があります。Macには直接でもハブを介してでも接続できる上に、複数のSSDも容易に同時利用できます。


外付けSSDを使う方法は、いくつかあります。まず、SanDisk Extreme Portable SSD V2( https://www.westerndigital.com/ja-jp/products/portable-drives/sandisk-extreme-usb-3-2-ssd#SDSSDE61-4T00-J25 )のような、ポータブルSSDを買うことができます。このディスクは、MacにUSB-Cケーブルで接続するだけで電源も要らないプラグアンドプレイ製品です。ただし高速な製品で、その速度が価格に反映して高価になっています。一般的なバックアップでは、これほどの速度は必要ありません。


内蔵SSDとケースを買うのも一つの方法です。私は、前出の不安定になっていたTime Machine用ディスクを交換するためにSamsung 870 QVO SATA III 2.5" 4TB SSD( https://www.samsung.com/us/computing/memory-storage/solid-state-drives/870-qvo-sata-iii-2-5--ssd-4tb-mz-77q4t0b-am/ )を買いました。1台で高品質の8 TBディスクと大体同じ値段ですが、私はそれを適正だと考えました。約2,500円ほどで内蔵ディスク用のケースを買い、ディスクを挿入してカバーを閉じれば外付けSSDとして使えます。前出のSanDiskに比べると遅いのですが、値段は安いです。


最後に紹介するのは、SSDによく似ているNVMe(Non-Volatile Memory Express)カードです。こうしたカードはコンピュータに内蔵して使うための製品ですが、ケースを買って外付けとして使うこともできます。ケースによっては2枚のNVMeカードを挿入できるので、一台で2倍のストレージを実現できます。Western Digitalは、最大で4 TBのNVMeカードを販売しています( https://www.westerndigital.com/ja-jp/products/internal-drives/wd-red-sn700-nvme-ssd#WDS400T1R0C )。内蔵SSDよりも高価ですが、前出の外付けSSDに匹敵するほど高速です。


3. ベア(裸の)ハードディスク

https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/11/drive-dock.jpg


ここまでに紹介したすべてのハードディスクは、必要なコネクタが付いたケースに入っています。しかし、それ以外にもハードディスクの選択肢はあるのです。裸の内蔵ハードディスクとディスクスタンドを使う方法です。例えば、この安価なInateckディスクスタンドには2つのディスク差し込み口があり、そこに裸のハードディスクを挿入できます( https://www.inateck.com/products/rgb-sata-to-usb-3-0-hard-drive-docking-station-with-offline-clone-for-2-5-and-3-5-inch-hdds-and-ssds-uasp-supported-black-sa02003?_pos=1&_sid=517126909&_ss=r ).


その利点は、明白です。まず、内蔵ハードディスクはケース付きの製品より少し安いです。ディスクスタンドを使えば、Macにケーブル一本で接続したまま複数のディスクを簡単にローテーションできます。ただし、外付けディスクなら複数のディスクを接続しておいてバックアップの際にディスクを指定することで簡単にローテーションできるところ、ディスクスタンドでは手動でディスクを交換しなければなりません。もちろん、スタンドに2台のディスクを入れっぱなしにしておくこともできますが、常時バックアップを行うなら外付けディスクの方が自由度は高くなります。なお、ハードディスクスタンドは複数のバックアップ用ディスクを別の場所で保管したい場合には、非常に便利です。


ディスクスタンドを用意しておく利点は、もう一つあります。外付けディスクのケースが壊れた場合、ディスクを取り出してスタンドに挿せば使えます。このスタンドは、標準の3.5"ドライブと前出の内蔵SSDを含む少し小さい2.5"ドライブの両方に対応する上に、コンピュータを介さずに片方のディスクをもう一方のディスクにコピーすることもできます。


4.ネットワークディスク

https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/11/nas.png


バックアップに使えるハードディスクには、ネットワークディスク、あるいはNAS(network attached storage device)があります。こうしたハードディスク製品は、多くの場合で機能を省いたLinuxのような完全なオペレーティングシステムが搭載された特別なケースに入っています。 例えば、私は2個のディスクを内蔵するSynology NAS( https://www.synology.com/ja-jp/products/series/home )をメディアライブラリのバックアップだけでなく、ホームオフィスでのファイル共有のためにも使っています。


