2022年5月29日日曜日

USB-CとThunderbolt: MacおよびiPadのポートとケーブルを理解する

こんにちは、いつもact2ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

act2ブログ日曜版~IntegoTips~をお届けいたします。

USB-CとThunderbolt: MacおよびiPadのポートとケーブルを理解する
(この記事は
、2022年4月19日にKirkMcElhearn(https://www.intego.com/mac-security-blog/author/kirk-mcelhearn/
によってMac
Security Blogに投稿されたUSB-C and Thunderbolt: Understanding Ports and Cablesfor Macs and iPadsの翻訳です)

お使いのMacにキーボード、マウス、そしてハードディスクを接続するために用意されているポートは、過去に何度も変更されています。
現在のMacでは、標準のUSB速度を提供するUSB-
C以外に、周辺機器が対応していればより高速に接続できるThunderboltが搭載されています。
しかしUSB-CとThu
nderboltポートでは、何が違うのでしょうか。見ただけで違いがわかるのでしょうか。
そして、どのケーブルを選ぶべきなの
でしょうか。

この記事では、ThunderboltとUSB-Cポートがどのようなものか説明するとともに、その見分け方、それぞれの機能、そして用途に合わせたケーブルの選び方を解説します。

この記事の内容は次のとおりです:

●Macの歴代データ転送ポート
●USB-CとThunderboltポートの違い
●適切なケーブル
●変換コネクタ、アダプタ、そしてハブ...
●更なる詳細

●Macの歴代データ転送ポート

パーソナルコンピュータの歴史は、同時にデータ転送機能の進化の歴史でもあります。
最初期のMacは、今では考えられないくらい
の低速でカセットデッキに接続していたのです。
1983年に登場
したLisaで採用されたシリアルポートは、その後も長い間コンピュータと周辺機器を接続する標準のポートになりました。
ちなみにプリンタを接続するためには、別にパラレルポートが用意されていました。

1986年に登場したMacintosh Plusでは、SCSI(Small Computer System
Interface)ポートが追加されました。このインタフェースは、高い柔軟性を持っていました。
それ以前のポートより高速で
、デバイスを数珠繋ぎに接続できました。
USBポートが追加され
たiMacが登場する1998年まで、Macユーザには他に選択肢はありませんでした。
最初のUSBポートは低速でしたが、それ
でも十分に革新的でした。

それ以前のMacでも自分でFireWire(別名IEEE1394)カードを追加できましたが、1999年にFireWireポートを搭載した最初のiMacが登場しました。
これは、
Macユーザが初めて高速な(少なくとも当時としては高速な)データ転送を味わった瞬間です。
FireWire
400ポートは数年にわたり世界を席巻し、FireWire 800に代替わりしました。

この400と800という番号は、メガビット/秒単位での速度(Mbps)を意味します。
データ転送速度というものは、バイト/
秒でなくビット/秒で表記することに注意してください。
1ビット
は1バイトの1/8ですから、400Mbpsのインタフェースなら理論上は約1秒間に50MB(メガバイト)のファイルを転送できることを意味します(実際のデータ転送はもっと遅くなります)。

USB 2.0の理論上の速度は480Mbpsなのですが、データ転送速度の安定感を考えるとFireWireの方が結果として高速でした。

MacにUSB 3が追加された2011年までは、FireWireの天下でした。USB 3プロトコルは最大5Gbps(ギガビット/秒)のデータ転送速度を提供するだけでなく、ディスプレイにデータを転送する機能も持っていました(1Gbpsは1,000
Mbpsに値します)。
同時に、Macに10 Gbpsの転送速度を持つThunderboltポートが搭載さ
れ始めました。2014年に20GbpsのThunderbolt 2が登場し、2017年には40 GbpsのThunderbolt 3が登場します。
現在のThunderbolt
4では、速度は変わっていないのですが、より多くのディスプレイに接続できたり、より高出力でデバイスを充電できるなどの機能が追加されています。

Thunderboltの最初の二世代は、それ以前のMiniDisplayPortと同じ形状をしたリバーシブルではないコネクタを使っていました。
Thunderbolt
3と4では、それまでの形状を廃止し、リバーシブルのコネクタが使えるUSB-Cの形状のポートを採用しました。

