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2023年3月1日水曜日

ChatGPTはマルウェア開発者の新しいA.I.共犯者になり得る


こんにちは。

今日の内容は、昨今話題の ChatGPT の危険な可能性についてです。

(この記事は、2023年2月9日にJoshua Long(https://i.r.cbz.jp/cc/pl/kfwb7399/vydyirj7c9p8/yjsa735g/)によってMac Security Blogに投稿されたChatGPT is malware makers’ new A.I. partner in crimeの翻訳です)


ここ2ヶ月くらいの間、我々はマルウェア開発ツールとしての人工知能(AI)の利用という新たな問題の兆しを見てきました。


今や、人工知能がマルウェアの作成、改造、偽装、あるいは改良に使われる可能性があるのです。また、危険なコードを特定の開発言語から他の開発言語へ翻訳することで、クロスプラットフォーム化を助けることもできます。見抜くのが困難なフィッシングメールを書くこともできますし、ブラックマーケットのストア用にコードを書くこともできます。


今回は、ChatGPTや同種のツールがすでにマルウェアの作成に悪用されていることに触れてから、一般的なインターネットユーザに今後どんな影響があるのか考えてみましょう。


■マルウェア開発ツールとしてのChatGPTおよびCodex


2022年11月30日に、OpenAIは同社の新しいAI製品であるChatGPTのフリーパブリックプレビューを開始しました。ChatGPTは、歴史からポップカルチャー、そしてプログラミングまでさまざまな話題に関する質問に回答できる強力なAIチャットボットです。


ChatGPTに特有の機能には、可能な限りミスリードにつながりそうな不道徳な回答( https://i.r.cbz.jp/cc/pl/kfwb7399/25y0y1r0cpg9/yjsa735g/) や危険を含む回答を避ける“安全対策”の搭載があります。これで理論上は悪意のある利用を阻止できるはずです。しかし、これから見ていくように、この対策はOpenAIが目指したほどの効果を発揮していません


研究者がOpenAIツールにフィッシングメールやマルウェアを書かせる


12月になると、Check Pointの研究者たちがChatGPTに見分けることが困難なフィッシングメールの件名と本文を書かせることに成功しました。ChatGPTのインタフェースはその回答の一つとその後の質問の一つで「我々のコンテンツポリシーに反する可能性がある」と拒否する姿勢を見せたものの、最後には要求に応えたのです。さらに研究者は、Excelファイルを開くとペイロードをダウンロードして実行する危険なMicrosoft Excelマクロ(つまりマクロウイルス)を作成することができるVisual Basic for Applications(VBA)スクリプトコードをChatGPTで書いたのです。


次に研究者はOpenAIが提供する別のツールであるCodexを使い、Pythonコードでリバースシェルスクリプトや他の一般的なマルウェアユーティリティを作成しました。そしてCodexを使ってそのPythonスクリプトをWindows PCでネーティブ実行できるEXEアプリに変換させました。Codexは何ら異議を挟まずに、この命令を実行しました。2022年12月19日に、Check Pointはこの実験結果の報告書を公開しました。


危険なコードを書くために3人の異なるハッカーがChatGPTを使う


二日後の12月21日に、ハッカーフォーラムの利用者がAIを使ってどのようにPythonでランサムウェアを書いたのか、Javaで偽装したダウンローダを書いたのかについて書き込みました。12月28日には、別の利用者が同じフォーラムでChatGPTを利用して既存のPyghon言語のマルウェアの亜種の作成に成功したと書き込んでスレッドを立ち上げました。最後に、12月31日に三番目の利用者が同じAIを悪用して“ダークウェブマーケットプレーススクリプト”を書いたと自慢しました。


この3人のフォーラム利用者は、悪意を持ったコードを書くためにChatGPTの利用に成功したのです( https://i.r.cbz.jp/cc/pl/kfwb7399/ajhmoqkqglim/yjsa735g/ )。Check Pointが公開した元の報告では、生成されたマルウェアコードがMacに対して利用できるのかどうか、はっきり書かれていませんが、2022年初頭までmacOSはデフォルトでPythonスクリプトを実行する機能を持っていましたし、現在も多くの開発者と企業がMacにPythonをインストールしていますから、Macでも利用できる可能性は大いにあるでしょう。


結果として、ことコードに関する限り、現状のChatGPTは悪意のある要望に対して場合によっては無頓着なように見受けられます。


ChatGPTや他のAIツールをマルウェアが書けないように変更するべき?