でも、実用性はあるのでしょうか? ラップトップを使っていて、何もコンピュータに接続せず簡単にバックアップしたい時、NASがIntego Personal Backup( https://www.act2.com/integostore#pb )およびTime Machineからデータをコピーするように設定しておけば便利です。最近のほとんどのNASデバイスは、使いやすい管理画面を持っており、設定も簡単で、ウェブブラウザからデバイスのオペレーティングシステムにアクセスすることもできます。ディスクは、他のネットワーク共有同様にFinderでマウントでき、私のSynology NASの場合は、iCloud DriveやDropboxのようにファイルを同期できるMac用のアプリに加え、iPhoneやiPadからファイルにアクセスできるAppもあります


ラップトップを使っていなくても、MacでのバックアップにNASを使うべき理由があります。まず机の上がすっきりするし、Wi-FiかEthernet経由でアクセスできるのでルータやハブの近くなら家や事務所内のどこにでもおくことができます。同僚や家族と共有したいファイルを保管するためにも使えます。


5. ポータブルハードディスク

https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/11/portable-hard-drive.png


お使いのMacにハードディスクを繋ぎっぱなしにしたくないこともあります。 特に持ち歩くラップトップの場合は、繋ぎっぱなしは無理でしょう。


であれば、前出のポータブルSSDを使うこともできますし、SSDが高ければ外部電源が要らないポータブルハードディスクを1万円ちょっとで買うこともできます。例えば、私は別の場所にバックアップを保管する目的で複数のSeagate Expansion 4 TBディスクを使っています( https://www.seagate.com/jp/ja/products/external-hard-drives/expansion-external-drives/ )。そのほかに信頼性の高いポータブルディスクとしては、LaCie Ruggedディスク( https://www.lacie.com/jp/ja/products/rugged/)などが最大5 TBまでのサイズで入手できます。


こうしたポータブルディスクは、サイズは小さいのにUSB 3接続で、かなり高速です。その上、コンピュータから電源供給されるので外付け電源が不要で使いやすいです。


デスクトップMacでも、ポータブルディスクは使えます。高品質なデスクトップ用ディスクより低速ですが、バックアップが目的なのですから、そこまで速度にこだわるべきではありません。


最後に...


そこら辺に転がっている古いハードディスクをバックアップ用に再利用してはいけません。ファイルの復旧が必要になった際に、バックアップデータに問題が起きてはならないからです。ハードディスクは前触れなく壊れます(※1)。3年から5年も使い続けているとデータ損失の確率が著しく上がります。使っているハードディスクが古くなったら、活用し続ける方法を探るのではなく買い換えるのが最善です。


さらに、バックアップ用ディスクは1台では足りません。本当にデータのことを考えるなら、少なくとも2箇所にバックアップしなければなりません。コンピュータを置き忘れたり盗まれた場合、あるいは内蔵ディスクが壊れた場合、もしバックアップが使えない状態だったらどうなるのでしょう。最近のディスクの値段を考えれば、バックアップ用に2台のハードディスクを買ってもそれほどの出費にはなりません。むしろデータ保護の観点からは、2カ所へのバックアップは必須とも言えます( https://www.intego.com/mac-security-blog/targeted-malware-attacks-and-the-importance-of-layered-protection/ )。


ここまでに紹介した複数の種類のディスクを混在で使うこともできます。例えば、iMacではデスクトップディスクを使って、念のために予備のバックアップとしてNASあるいはポータブルディスクを使って別の場所にデータを保管するといった具合です。冒頭で書いた通り、バックアップは保険に似ています。本当に必要になった時、バックアップがあって本当によかったと胸を撫で下ろすはずです。


■お使いのMacは安全ですか?