●USB-CとThunderboltポートの違い

Thunderbolt
3からThunderboltプロトコルは、USB-Cスタイルのポートとケーブルを使っています。
このように似てはいるけれど
技術としては別物の製品に同じ形状のコネクタを使えば混乱の元となり、問題を引き起こすだけです。

以前ならUSBケーブルが接続できるということは、USBインタフェースの速度でデータ転送が可能なことを意味していました。
しかしUSB-Cケーブルでは、そうはいきません。ケーブルによってデータ転送できる速度が違うし、ケーブルによってはデバイスに給電できるし、その出力も異なるし、さらにケーブルによってはThunderboltプロトコルにも対応する場合があり得ます

ちなみに現在のUSB標準は、Thunderbolt 4同様にデータ転送速度が40GbpsのUSB4です。

今や誰もが使っているUSB-Cポートには、いろいろな形式があります。次の図は、現在の24"iMacの例です。左のより安い機種には、どちらもThunderbolt/USB
4である2個のポートがあります。
右のより高い機種には、4個の
ポートがありますが、その内の2個は単なるUSB3です。
コネクタ上部の小さなThunderboltの記号によ
って見分けることができるのですが、実際のところMacの裏側を確認するのは簡単ではないので、iMacの端からかなり離れた場所にある4個のポートのどれがどれなのか記憶しておくしかありません。
https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/04/imac-back.png

データ転送速度の違いについては前述しましたが、それ以外にも注意しなければならない違いがあります。
各ポートが提供する出力の
違いです。
USB
3と4ポートは、4.5 Wから240 Wを出力でき、Thunderbolt 3と4では15 Wを出力できます。Thunderbolt4は、コンピュータ上で100Wのポートを提供できます。
そして、このポートは双方向なので、
ラップトップを充電器にUSB-Cケーブルで接続して充電できるように、ラップトップの電力を使ってポータブルハードディスクのような周辺機器に電力供給することもできます。
混乱してきましたか?次のUSB-Cケーブルのロゴチャートを参照ください。
https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/04/logo-chart.png

すべてのUSB-Cケーブルは、そのデータ転送速度や出力に関わらず、見た目が同じです。
ケーブルを見ただけで、何用のケーブル
か見分けることはできません。
そこでメーカでは前出のチャートの
ようなロゴをケーブルに追加し始めています。
しかし、皆さんはす
でにたくさんのロゴのないUSB-Cケーブルを持っていることでしょう。
例えば「充電用ケーブル」と書かれたケーブルではデータ
転送できないでしょうし、データの送受信ができるケーブルでも非常に出力が低いものがあるでしょう。

その上、こうしたケーブルをディスプレイで使う場合についてはまだ触れていません。
ディスクプレイによってはUSB
3接続に対応する場合がありますが、高解像度ディスクプレイではThunderboltが必須のことがあります。
例えば、
Appleの新しいStudioDisplayに接続するためには、Thunderbolt 3以上のケーブルが必要です。
これはディスプレイが96
Wの電力を供給できるからでもありますが、そのおかげでMacBookProを接続して充電しながらディスプレイを使うことができます

●適切なケーブル

適切なUSB-Cケーブルを選ぶのが難しいこともあります。
こと
がThunderboltケーブルなら、Thunderboltロゴがついたものを選べば間違いなくThunderboltプロトコルに対応しています。
とはいえ、対応速度がまちまちです。
様にThunderboltケーブルは電力を供給できますが、その出力はケーブルによって異なります。
Appleのケーブルは他
のメーカの製品より高価ですが、AppleのThunderboltケーブルを買っておけば間違いはないでしょう。
仕様は明記されているので、どんな製品を買ったのかはっきりと分かります。
https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/04/thunderbolt-logo.jpeg

USB-Cでは、話が変わってきます。最近のiPadを使っていて、そのデータをまだMacと同期しているなら、その速度が遅いことを知っているでしょう。
これはAppleが提供する充電ケー
ブルの速度が最大480Mbpsしかないからです。
頻繁に同期するなら、充電と高速デー
タ転送の両方に対応したケーブルに買い換えるべきです。
これはAppleがiPhoneで提供するUSB-C-Lightningケーブルについても同じなのですが、Lightningプロトコルは元々高速データ転送には対応していません