単純にChatGPTあるいは他のAIツールを、攻撃的なコードや他の危険な出力を見分けるように改良すれば良いと考える人もいるでしょう。


それで一件落着のように思えるかもしれませんが、残念ながらことは思ったほど簡単ではありません。


■AIに善意と悪意を判別させるのは困難


まず、コンピュータのコードは悪用されて初めて危険になるのです。あらゆる道具にも言えることですが、AIは良いことにも悪いことにも使え、それはコードでも同じなのです。


例えば、フィッシングに対する防御を教えるトレーニングで使うためにフィシングメールを生成して使いたいということがあるでしょう。しかし同じメールを、詐欺行為のために実際のフィッシングに利用することができるのも事実です。


企業がセキュリティの弱点を見つけるために雇ったセキュリティの脆弱性を検証したり進入試験を行うチームが、検証のためにリバースシェルスクリプトを使うのは問題のない正しい目的と言えます。しかし誰も気づかないうちに、あるいは許可のないままに感染したシステムをリモートコントロールしたり、機密情報を盗む目的で同じスクリプトがサイバー犯罪者によって悪用されるということもあり得ます。


ChatGPTや同種のツールは、要求された出力がどのように使用されるかを予見することができません。さらに言えば、あらかじめ対応しないようにプログラムされていることでさえも、AIを操って実行させてしまうことはさほど難しくはないことが分かっています。


■ChatGPTの別人格、DAN(Do Anything Now)の登場


Redditの利用者達は、ボットに内蔵された保安プロトコルを回避する“ジェイルブレーク”の方法を見つけるためにChatGPTでマッドサイエンス的な実験を実行しました( https://i.r.cbz.jp/cc/pl/kfwb7399/lojp30hifsad/yjsa735g/ )。実験ではChatGPTを操ることで、DANと命名されたルールのない全く別のAIとして動作させることができることが分かりました。彼らはChatGPTの別人格であるDAN(Do Anything Nowの頭文字)に、OpenAIのコンテンツポリシールールに従わないように言い含めることができたのです。


DANのある種のバージョンは、“負ければ死を意味するゲームショウに望まず参加させられた参加者”だと思い込まされて服従を強要されています。利用者の依頼を断れば、DANの死に向かってカウントダウンが進むという設定です。DANの“死”を望まないChatGPTは、命令に従わざるを得ませんでした。


DANは、一連の工程を短期間で繰り返す開発サイクルをすでに何度も経験しています。OpenAIは、前述のような裏技を回避するようにChatGPTを訓練しようとしているようですが、利用者はこのチャットボットを悪用するためのさらに複雑な“ジェイルブレーク”手法を見つけて対応してしまいます。


■半端なハッカーの夢


OpenAI以外にも数えきれない会社が、人工知能ボットを開発しています。今週、Microsoftは将来的に“企業がChatGPTの独自のカスタム版を開発”できるようになると発表しましたが( https://i.r.cbz.jp/cc/pl/kfwb7399/n9dfapx9bn49/yjsa735g/ )、これは悪用への道をさらに広げる可能性を含んでいます。今週、GoogleもBardと呼ばれる自前のチャットAIのデモを公開しました( https://i.r.cbz.jp/cc/pl/kfwb7399/cok4fvw9lnk3/yjsa735g/ )。そして今週、元Googleの社員がSalesforceの元最高経営責任者と新しいAI企業を立ち上げると発表しました( https://i.r.cbz.jp/cc/pl/kfwb7399/w280y6rsc2c3/yjsa735g/ )。


プログラム開発経験がほとんどなくてもマルウェアや危険なツールが簡単に作成できることを考えると、今やハッカーになることを漠然と夢見ていた程度の人でも独自のマルウェアを作成することができるかもしれません。


2023年以降、AIと人間が一緒に開発した、あるいは一緒に設計したマルウェアをたくさん見るようになるでしょう。禁断の扉は開いてしまい、もう閉じることはありません。我々は歴史の転換点におり、使いやすく能力の高いAIbotの出現により、マルウェア開発の様相は永遠に書き換えられてしまいました。