Mac用のセキュリティソリューションを検討しているなら、ACT2の次のIntego製品ページで機能や目的に合った製品があるかご確認ください:

https://www.act2.com/intego


========================================

さて、ここまでは、McElhearn 氏のレポートですが、

※1について、

act2 からの追加アドバイスです。TechTool Pro などの Micromat のツールを入れておけば、例えば、HD や SSD の健康状態やおおよその寿命を事前に知ることができます。突然ストレージが故障を起こす前に交換すればパニックを防ぐことができます。あわせてぜひご検討ください。


■お使いのMacは健康ですか?

https://www.act2.com/ttp16


このところ、急に寒くなってきました。おまけに師走ということで、疲れも溜まりやすい時期です。みなさまどうかご自愛くださいますように。



株式会社アクト・ツー

Software Product Team

2022年12月5日月曜日

ありがとうございました! m(__)m

 皆様へ


弊社は 11 月決算ですので、先週の 11/30 をもって第32期を無事終えることができました。これもひとえに act2.com を信用しご愛顧くださっている多くのお客様のおかげと、心より厚く御礼申し上げます。

同様に、パートナー会社の皆様、販売会社の皆様、そしてスタッフの皆様のおかげです。

本当に。皆様、ありがとうございました。


今日、月曜日は、すでに 12/5 です。新しいビジネスイヤーの 5日目です。すると今期の残りは 360日。

「光陰矢の如し」とは、昔、父親からくどいほど言い聞かされた言葉ですが、本当に月日はあっという間に流れていきます。一日一日の大切さを考えている暇もないほどに。


チャーリー・チャップリンは言いました:

「人生はショートレンジでみれば悲劇だが、ロングレンジで見れば喜劇だ」

たしかにそうかもしれませんね。それでもやっぱり、一日一日も喜劇であってほしいな、と思います。そのために、自分の中にある煩悩(欲、怒り、妬み)を捨てて捨てて捨て切って、心を静かに保つ努力をしていこうと思います。


2023年も、もうすぐそこまで来ています。12月はいつもなぜかせわしなく、心には楽しかったこと、悲しかったこと、などの喜怒哀楽の記憶がよみがえると同時に、新しい年へのワクワクした気持ちが芽生えます。

この冬は寒くなりそうですが、どうか皆様、ご無理されることなく、ご自愛くださいませ。そして、2022年を良い形で締めくくり、新しい 2023年をお迎えくださいますよう、心より、祈念しております。


いつもありがとうございます。

敬具

株式会社アクト・ツー

代表

加藤幹也

2022年11月28日月曜日

 


こんにちは。

いつもact2ブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。


今日の内容は、macOS Ventura でコントロールセンターを設定する方法についてです。

(この記事は、20221116日にKirk McElhearnhttps://www.intego.com/mac-security-blog/author/kirk-mcelhearn/)によってMac Security Blogに投稿されたHow to Configure and Use Control Center in macOS Venturaのベースに作成したものです)


macOSでは、特定のシステム設定に素早くアクセスできるように、以前からメニューバーにメニューエクストラと呼ばれるアイコンが用意されています。しかしメニューエクストラには、メニューバーにアイコンがたくさん表示されて使いにくくなる問題が指摘されていました。この問題を解決するために、macOS Venturaのコントロールセンターでは、特定のシステム設定を調節したりON/OFFできるボタンやスライダーが用意されたパネルを素早く呼び出すことができるようになりました。この記事では、macOS Venturaでコントロールセンターを設定して利用する方法を解説します。


メニューバーを使いやすくする


メニューバーの右側には、macOSやインストールされているサードパーティのアプリの機能の一部であるメニューエクストラと呼ばれるアイコンが表示されます。こうしたアイコンでは、メニューバーから素早く特定のサービスの状態を示したり、特定の機能を呼び出したり、設定を調節できるので便利です。主要なものとしては、サウンドやWi-Fi、時計のエクストラなどがあります。私の場合、情報を表示するメニューエクストラをインストールするiStat Menusや特定のアプリを呼び出すためのメニューエクストラをインストールするDropboxあるいは1Passwordのようなサードパーティのアプリも使っています。


こうなるとメニューバーがゴチャゴチャしてきますが、多くのボタンとスライダーを表示するコントロールセンターによってこの状況をスッキリさせることができます。メニューバーに様々な機能を呼び出すためのエクストラを表示しておかなくても、その多くの機能がコントロールセンターのパネルから利用できるのです。パネルを表示するには、コントロールセンターアイコンをクリックします。すると、コントロールセンターのボタンやスライダーが並んだ下図のようなパネルが開きます:

https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/11/control-center1.png