より新しいUSB-C
iPadでは、Thunderboltの速度での高速データ転送が可能です。
ただし、Appleはその最高速度に対応したケーブ
ルを製品につけて出荷していないので、自分で対応ケーブルを買う必要があります。
Thunderbol
tケーブルは古いUSB標準に対して上位互換の関係にあるので、市場に溢れる訳のわからないケーブルの中からどれを買うべきか迷うくらいなら、今後新たに登場するデバイスでも使える高速なThunderboltケーブルを1本買っておくのが良い考えです。
値段は高いですが、失敗がありません。Appleのケーブルを買っても良いし、Anker、CalDigit、OWCなど信頼できるメーカのケーブルを買っても良いでしょう。

●変換コネクタ、アダプタ、そしてハブ...

多くの人にとって、Macに用意されたポートだけでは数も機能も不十分なことがあります。
エントリーレベルのiMacやラップト
ップにはポートが2個しかないし、より高い機種でもMacStudioを除けばポートは4個しかありません。
遅かれ早かれ
、ポート不足に見舞われるでしょう。
キーボードやマウスならBl
uetoothで接続できますが、グラフィックタブレットのようにコンピュータを操作する周辺機器を接続しなければならないとなるとポートが一つ占有されます。
ファイルの保管やデータバックア
ップで外付けハードディスクを使えば、さらに別のポートが使われます。iPhoneやiPadを充電するためのケーブルをMacに接続しっぱなしにするなら、もう1個のポートが必要です。こうして数が限られたポートはすぐに一杯になってしまうのです。

もっと言えば、お使いの周辺機器の多くがUSB-C接続ではなくUSB-A接続(標準の平たいコネクタ)でしょうから、コネクタを変換するための変換コネクタかハブが必要になります。
一般的に
変換コネクタはケーブルの速度や出力に影響しませんが、それも製品によります。USB-CからUSB-Aへ変換するハブでは、少なくともUSB3.0、できればUSB3.2に対応する製品を選んでください
(ハブにディスクを接続し
ないなら3.2が必須というわけではありません)。

一個のThunderboltケーブルを最大12個以上のポートに分配するハブもたくさん販売されています。こうしたハブの多くは、必ずしも使い道があるとは限らないさまざまなポートにも対応しています。例えば、CalDigitのThunderbolt
Station 4には18個のポートがあり
https://www.caldigit.com/ja/thunderbolt-station-4-ja/)、
古い周辺機器用に5個のUSB-Aポート、1個のEther
netジャック、オーディオ入出力ジャック、ディスプレイポート、そして2個のSDカードスロットに加え、4個のUSB-Cポートがあります。こうしたデバイスは、お使いのMacを拡張するのに便利ですが、高価な上に不要なポートも搭載されているでしょう。

コンピュータで周辺機器を使うための接続方式はどんどん変わっていくので、対応するのが大変です。
さまざまなプラグとジャックが
現れては消えていきましたが、今のところ、少なくともしばらくの間はUSB-Cが定着しそうです。
このコネ
クタがUSBとThunderboltの両方に対応できる上に、下位互換性があるわけですのでこれから何年間も使い続けることができるでしょう。
今のところ皆さんの手元にはUSB-Cを使わな
い周辺機器がたくさんあるでしょうが、正しいハブや変換コネクタを選べば、今後もそんな全ての外付けデバイスをUSB-Cコネクタで使うことができるはずです。

■お使いのMacは安全ですか?