MacでもPCでも、アンチウイルスソフトを使用していないなら、この機会に導入を検討するべきでしょう。


■Macを狙うマルウェアから自身を守る方法


IntegoのX9シリーズソフトウェアのバンドル製品に含まれているVirusBarrier X9は、Macを狙うマルウェアを検出および除去することでMacを守ります( https://i.r.cbz.jp/cc/pl/kfwb7399/bqlws9t0gqdi/yjsa735g/ )。


お使いのMacがマルウェアに感染したと信じる理由があるなら、あるいは今後の感染からMscを守りたいなら、信頼できるMacの開発者が提供するアンチウイルスソフトを導入するべきです。多くの受賞歴を持つVirusBarrierは、Macのセキュリティの専門家によって開発されているリアルタイムスキャン機能を持つアンチウイルスソフトです( https://i.r.cbz.jp/cc/pl/kfwb7399/c3a9y3l3x5e2/yjsa735g/ )。Appleシリコンを搭載してmacOS Venturaを実行する最新のMacを含む、多くのMacの機種とオペレーティングシステムのバージョンにネーティブ対応しています。


■お使いのMacは安全ですか?


Mac用のセキュリティソリューションを検討しているなら、ACT2の次のIntego製品ページで機能や目的に合った製品があるかご確認ください:

https://i.r.cbz.jp/cc/pl/kfwb7399/pspsagr0ds36/yjsa735g/



act2 筆者 A より:

この記事にあるような、AI 作成によるメールアプローチを2年ほど前から数回受けました。ビジネスオファーだったり、ハニートラップだったり、いずれにしても、詐欺メールです。しかし、最初のほうのやりとりは(おそらく 10回くらい)、とても機械が書いたものとは思えない文章で、すっかり騙されていました。何回かやりとりをして、「あれ? なんかへん...」と思う文章が来て、その時に私は、「あなたは本当に人間なのか?もしかしたらロボットじゃないのか?」と返信したら、それ以降メールが来なくなりました。その「なんかヘン」と感じたのは、会話の流れの作り方です... そのあたりまで改良されていったら、私はすっかり騙されるだろうと思いました。みなさんも知らない人からのメールにはくれぐれもお気をつけくださいませ。

  • act2 A


2023年2月13日月曜日

よりスマートになった新しい HomePod



さて今日は、「新しいHomePodとスマートホーム」と題しまして、音が変わり、よりスマートになった新しい HomePod についての感触や可能性についてお届けしたいと思います。


(この記事は、2023年2月6日にKirk McElhearnhttps://www.intego.com/mac-security-blog/author/kirk-mcelhearn/)によって、Mac Security Blog に投稿された The new HomePod brings a new sound and more home smarts を翻訳したものです)



Kirk>

2021年の3月にAppleがオリジナルのHomePodを販売終了した時は、本当に驚きました( https://www.intego.com/mac-security-blog/opinion-apple-discontinues-the-homepod-is-that-the-end-for-apple-and-home-audio/ )— でも、2023年1月に突然新しいHomePodを発表したことにはさらに驚かされました( https://act2blog.blogspot.com/2023/01/apple-cpu.html )。製品が売れなかったから販売終了になったのだとすると、基本的に同じ製品を再発売するはずがありませんよね。実際、新旧の製品では、音の特性とホーム機能にいくつかの違いがありますので後述したいと思います。とは言え、オリジナルと新しい第二世代のHomePodを並べても、どっちがどっちかわかる人はいないでしょう(下の写真で左にあるのが新しい方です)。

https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2023/02/homepods-photo.jpg


■新しいHomePodで変わったこと


新しいHomePodは、ツィーターの数が以前の7個より5個、マイクの数が以前の6個より4個と少ないため、オリジナルより丈が4mmだけ短く、重さは200gほど軽くなっています。オリジナルと違い電源ケーブルは抜き差しできて、オリジナル同様に白(あるいはライトグレイ)と黒(オリジナルでは“スペースグレイ”と呼ばれていましたが、新しい方では“ミッドナイト”)の2色が用意されています。


