仮想マシンを使う場合、特に Mac と Windows では、キーボードアサイン(割り当て)が異なります。これについて初めに知識をインプットしておきましょう。Windows 仮想マシンを使い始めてからイラつくより、まず基本。何事もそうですが、基本がわかっていれば応用が効きます。
仮想マシンを作る場合、キーボードアサインはけっこうわかり辛いことがありますので、最初に把握しておきましょう。
この設定も前回、前々回の「プロセッサ」や「ネットワーク」と同様に、仮想マシンをシャットダウン(サスペンドではなく Power OFF)の状態で行います。
このアイコンですね。クリックすると以下の画面になります。
基本的にキーボード設定のプロファイルは追加も削除もできます。構築する仮想マシンの状況によって調整すればよい、ということです。ダイアログ左下の設定アイコンをクリックすると...
このようにプロファイルを編集するメニューが現れます。ここでは、デフォルトの編集を選んでみましょう。すると、以下のような画面になります。
これはデフォルト(あらかじめ設定されているもの)の状況を示しています。設定できるメニューのカテゴリは 4 つあって、右から「Fusion ショートカット」「Mac ホストショートカット」「マウスショートカット」「キーマッピング」に分かれています。
まず、一番右にある「Fusion ショートカット」から見ていきましょう。これは VMware FUSION 自体が持つキーボードショートカットのことです。ですから、仮想マシンが何であれ、これらは作用します。
最もよく使うのは、たぶん、「フルスクリーンに切り替える」「ユニティに切り替える」「シングルウィンドウ」ではないでしょうか。また、時々仮想マシンによってはウインドウからカーソルが出られなくなる場合がありますので、そうした場合のための「マウスとキーボードを開放する」というショートカットもよく使います。
これらはデフォルトで ON になっていますから、Mac で Windows を使うような場合には、このままで良いと思われます。
逆に、Fusion のショートカットを無効にしたければ、チェックボックスのチェックを外します。
次に、「Mac ホストショートカット」を見てみましょう。
これは、シングルウィンドウモードもしくはフルスクリーンモードの時に機能するもので、ホストの Mac OS に送られるショートカットです。例えば、command + tab はホストの Mac OS においてソフトウエアを切り替えるのによく使いますよね。こうしたコマンド(キーボードショートカット)を仮想マシン側に適用させるのではなく、ホストの Mac OS に適用させるためのものです。これも通常はデフォルトの設定で OK と思われます。
次に、「マウス ショートカット」
これはマウスの動作を設定するものですが、これも通常はデフォルトの設定で OK と思われます。
さて、最後に、本命の「キーマッピング」です。
最もよく使うのは、例えば、コピー & ペーストのようなショートカットですよね。Mac の場合、command + c が「コピー」で command + p が「ペースト」ですが、これが Windows の仮想マシンの場合には、control + c や control + p に該当します。この設定画面はそうした対比を示しています。
PC でよく使うキーに Alt キーがあります。Alt + F4 の「ウインドウを閉じる」や Alt + Tab で「ウインドウを切り替える」など、便利なキーです。この Alt キー、Mac のキーボードには存在しない...と思いきや、option キーの上に小さく alt と刻印されています。
VMwareFUSION が Windows 8 を完全サポートしているというのは、こういう部分にも現れています。下の画面ショットのように Windows 8 の Windows キーにも対応しています。
最後に、Windows 仮想マシンにおいて私が必ず使うキーボードショートカットを書いておきます。
control + shift + esc です。これで Windows の「タスクマネージャー」を呼び出せます。これは Windows 8 の Modern UI Design(旧称 Metro)の状態でも有効で、これを使うと「デスクトップ」表示に切り替わり、そしてタスクマネージャーが表示されます。
PC では常識なのですが、要するに、Mac での「アクティビティモニタ」のようなものです。仮想マシンの各リソースの利用状況などがわかり、おもしろいので一度お試しを。
以上、今回の実践シリーズは Windows マシンのキーボードショートカットについて述べてみました。
( MikiyaKato )