Mac用のセキュリティソリューションを検討しているなら、ACT2の次のIntego製品ページで機能や目的に合った製品があるかご確認ください:
https://www.act2.com/intego

株式会社アクト・ツー

Software Product Team

 

2022年5月27日金曜日

Camtasia 2021.0.12がリリースされました

こんにちは、いつもact2ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

Camtasia 2021.0.12のアップデートがリリースされましたので、お知らせいたします。
現在Camtasia 2021をご利用のお客様は、無償でアップデートが可能です。
「Camtasia」メニューから「更新プログラムを確認」を選んでいただきますと
最新版の2021.0.12がご入手いただけます。

Camtasia 2021.0.12の更新内容は下記のとおりです。

・M1 デバイスでの 4K エクスポートに関する問題を修正しました。
・ノイズ除去効果を改善しました。
・その他の問題修正と機能改善を行いました。

Camtasia2021(カムタジア)
 https://www.act2.com/techsmith/camtasia


株式会社アクト・ツー

Snagit 2022.1.1のアップデートがリリースされました

こんにちは、いつもact2ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

Snagit 2022.1.1のアップデートがリリースされましたので、お知らせいたします。
現在Snagit 2022をご利用のお客様は、無償でアップデートが可能です。
「Snagit」メニューから「更新プログラムを確認」を選んでいただきますと
最新版の2022.1.1がご入手いただけます。

Snagit 2022.1.1の更新内容は下記のとおりです。
・HEIF ファイルを編集および共有する機能を追加しました。

・Snagit がクラウドのファイルを開くのに失敗したときのメッセージを改善しました。
・旧バージョンからのキャプチャが保留されていると、起動時にクラッシュする場合がある
 不具合を修正しました。
・カスタム ステップを選択した場合、[テンプレート内で結合] が反応しない不具合を修正しました。
・トレイで複数の項目が選択されている場合に発生していた [すべてコピー] の不具合を修正しました。
・効果をお気に入りに追加しようとするとクラッシュする場合がある問題を修正しました。
 ((現在はサポートされていません)
・テキストのアウトラインに常にわずかな影がつく問題を修正しました。

Snagit2022(スナグイット)
 https://www.act2.com/snagit2022

株式会社アクト・ツー


2022年5月22日日曜日

iCloudでできること - コンプリートガイド

こんにちはいつもact2ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

act2ブログ日曜版~IntegoTips~をお届けいたします。

iCloudでできること - コンプリートガイド
(この記事は、2022年4月27日にKir
kMcElhearn
https://www.intego.com/mac-security-blog/author/kirk-mcelhearn/)によってMac
Security Blogに投稿されたEverything You Can Do with iCloud – The CompleteGuideの翻訳です)

iCloudは、Mac、iPhone、あるいはiPadからアクセスできるAppleのサービスの集合体です。
もちろん同社には、AppleMusic、Apple TV+、AppleArcadeなどサブスクリプションに
よってアクセスが可能にな
るサービスもあり、これらはiCloudの対象にはなりません。
しかし、iCloudこそがデータや他の人とのコミュニケーションを管理する根幹となる機能です。

この記事では、iCloudのさまざまな要素がどのようなものなのか、そしてそれらが互いに
どのように連携して動作するのかを次
の順番で説明します。

●iCloudの基本
●iCloudとApple ID
●iCloudサービス
●ストレージ、iCloud Drive、そしてバックアップ
●メール、iCloud Private Relay、そしてメールを非公開
●探す
●メッセージ
●パーソナルデータ
●iCloud写真
●iCloudキーチェーン
●2ファクタ認証

●iCloudの基本

Appleのデバイスを入手すると、まずiCloudを利用するための鍵となるAppleIDの作成を
促されます。これで使っている全てのAppleのデ
バイスにログインし、Appleのサーバ上の
クラウドに保管され
ているお使いのデータにアクセスできるようになるので、新しい
バイスでもデータにアクセスできます。

iCloudは、2011年の10月にMobileMeを置き換える形で公開されました。2008年から
Appleユーザが利用
できたMobileMeは、iCloudと似ていますが機能的には劣ったものでした。
Mob
ileMe自体が、2002年に公開された.Macを置き換えたもので、.Macも2000年に公開
されたiToolsを置き換
えたのです。MobileMeは年間9,800円の有料サービスでしたが、
iCloudはストレージを追
加する場合にのみ料金がかかる以外は公開以来ずっと無料です。