コントロールセンターには、デフォルトでお使いのMacの基本的な機能が表示されています。例えば、青丸のアイコンをクリックすることでWi-fiBluetooth、そしてAirDropOFFにでき、これらの項目の名前など丸いアイコン以外の場所をクリックするとそれぞれのサービスの詳細設定が表示されます。Wi-Fiをクリックすると下図のように異なるWi-Fiネットワークのオプションが表示されるといった具合です:

https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/11/control-center2.png


このパネル下部から、Wi-Fi設定画面を素早く開くこともできます。こうした機能別のパレットには、その下部にその全ての機能にアクセルできるリンクが表示されています。


コントロールセンターのメイン画面に戻るには、メニューバーのコントロールセンターアイコンをクリックしてください。コントロールセンターを閉じるには、どこでもウインドウ外の場所をクリックします。


コントロールセンターのカスタマイズ


すでにコントロールセンターで何ができるかは説明したので、次に自分の好みや目的に合わせてカスタマイズする方法を説明します。設定のコントロールセンター画面を開くと、コントロールセンターの表示内容をカスタマイズできます。

https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/11/control-center3.png


設定画面の一番上には、コントロールセンターで使える9個のモジュールが表示されています。下の方へスクロールすると、ほかのアクセスビリティ機能のモジュールが表示され、リストの一番下では時計、SpotlightSiri、そしてTime Machineをメニューバーに表示するか指定できます。さらに、時計の表示内容を調節することもできます。


前出の9個のモジュールは常にコントロールセンターに表示されていますが、メニューバーに表示するかどうかを指定することができます。モジュールによっては、使用中にのみメニューバーに表示することもできます。ですので、集中モードが通知をブロックしていることをメニューバーのアイコンに表示することができますし、画面ミラーリングを使っているとメニューバーにアイコンが表示されるので分かります。


普段から音楽を聴いたりビデオを観たりするなら、サウンドと再生中も使用中にのみメニューバーに表示できます。下図のように、音楽を聴いている際にはミュージックアプリを制御するためにも使えます。

https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/11/control-center4.png


音量や輝度などの機能を素早く利用する方法は、キーボードのFキーやMacBook ProTouch Barにも用意されています。こっちの方が便利だと思うなら、メニューバーに表示しないようにすればメニューバーがスッキリするでしょう。


コントロールセンターあるいはメニューバー、あるいはその両方に表示できるその他のモジュールもあります。こうしたモジュールの種類は、お使いのMacによって異なります。VoiceOver、ズーム機能、あるいは他のアクセシビリティ機能を使うためのショートカットを利用しているなら、これらの機能をメニューバーに表示することもできます。ラップトップを使っているなら一目でバッテリ残量が確認できるようにバッテリアイコンをメニューバーに表示したいでしょうが、画面上部がゴチャゴチャするのが嫌ならコントロールセンターにだけ表示させたり、まったく表示させないことも可能です。また、バッテリの現在のパーセントをどこに表示するかも指定できます。アカウントの切り替えにファーストユーザスイッチを使っているなら、メニューバーに表示すると便利でしょう。この機能を使わないなら、メニューバーにもコントロールセンターにも表示する必要はありません。


ただしコントロールセンターでシステムのメニューエクストラは整理できますが、メニューバーに並んだサードパーティのアイコンを整理することはできません。それでも、コントロールセンターを使うことであまり使わない機能をメニューバーから除去しつつ、同時に素早く呼び出すことができるようになるのです。


お使いのMacは安全ですか?


Mac用のセキュリティソリューションなら、act2.com の次の Intego 製品ページで機能や目的に合った製品があるかご確認ください:

https://www.act2.com/intego



急に朝晩の冷え込みが増したと思ったら、もう 11月も終わりなんですね。
皆様、どうか、健康にご留意されて、ご活躍くださいますよう、祈っております。
いつもありがとうございます。


株式会社アクト・ツー

Software Product Team


Copyright © 2022 act2, Inc. All Rights Reserved.

