Appleによる計画的陳腐化なのか: iOS 16およびmacOSVenturaは多くのモデルに非対応
(この記事は、2022年
「計画的陳腐化」という考え方は、100年くらい前から存在して
https://ja.wikipedia.org/wiki/
)。もちろん、一般的な概念としてはそれ以前にも存在していまし
電化製品について言えば、計画的陳腐化は技術の進歩とも関連して
しかしより高速なチップや新しいプロトコルの恩恵を常に受けてい
世界一価値がある会社であるAppleは、その計画的陳腐化に対
https://www.firstpost.com/tech
)、調査( https://www.bbc.co.uk/news/wor
https://9to5mac.com/2021/03/01
)の標的になってきました。
先日発表された新しいオペレーティングシステムでもAppleは
■多くの古いiPhoneがiOS 16に対応しません
iOS 16の対応機種が発表されましたが、AppleがiPhone
8より前に発売された全てのデバイスを対象外にしたことで多くの
7を、より新しいiPhone
8が登場した後も2019年9月まで廉価版iPhoneとして販
7を買ったユーザは、たった3年前に買ったスマートフォンなのに
6Sおよび6S Plusは、2018年9月まで販売されましたし、初代iPho
SEも同様で、これらのデバイスもアップグレードできません。
https://www.intego.com/mac-sec
最も驚きなのは、直近のiOS 13からiOS 15までの3個のiOSバージョンでは、変わらずiPhone
6Sまで対応していたという事実です。これらの旧型デバイスのユ
iOS
16に対応しないiPhoneのユーザは、その新機能が使えない
15が公開された時、Appleはユーザが「重要なセキュリティ
14を使い続けることもできます」としましたが( https://www.apple.com/jp/ios/i
)、この一定期間とは36日間だけだったのです。Appleがi
14(バージョン14.8.1)のために公開した最後のアップデ
15が公開されてからわずか5週間後でした。
ちなみにAppleのiOS 15で利用できる新機能ページには、今でも「重要なセキュリティ
14を使い続けることもできます」と書かれています( https://www.apple.com/jp/ios/i
)。
https://www.intego.com/mac-sec
もちろん36日だって「一定期間」だと言い張ることはできるでし
14.8.1の公開時には、iOS 15の重要なセキュリティ上の脆弱性がパッチされたのですが、i
14については拡散していたゼロデー脆弱性を含む脆弱性に対して
2022年5月の時点で、iPhoneの全ユーザの17%がiO
14を使っていますが、もう自分のiPhoneには重要なセキュ
https://gs.statcounter.com/os-
)。
iOS 16が対応しないiPhoneの機種に関していうと、Apple
15は使い続けられます。AppleがiOS 16を公開した後でもiOS
15をパッチし続けるか、パッチするとしてどこまで対応するのか
https://act2blog.blogspot.com/
オペレーティングシステムの新機能というものが、より高速なプロ
■M1 iPadのステージマネージャ問題
iPhoneは毎年新製品が出るので、古いデバイスが徐々に対応
16に対応しなくなるiPadは、iOS 12に対応していた製品リストと比較してもiPad Air
2とiPad mini 4の2機種だけです。iPad Air 2はiOS
8を搭載して2014後半に登場したので、iPadの中で最も寿
mini 4はその翌年に発売されています。
https://www.intego.com/mac-sec
興味深いのは、iPad(第五世代)とiPad(第六世代)は、
7とよく似たハードウェア構成であるにも関わらず、iPhone
16に対応すると言うことです。
でも、iPadOS 16の売りの機能の一つはM1
iPadでしか使えません。iPadの先進のウインドウシステム
ProおよびiPad Air(第五世代)でしか動作しないのです。現在も販売されてい
mini(第六世代)では使えません。現在も販売されているiP
Appleは「仮想メモリスワップを使用すると、iPadのスト
https://www.apple.com/jp/newsr
)。逆に言えば、この事実によりM1プロセッサが今後もiPad
少なくともiPadOS 16では、AppleはiPadOS
15に対応するほとんどのiPadでアップグレードを可能としま
誤解のないように書いておくと、確かにiPadの機種より多くの
8、iPhone 8 Plus、そしてiPhone Xなどで使えないiOS 16の機能もかなりあります(