Apple製品を使う上でのiCloudの重要性は増すばかりで、ほぼ必須だと考えて良いでしょう。
iCloudは10を超える
種類のデータを管理し、クラウドに保管されたユーザのデジタル
イフが複数のデバイスで同期できるようになります。もちろんカレンダー、連絡先、
そして電子メールにはGoogle
のサービスを使い、写真の保管にはFlickrなどの他社の
サー
ビスを使い、メッセンジャーもAppleのメッセージ以外のサービスを使えば
iCloudなしでもAppleのデバイスを使えるでしょう。しかしiCloudを使えば複数のAppleの
デバイスを無料でか
つ面倒な設定なしで使えるわけで、AppleによってAppleのプラット
フォームにユーザを囲い込む良い方法なのです。


●iCloudとApple ID

新しいAppleのデバイスを設定する際、最初に確認されるのがApple IDです。該当デバ
イスは、Apple
IDを基にAppleのサーバからデータを取得し、使用しているAppを導入します。
またAppleのApp
StoreなどからAppをダウンロードするために、Apple IDが必要となります
(How to Manage
and Use Your Apple ID – The Complete Guideを参照ください:
https://www.intego.com/mac-security-blog/how-to-manage-and-use-your-apple-id-the-complete-guide/)。

このApple IDでiCloudが提供する多様な全てのサービスが使えます。ログイン情報を
Apple
IDで一元管理できる仕組みがなければ、使っている個々のAppに別々のアカウントで
ログインしなければならず、ユーザ名やパス
ワードの管理に無駄な時間を費やすことに
なるでしょう。


iCloudは、AppleのAppからアクセスできるデータを管理しているだけでなく、iCloudに
対応するサードパーティ
のAppのためにデータを保管したり同期できるプラットフォーム
でもあります。多くのサードパーティ製Appが独自のサーバを使っていますが、iCloudに
対応することでそれぞれのメーカが
サーバを管理する必要がなくなり、ユーザがパス
ワードを忘れた場
合に必要となる面倒なログインに関連する処理も不要となります。

●iCloudサービス

iCloudには多くのサービスがあります。iPhoneで設定 > Apple ID >
iCloudを開いた際に表示される画面は次のようなものです:
https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/04/icloud-iphone.jpeg

●ストレージ、iCloud Drive、そしてバックアップ

データを利用するためにはストレージが必要です。そしてAppleは最初から無料で5GBの
ストレージを用意しています。iPhoneやiPadを1
台バックアップするだけでも5GBを使い
切ってしまうでしょうから、この容量は十分とは言えま
せん。ちなみに複数のAppleの
デバイスを所有しているからと
いって、その分ストレージを余分にもらえるわけでも
ないのです。


Macでは、システム環境設定 > AppleIDを開くとウインドウ下部に消費しているストレージ
容量が表示
されています。iPhoneあるいはiPadでは、設定 > Apple ID(ユーザの名前) >
iCloudに表示されています。次の図は、私の場合です:
https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/04/icloud-storage.jpeg

AppleはiCloudの追加ストレージを販売しています。選択肢は次のとおりです:

50 GB: 月額130円
200 GB: 月額400円
2 TB: 月額1,300円

なお、最大6人でストレージを共有したりAppleの有料サービスにアクセスできるように
なるApple
One( https://www.apple.com/jp/apple-one/ファミリープランもあります。
iCloud+には、iClou
dメールを使う際にプライバシー保護を強化する機能も含まれています。
後述するメール、iCloud
Private Relay、そしてメールを非公開の項を参照してください。

iCloudストレージは、データ、バックアップ、そして写真を保管するために使われます。
Apple
MusicあるいはiTunesMatchのサブスクリプションを利用している場合、ミュー
ジッ
クを保管するためのストレージはiCloud+とは別に提供されます。

iPhoneあるいはiPadをMacまたはPCにバックアップするだけなら、当初の5 GBだけでも
十分かもしれません{Should
You Back Up Your iOS Device to iCloud or Your Mac?
https://www.intego.com/mac-security-blog/should-you-back-up-your-ios-device-to-icloud-or-itunes/
を参照ください}。しかし後述するiCloud
Driveを使うのであれば、容量を増やす必要があります。

iCloudDriveは、ファイルをMacのFinder、あるいはiPhoneやiPadのファイルAppから
使用できる状態でクラウド
に保管します。Dropbox、OneDrive、あるいは他のクラウド
ストレージサービスを使っている人なら、iCloud
Driveに保管するファイルはちょっと
だけということもあり得
ますが、ファイルのメインの保管場所としてiCloudDriveを使う
のも良い考えだと思います。月額400円の20
0 GBプランは、ほとんどの人にとって十分
でしょう。月額1,30
0円プランの2TBのストレージなら大量のファイルをクラウドに
保管できます。