2022年11月14日月曜日

iPhone や iPad のバックアップについて考えてみよう


iPhone も iPad も日常に溶け込み過ぎて、ついぞ、バックアップのことなど考えたことない、というユーザさんも多いのではないでしょうか。

この内容は、iPhoneおよびiPadのバックアップとストレージの解説(この記事は、2022117日にJay Vrijenhoekhttps://www.intego.com/mac-security-blog/author/jay-vrijenhoek/)およびKirk McElhearnhttps://www.intego.com/mac-security-blog/author/kirk-mcelhearn/)によってMac Security Blogに投稿されたThe Ultimate Guide to iPhone and iPad Backups and Storageの翻訳)です。




お使いのiPhoneあるいはiPadには日々の生活に必要な情報が保管されているわけですから、そのデータを失わないためにもそのiOSデバイスのバックアップは必須です。iPhoneMacと違って壊したり紛失したりする可能性が高いですし、iPhoneを盗まれたという話もよく聞きます。MacではOSに内蔵されるAppleTime Machine機能やIntegoPersonal Backup https://act2.com/integostore#pb )のようなApple純正以外のバックアップ方法もありますが、iOSデバイスの場合はiCloudバックアップかFinderバックアップという2つの選択肢しかありません( https://www.intego.com/mac-security-blog/should-you-back-up-your-ios-device-to-icloud-or-itunes/ )。


お使いのiOSデバイスでは、どちらのバックアップ方法を選ぶべきでしょう。両方とも使っても良いのでしょうか。それぞれどんな違いがあるのでしょう。この記事では、この2つの方法でお使いのiOSデバイスをバックアップする方法と共に、それぞれの長所と短所を説明します。


■iCloudストレージを確認する


iCloudバックアップは単純だしバックグラウンドで自動的に処理されるので手間要らずですが、iCloudストレージの空き容量については常に注意しなければなりません。各iCloudアカウントには最初から5 GBのストレージ容量が無料で提供されていますが、足りなくなったらAppleから容量を追加して購入することができます。現時点での料金は、次のとおりです:


    50 GB130/

    200 GB400/

    2 TB1,300/


AppleApple OneサブスクリプションにもiCloudの追加ストレージが含まれており( https://www.apple.com/apple-one/ )、ファミリー共有を利用しているなら家族でそのストレージ領域を共用することができます( https://support.apple.com/ja-jp/HT208147 .


お使いのiCloudストレージは多くのアプリで使われますが、一般的に最も容量を消費するのは写真Appです: iCloud写真を有効にしていると(iOSでは設定 > 写真、Macの写真アプリでは写真 > 環境設定 > iCloud)、すべての写真と動画がクラウドに保管されます。たくさん写真を撮るなら、あるいはたくさん動画を撮影するなら、すぐにストレージ容量が不足するでしょう。


利用可能なストレージ容量を調べるには、設定を開いて名前をタップしてからiCloudをタップしてください。下図のように、画面上部にストレージに関する情報が表示されます。

https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/11/backups1.png


アカウントのストレージを管理をタップすると、各Appがどれだけストレージを消費しているか確認でき、必要ならストレージプランを変更することもできます。


上のスクリーンショットを見ると、私の場合は写真ライブラリが最もストレージを消費しています。保存し続ける必要がない写真や動画があるなら、時々はライブラリを整理した方が良いでしょう。残念ながら写真ライブラリ内の特定のデータだけを指定してiCloudと同期させることはできませんが、写真アプリ内の特定のデータをMac上の別のフォルダへドラッグし、その後に写真アプリから削除することはできます。この方法でデータをローカルに保管すれば、クラウドにバックアップされることはありません。


■iCloudを使ってiPhoneあるいはiPadをバックアップする


バックアップに利用できるストレージ容量が分かったら、画面の下の方に表示された“iCloudバックアップをタップしてください。下図のように、お使いのiCloudアカウントにバックアップされているすべてのデバイスが表示されます。

https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/11/backups2.png


このリストにバックアップがまったく表示されない場合、お使いのデバイスはiCloudにバックアップされていないことを意味します。一番上のトグルスイッチを有効にしてiCloudバックアップをONにしてください。