https://9to5mac.com/2022/06/07
)。ですから、Appleが古い製品だからと言って何でもかんで
8をiOS 16の対応リストから完全に除外していたら、また批判されたでし
■Macについて
今秋の登場が予定されているmacOS
Venturaでは、ここ最近のオペレーティングシステムに対応
https://www.intego.com/mac-sec
まず2015年から2017年のMacBook
Airが対象外になるのが、大きな変化でしょう。Ventura
Venturaが公開される時、その販売時期の末期に購入された
Proも同様で、2017年の機種はほぼ同時期まで販売されてい
2013 Mac Proは、ちょっと異なります。Mac Proシリーズは、2019年12月まで新製品が発売されません
ProはmacOS Venturaに対応しますが、この“ゴミ箱”型Mac
Proをその販売時期の末期に購入しているとするとVentur
Montereyでも同時にパッチしなければ、macOS
Venturaの公開時点でAppleCare契約がまだ有効な
Appleは、これまでのオペレーティングシステムでiPhon
https://www.intego.com/mac-sec
)。
AppleのMシリーズプロセッサのMacが将来のオペレーティ
https://www.intego.com/mac-sec
)。しかし現実世界では、売上という問題があります。Apple
IntegoのチーフセキュリティアナリストであるJosh Longは、Appleがもうサポートしていない彼の15歳のi
2007)で現在のmacOSを実行しています(
https://act2blog.blogspot.com/
)。つまり理論的に言えば、Appleは対応していない古いハー
しかし、Appleは古いデバイスを重要なセキュリティやプライ
次のAppleの充分でないパッチポリシーによりユーザのセキュ
https://act2blog.blogspot.com/
■Apple Watch
最もひどい変更は、今年のオペレーティングシステムであるwat
Watch Series 3を除外したことでしょう。Series
3は、今でも22,800円という破格の値段のスマートウォッチ
とは言え、デバイスの技術という点ではSeries
3は5年前の2017年に発売された古い製品であり、この製品を
8でもいくつかの拡散している脆弱性をパッチしましたが、元々A
Watchのセキュリティ上の脅威は多くありません。なのでセキ
今後もAppleがwatchOS
8のセキュリティアップデートを公開するのか、今年の後半からセ
9だけになるのかは、いずれわかることでしょう。Appleの過
8が公開されてからwatchOS
7のセキュリティアップデートは一度も公開されていません。
■iPod touch
Appleは、iOS 16の発表(
https://www.intego.com/mac-sec
)直前にiPod touchシリーズの販売を終了させましたので(
https://www.intego.com/mac-sec
)、ある意味では、AppleがiOS 16でiPod
touch(第七世代)に対応しないことに大きな衝撃はないでし
しかし、これはAppleがiOS 13の公開直前にiPod touch(第六世代)の販売を終了して第六世代をiOS
12までしか対応させなかった時と似た状況にあるとも言えます。
16を9月に公開する前提です)。この5月にiPod
touchを新品で買った人は、購入してから4ヶ月で今後はiO
Appleが今後もiOS
15のパッチを提供しないのであれば(そして、多分提供しないの
15は、iPhone 6および初代iPad Airなどいくつかのデバイスが対応する最後のiOSとなったi
12と似た終焉を迎えそうです。Appleは、iOS
12に対しては過去数年間に散発的なパッチを公開しただけなので
https://www.intego.com/mac-sec
上図は、2021年9月に当時サポート対象だったiOSバージョ
12の脆弱性をパッチしておらず、10月以降にはiOS 14の脆弱性もパッチしていません。詳細については、この記事を
https://act2blog.blogspot.com/
■計画的陳腐化なのか、古い技術の当然の引退なのか?
Appleが特定のデバイスを新しいオペレーティングシステムに
iPhoneは毎日持ち歩くため傷が付いたり劣化するので、その
とはいえ、Appleは持続可能化とさらに真剣に向き合い、デバ
しかし実際には、最新で最速で最も幻惑的なiPhone、iPa
一方で「乗り遅れることを気にしない」Appleユーザはアップ
■お使いのMacは安全ですか?
Mac用のセキュリティソリューションを検討しているなら、AC
https://www.act2.com/intego