●メール、iCloud Private Relay、そしてメールを非公開
https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2021/09/icloud-plus.png

お使いのAppleIDでicloud.comのようなAppleのドメインを使用しているなら、iCloudメールを
使うこともできます。.ma
c、.me、あるいは.icloudといったアドレスは、自動で互いの
ドメインのエイリアスが用意されます。つまり、
me@icloud.comme@mac.com
そして
me@me.com宛の電子メールは、すべて同じ受信箱に届きます。iCloudメールを
使う場合、その容量はストレージの総量から消費さ
れます。

自分の電子メールアドレスをApple
IDとして使うこともできます。これは、最近までiCloudのメリットを活かせない方法で
したが、iCloud+でiClou
dメールがカスタムドメインに対応しました。電子メール用の
カス
タムドメインの設定方法法の詳細については、次のAppleのサポート書類を参照
してください(
https://support.apple.com/ja-jp/HT212514)。
iCloudは、標準のIMAPプロトコルを使うので、あら
ゆる電子メールAppでiCloudアカウ
ントにアクセスするた
めのアカウントを追加することができます。

どのプランでもiCloudストレージの追加容量の支払いを行うと、すぐにiCloud PrivateRelay、
メールを非公開、HomeKitセキュアビデオなど
のiCloud+の機能が使えるようになり、
同時にメールでカス
タムドメインが使えるようになります。
How
to Use iCloud+, with Additional Security and Privacy Features, and More
https://www.intego.com/mac-security-blog/how-to-use-icloud-with-additional-security-and-privacy-features-and-more/
を参照ください。


●探す
https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2019/05/find-my-hero.png

世の中に出回っているAppleのデバイスが構築する巨大なネットワークを利用することで、
非常に便利なiCloudの機能の一
つが「探す」です。この機能はデータ容量を消費すること
もほとん
どありません。元々は「iPhoneを探す」という名称でしたが、現在では、人、
他のAppleデバイス、そ
してAirTagさえも対象にするようになりました。「探す」では、
お使いのデバイスを紛失あるいは盗難としてマークすることが
でき、必要ならリモートで
消去することもできます
{How
to Use the Find My App to Locate Friends, Apple Devices, and AirTags
https://www.intego.com/mac-security-blog/how-to-use-the-find-my-app-to-locate-your-iphone-mac-apple-watch-airpods-and-friends/
を参照ください}。


{AirTagについては、Apple AirTags: The Complete Guide to How to They Work, Whatto Track with Them, and More
https://www.intego.com/mac-security-blog/complete-guide-to-apple-airtags-how-to-use-them-how-they-work-and-what-to-track-with-them/
も参照ください。}


●メッセージ

AppleのiMessageは、メッセージを送受信するためのApple独自のサービスです。ボイス
メッセージに加えて写真や
ビデオを送ることができ、それらはiCloudに保管されます。
iCloudでのメッセージを有効にするには、Macならメッセージ > 環境設定 > iMessageを
開き、「"iCloudにメッセージを保管"
を有効にする」をチェックします。iPhoneやiPad
では、
設定 > Apple ID(自分の名前) > iCloudを開き、メッセージを有効にします。

iMessageは通信の際に暗号化されますが、Appleのサーバ上では暗号化されません。
本当に安全なメッセージサービスを
必要な場合は、別のサービスを探した方が良いでしょう。
5
Encrypted Messaging Apps for Mac, iPhone, and iPad(
https://www.intego.com/mac-security-blog/6-secure-messaging-app-options-for-mac-and-ios/
も参照ください。