そのちょっと下に今すぐバックアップを作成があります。初めてバックアップを作成する場合は、これをタップしてください。iCloudバックアップでは、すでにiCloudアカウントに存在するデータはバックアップしません。ですので、写真や動画を再度バックアップすることはありません。実際にバックアップしてみると、利用可能なストレージ容量に対してバックアップするデータが大きすぎたり、容量の残りがギリギリになるまでストレージを消費してしまう可能性があります。


初めてのバックアップが完了したら、画面下部に表示されたお使いのデバイスをタップしてください。ここで直近のバックアップが作成された日付やそのサイズ、次回のバックアップのサイズ、そしてデータをバックアップするAppのリストを確認できます。

https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/11/backups3.png


このリストでは、お使いのiCloudバックアップとしてどのAppのデータがバックアップされているのか、そしてそのデータがどれだけの容量を消費しているのか確認できます。上のスクリーンショットを例に挙げると、最も大きなデータは私が自分の車を管理するために使っているAppであることがわかります。リストを下に見ていくと、バックアップする必要がない小さなデータが色々なAppからバックアップされていることも確認できます。こうしたAppが保管しているのは大体が設定ですが、私がメッシュWi-FIの管理に使っているOrbi Appは本当に89MBものデータを設定に使っているか疑問です。バックアップする必要がないAppはトグルスイッチでOFFにしましょう。とは言え、iPhoneをバックアップから復旧しなければならない場合、こうしたデータがあれば設定をやり直さなくて良いのでより早くAppが利用可能になる可能性もあります。そう考えると、よく使うAppはバックアップしておき、あまり使っておらず本当にバックアップする必要がないAppだけOFFにするのが良いでしょう。なお、iCloudにデータを保管するAppはこのリストに表示されません。このリストに表示されているAppのデータをバックアップすることと、AppiCloudにデータを保管するということでは、意味が異なるのです。


前述の通り、iCloudバックアップは自動で処理されます。でも、今すぐバックアップを作成をタップすれば好きなときにバックアップを開始できますし、iCloudバックアップを初めて設定したときには手動でバックアップを実行しておいた方が良いでしょう。なお、自動バックアップはデバイスの画面がオフで電源に接続されている時に実行されます。なので、ほとんどの場合は皆さんが寝ている間に自動でバックアップされるでしょう。前出のスクリーンショットの場合、直近のiCloudバックアップは午前135分に実行されたことが分かります。


お使いのインターネット通信速度やバックアップするデータのサイズにもよりますが、初めてのiCloudバックアップには結構時間がかかるでしょう。バックアップはいつでも中止でき、今すぐバックアップを作成をもう一度タップすれば再開しますが、放置しておいて自動バックアップに任せても構いません。お使いのiCloudプランに十分なストレージ容量がない場合は警告が表示され、ストレージの追加容量の購入を促されます。


■Finderを使ってiPhoneあるいはiPadをバックアップする


macOS Catalinaまで、MacでのiOSデバイスのバックアップにはiTunesが必要でした(Windowsでは、今もiTunesが必要です)。しかしAppleiTunesをいくつかのアプリに分割した際に、このバックアップ機能はFinderが受け継ぎました。


お使いのiOSデバイスをUSB経由でMacに接続したら、Finderのサイドバーで該当端末を探してください。表示された該当端末をクリックすると、基本的な仕様、機種情報、バックアップオプション、そして同期オプションを含むデバイス情報が表示されます。このウインドウ下部では、該当デバイスの容量がどれだけ、どのようなデータで消費されているかバーグラフで確認できます。ポインタをバーの上に移動すると、詳細も確認できます。

https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/11/backups4.png


上図のウインドウのバックアップ部分に注目してください。私のiPhoneの場合、「最も重要なデータをiCloudにバックアップ」するよう設定されています。iPhone上のすべてのデータをMacにバックアップすることもできますが、iCloudバックアップではすべてのデータはバックアップされません。バックアップされる内容については、後述する説明を参照ください。


