あるお客様の案件の関連で、BootCamp にインストールされている Windows を Parallels Desktop で読み込んで起動した場合と、Parallels 仮想環境上にインストールされた Windows 仮想マシンとでは、起動時間にどういう違いがあるか?をテストしました。
テスト環境は:
テスト環境 -------------------
iMac
CPU: 2.5GHz i5
OS: Mac OS 10.9.1
RAM: 4GB
HD (free): 345GB空き
Parallels: Desktop 9
Windows: 7
---------------------------------
結果は:
A)Parallels で BootCamp 領域から呼び出した Windows の起動時間
1回目 44.4 sec.
2回目 29.5 sec.
3回目 29.0 sec.
B)Mac OS + Parallels 上に構築された Windows 仮想マシンの起動時間
1回目 26.2 sec.
2回目 20.7 sec.
3回目 19.5 sec.
4回目 19.4 sec.
この結果は、MacOS上の Parallels 仮想環境上に構築した仮想 Windows のほうが起動が速いことを示しています。
本来、Bootcamp と仮想環境とはまったくコンセプトが違うものですから、単純にこれだけでどっちが良いとは言えません。
ただ、Bootcamp は 単純に1個の PC を作るだけであり、Parallels の仮想環境はハードウェアとソフトウェアを切り離して、論理的に OS を(いくつでも)インストールできる環境です。
特に Mac と Windows を両方使いたい時には、Parallels 仮想マシンのほうが圧倒的に使い勝手が良いです。
例えば再起動しなくても Mac/Windows を切り替えることができる。Windows アプリを Mac の Finder 環境に一体化できる。Mac と Windows とでデータを共有できるなどなど。
ちなみに Mac を仮想化する方法には他にも VMware FUSION や Oracle VirtualBox などがありますが、act2 は昨年8月まで VMware FUSION を販売してきました。
現在は Parallels 製品を販売/サポートしています。
この背景には VMware 社との販売契約の終了という事情もありました。
確かに、コンピュータの仮想環境全体で俯瞰すれば、VMware 社か Microsoft 社が最も大きなシェアを持っています。
しかし、Mac OS の市場においては、世界的には Parallels 社が最も大きなシェアを持っています。
この理由を研究し、検証し、act2 は Parallels 社と提携する決断をしました。
特に iPhone/iPad の登場に牽引されて、Mac が企業や学校に採用される機会が急増している今、「Mac ソリューションで No.1 を目指す」act2 としては、Parallels 社製品は最強の選択肢でした。
Parallels Desktop 9 は個人ユースでシェアを確実に伸ばしていますし、今回、企業や学校向けに Enterprise エディションもさらに強化されました。
話がタイトルからずいぶん外れてしまいましたが、act2 では Parallels Desktop for Mac Enterprise の普及に邁進し、また、act2 ストアでは Parallels Desktop 9 をご購入いただけます。
Enterprise エディションをよりご理解して頂くために、社内に「act2 ラボ」を設置して公開し、その魅力をあますところなくご体験いただける体制も準備しています。
今後の活動に、ぜひ、ご期待くださいませ。
(MikiyaKato)