●パーソナルデータ

iCloudは、AppleのAppを使って連絡先、カレンダー上のイベント、リマインダ、そして
ノートなどのパーソナルデータ
を同期することができます。またサードパーティのAppでも
そう
したデータを利用することができる場合があります。多くのカレンダーAppがiCloud
イベントやリマインダを利用でき、数は
少ないですが連絡先Appでも同様に利用できる
ものがあります。
iCloudは、Safariブラウザの履歴とリーディングリストも同期できます

iPhoneかiPadで設定 > Apple ID > iCloudを開くか、Macでシステム環境設定 > AppleID >
iCloudを開くと、iCloudに保管されているほかのデー
タが確認できます。AppleのNewsや
Stock
App、スマートホームデバイスを使っているならHome、ヘルスケアおよびフィット
ネス、そしてApple
Payでの支払いのために追加した支払い用カードを含むウォレットの
データの同期も含まれます。


●iCloud写真

多くの人にとっては、写真とビデオがiCloudストレージのほとんどを消費してしまう
でしょう。前出の私のiCloudストレ
ージのスクリーンショットでわかるように、私の
アカウントでは写
真がストレージのほぼ半分を消費しています。私は、クラウド上の
ファイルにアクセスするためにiCloud
Driveをファイル保管で使っているので多くの「書類」
もあり
ます。

iPhoneおよびiPadで4K品質のビデオを撮影しているなら、ストレージはすぐに一杯に
なってしまうでしょう。写真なら一
枚が数メガバイトですが、ビデオは巨大なストレージを
消費します
。設定 > カメラ >ビデオ撮影を開くと、それぞれのフォーマットが1分でどれ
だけの
容量を必要とするか確認できます:
https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/04/video-size.jpeg

クラウド上の容量を稼ぐため、できるだけ効率の良いビデオフォーマットを選択するか、
Macを持っているなら写真ライブラリから
はビデオを除去して別の場所に保管するように
した方が良いでしょ
う。

●iCloudキーチェーン
https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2020/11/keychain-600.png

ログイン名とパスワードを使うサービスは山ほどあり、こうした大量のログイン情報を
安全に保管する必要があります。iCloud
キーチェーンはパスワードを管理しており、すべ
てのデバイスから
利用できるようにクラウドに保管します。MacおよびiOS/iPadOSデバイ
スには、新しいログイン情報を作成する際に強
力なパスワードを提案する機能もあります。

この機能の使い方の詳細については、Mac and iOS Keychain Tutorial: How Apple'siCloud Keychain Works
https://www.intego.com/mac-security-blog/mac-and-ios-keychain-tutorial-how-apples-icloud-keychain-works/
を参照ください。


●2ファクタ認証

iCloudサービスだけではありませんが、Appleのデバイスあるいはサービスにログインする
ためにユーザを認証する際、こ
の強化されたセキュリティ機能によってiCloudおよび
お使い
のAppleのデバイスの安全性が高まります。一台のデバイスを認証すると、Appleの
デバイスにおける電子署名の信頼性を互
いのデバイスで利用できるようになるので、その
デバイスから別の
デバイスで同じユーザを認証することができるようになるのです
https://www.intego.com/mac-security-blog/the-chain-of-trust-in-apples-devices/)。

Appleの2ファクタ認証の使い方については、How to Use Two-Factor Authenticationfor
Your Apple ID and iCloud Account
https://www.intego.com/mac-security-blog/how-to-use-two-factor-authentication-for-your-apple-id-and-icloud-account/
を参照ください。


iCloudアカウントの安全を確保するために、パスワードを忘れてしまったときのために
復旧用連絡先を設定することもできます
。Howto Set iCloud Account Recovery Contacts,
Legacy Contacts, and Trusted
Phone Numbers
https://www.intego.com/mac-security-blog/how-to-set-icloud-account-recovery-contacts-legacy-contacts-and-trusted-phone-numbers/
を参照ください。


冒頭で触れたように、お使いのiCloudアカウントには本当に多くの機能があります。
どんなサービスがあるのか、
どうやってデータを管理し、どうやってプライバシーを
守るのかを
知ることは重要です。

■お使いのMacは安全ですか?

Mac用のセキュリティソリューションを検討しているなら、ACT2の次のIntego製品ページで
機能や目的に合った製品があ
るかご確認ください:
https://www.act2.com/intego

株式会社アクト・ツー
Software Product Team