Finderを使ったバックアップ設定は、単純です。iPhoneのすべてのデータをMacにバックアップして、macOSがハードディスクに作成するバックアップファイルを保護するためにローカルのバックアップを暗号化できます。なお、このパスワードを忘れたらバックアップを利用することはできません。バックアップの暗号化では、保存したパスワード、Wi-Fi設定、ヘルスケアデータ、Webサイトの履歴、そして通話履歴もバックアップされます( https://support.apple.com/ja-jp/HT205220 )。これらのデータは、暗号化がOFFだとバックアップされません。


設定が完了したら今すぐバックアップボタンをクリックし、Finderにバックアップを任せてください。デバイスをバックアップする度にFinderが新しいバックアップファイルを作成しますが、コピーするのは新規あるいは変更されたデータだけなので、2回目以降のバックアップは最初のバックアップよりかかる時間が短くなります。


■iCloudおよびFinderバックアップでバックアップされるデータの違い


●iCloudバックアップ


iCloudバックアップには、お使いのデバイスに保管されているほとんどのデータと設定が含まれています。ただしiCloudバックアップには、次のデータが含まれません:


連絡先、カレンダ、ノート、マイフォトストリーム、そしてiCloud写真ライブラリなど、すでにiCloudに保管されているデータ


GmailExchangeなど他のクラウドサービスに保管されているデータ


Appleメールのデータ


Apple Payの情報と設定


Face IDあるいはTouch IDの設定


iCloudミュージックライブラリおよびApp Storeのコンテンツ(以前に購入したコンテンツが、まだiTunesApp、あるいはiBooks Store内にあれば、タップすることで再ダウンロードできます)。


●Finderバックアップ


Finderバックアップにはお使いのデバイス上のほぼすべてのデータが含まれています。ただし、以下のデータはFinderバックアップに含まれません:


iTunesおよびApp Storeから入手したコンテンツ、あるいはiBooksに直接ダウンロードされたPDF


読み込まれたMP3CD、ビデオ、書籍、そして写真などAppleのメディアAppと同期されているコンテンツ


iCloud写真、iMessage、そしてテキスト(SMS)とマルチメディア(MMS)メッセージなど、すでにiCloudに保管されているデータ


Face IDあるいはTouch IDの設定


Apple Payの情報と設定


Appleメールのデータ


アクティビティ、ヘルス、そしてキーチェーンのデータ(これらのコンテンツは、バックアップの暗号化がONだとバックアップされます)


それぞれの長所と短所


復旧にかかる時間


Mac上のバックアップからの復旧にかかる時間は、iCloudのバックアップからの復旧より高速です。Macからの完全復旧が30分以下で完了する場合も、iCloudからの復旧には数時間以上かかるでしょう。実際に復旧にかかる時間はバックアップのサイズに依存し、かつiCloudからの復旧の場合はインターネット通信速度にも依存します。バックアップのサイズに関わらず、デバイスをバックアップ復旧以前の状態まで戻すにはそれなりの時間がかかることに注意しておいてください。これはAppはバックアップされていないので、デバイスに再度ダウンロードしなければならないためです。これは、iCloudバックアップでもFinderバックアップでも同じです。


ストレージ容量


Finderバックアップでは、お使いのMacのハードディスクの空き容量だけが問題となります。必要な容量の空きがあるなら、バックアップは高速で完了しますし料金もかかりません。これがiCloudバックアップの場合は、無料で使える容量はたったの5 GBです。ほとんどのユーザは、デバイスをバックアップするためだけに毎月130円か400円を払っています。まぁ、データ保護のためだと思えば安いものです。


比較のために言うと、前出のスクリーンショットでわかるように私のiPhone 11では、iCloudバックアップは1.66 GBですが、このiPhoneMacにバックアップするとバックアップは約16 GBになります。


複数バックアップを作成


FinderでもiCloudでも、既存のバックアップを上書きして最新のデータだけを保管します。作成したバックアップをアーカイブ化して保管した状態で、次のバックアップを新たに作成できるのはMacでバックアップした場合だけです。ハードディスク容量に余裕があれば、こうして好きなだけバックアップを保管しておけます。


バックアップをアーカイブ化するには、Finderウインドウでバックアップを管理をクリックしバックアップを右クリックしてアーカイブを選びます。バックアップの名前が日付を含むものに変更され、次回のデバイスのバックアップでは新しいバックアップが作成されます。

https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/11/backups5.png


これはソフトウェアを試験する際など、事後にデータを以前の状態に戻す必要がある場合に便利です。iOSの最新バージョンを試して問題が起きたら古いバックアップに戻せば良いわけですが、それには以前のiOSのファームウェアファイルも保存している必要があります。そのためには、お使いのiOSデバイスをMac上でアプデートしてファームウェアファイルを保存させる必要があります。この場合、以前にダウンロードしたことがあればホームフォルダ内の /Library/Music フォルダを開くとiPhoneiPad、そしていPod touchのファームウェア用のフォルダがあります。


一方、iCloudでは最新のバックアップしか残せませんので、以前のシステムに戻すことはできませんし、バックアップが壊れてしまったらもう復旧することはできません。


バックアップのバックアップ


Finderが作成するバックアップは、ハードディスク上にあります。つまり、Time Machineや使っている他のバックアップソフトウェアによってバックアップされますので、結果としてお使いのiOSデイバイスの複数のバックアップが存在することになります。これまでに何度もお薦めしてきたように、複数のバックアップを作成するのは本当に良い考えです。


古いiCloudバックアップを削除


前述の通り、お使いのデバイスのバックアップは常時上書きされながら最新の1つだけが保存されます。でも、iCloudにはもう必要ない古い他のデバイスのバックアップが存在し、その貴重なストレージを消費し続けている可能性もあります。それを確認するには、設定を開き、名前をタップしてiCloud > iCloudバックアップをタップしてください。もう使っていないデバイスが表示されるようであればタップし、バックアップを削除をタップしてください。


古いFinderバックアップを削除


iOSデバイスが接続された状態で、Finderウインドウでバックアップを管理をクリックすると、何年も前に使っていた複数のデバイスのバックアップを含む長いリストが表示されるかも知れません。もう使っていないデバイスがあれば、バックアップを削除をクリックしてください。


この時、同時にバックアップが保管されているフォルダの中身を確認するのも良い考えです。と言うのも、場合によってはデバイスのバックアップウインドウに表示されないバックアップが存在することがあるからです。バックアップウインドウ内でバックアップを右クリックし、“Finderに表示を選んでください。これで、お使いのiOSデバイスのバックアップが保管されているフォルダが開きます(このフォルダは、ホームフォルダ内の /ライブラリ/Application Support/MobileSync/Backup です)。このフォルダを整理したことが一度もなければ、何年も前もバックアップがリスト表示されるかも知れませんよ。


■iPhoneおよびiPadにとって最善のバックアップとは


お使いのデバイスのiCloudへのバックアップは自動で処理されますから、とても簡単です。Macにバックアップするとなると、デバイスを接続し、バックアップするためのボタンをクリックしなければなりません(これはFinderでデバイスウインドウにある一般タブのオプションで、“Wi-FiがオンになっているときにこのiPhoneを表示をクリックすればWi-Fi経由でも可能です)。


個人的には、両方を併用したいと思っています。外出中にiPhoneで問題が起きたら、家にバックアップがあっても何の助けにもなりませんのでiCloudバックアップが必要です。でも、少なくとも月に一度はFinderバックアップを実行することでデバイスの復旧が必要になったとき、家に帰りさえすればすべてのデータがバックアップされているので安心です。iOSあるいはiPadOSをメジャーアップグレードする前には常にバックアップしていますし、新しいデバイスに乗り換える場合は、念のためですがデータを転送する前にまずFinderバックアップを行ってから、さらにiCloudバックアップを実行しています。


どの方法を採用するにしても、データを失わないためにお使いのiOSデバイスを定期的にバックアップしてください。バックアップは実際には簡単で、自動で処理することもできるのですから。



お使いのMacは安全ですか?


Mac用のセキュリティソリューションを検討しているなら、act2.com の次のIntego製品ページで機能や目的に合った製品があるかご確認ください:

https://www.act2.com/intego



バックアップはセキュリティの最後の砦。

iPhone iPad は私たちの日常生活に必須のアイテムです。ぜひ、これらのバックアップのことを考えてみてください。


Copyright © 2022 act2, Inc. All Rights Reserved.