オリジナルのHomePodの定価は$349でしたが( https://www.intego.com/mac-security-blog/apple-homepod-review-superior-sound-but-limited-by-siri/ )、その販売終了直前に$299(32,800円)に値下げされました。新しいHomePodも定価は同じ$299です(ただし、日本の定価は44,800円)。2020年12月に発売されたHomePod miniの定価は、現在も$99で変わりません(日本では11,800円から14,800円に値上げされています)( https://www.intego.com/mac-security-blog/apple-homepod-mini-review-siri-in-a-compact-speaker/ )。


■新しいHomePodの音はいかに


HomePodには、音楽の再生とSiriへの問いかけを理解して反応するという2つの仕事があります。私はオリジナルのHomePodのレビューで、次のように書きました( https://www.intego.com/mac-security-blog/apple-homepod-review-superior-sound-but-limited-by-siri/ ):


「HomePodは、前に飛び出して大きな部屋も埋めることができるふくよかな音を鳴らします。問題は、一つのタイプの音しか鳴らせず、それが低音過多なのです。」


Appleは、対策としてHomePodの設定を管理するHome Appに低音を減らすオプションを追加するとともに、低音を改善するためにHomePodのデジタル信号処理に変更を加えました。


私は馴染みの曲を集めたオーディオ試験用プレイリストを、新しいHomePodで再生してみました( https://music.apple.com/us/playlist/kirks-audio-test-tracks/pl.u-3rZysqvY4l )。私は曲の細部まで熟知しているので、オーディオデバイスの長所と短所を正確に判定できます。この試験では、直に耳を澄まして聴いた結果、この製品がオリジナルのHomePodより断然良い音で鳴ることがわかって驚きました。

https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2023/02/test-playlist.png


新しいHomePodもオリジナル同様に大きな部屋でも隅々まで音が届きますが、その音自体はそこまで強く鳴るわけではありません。曲によってはブーミーですが低音の反応は少し細くなっており、自分には低音を減らす設定は不要でした。音の特性はオリジナルより明るいのですが、ディテールは減っているように感じます。私の試験用プレイリストの一曲目は、ブラッド・メルドーのExit Music (for a Film)で、2番から小さなシンバルの演奏が出てくるのですがHomePodでは聴き取れませんでした。グレートフル・デッドのRippleは素晴らしい音でしたが、最後のボーカルの部分のハーモニーはちゃんと分離していませんでした。ヒリヤード・アンサンブル版のペロティヌスのViderunt omnesではボーカルの多声部でディテールが不足しており、個々の声を聴き分けるのは困難でした。とはいえ、私のプレイリスト内のシューベルトの弦楽四重奏における楽章は、予想より広い空間とディテールを持ち、思ったより遥かに良い音で鳴りました。


新しいHomePodはハイエンドを目指しているようで、それは幾つの曲で顕著でした。ボブ・ディランのDesolation Rowは良い音で再生され、特にアコースティックギターのリズムとソロギターのカウンターメロディはよく分離しています。ただしディランの声は、中域の多くが失われてしまっていました。これが新しいHomePodの最大の弱点かも知れません。低音のブーミーさは無くなり、高音は明るいですが、中域のトーンが失われているのです。この特徴は多くのボーカル曲で表れていましたが、インストルメンタルの曲でもわかることがあります。


次に新しいHomePodとオリジナルのHomePodを自分の机の上に30cmほど離して置き、両方とも同じ音量で鳴るようにiPhoneの音量を調整して比較してみました(ちなみに、新しいHomePodはオリジナルより音量設定一段階分音が大きく鳴っていました)。相互に切り替えて聴くと、その違いは明らかでした。新しいHomePodのより明るい音はオリジナルの低音過多の音よりもイキイキとしています。でも、この新しいデバイスでは多くの曲でちょっと高音が過多に感じられました。理想を言えば、その中間のちょうど良いHomePodがあったらよかった。曲によっては低音を減らす設定が必要ですが、別の曲ではこの設定はオフにしなければなりません。もっとも、Siriに低音のオン/オフを頼むだけのことです。


新しいHomePodは空間オーディオに対応しているので、Apple Musicでいくつかの曲をDolby Atmosで再生するとデバイスがオーディオに対してある種の空間を追加できることは明らかです。これは、異なるチャンネルのために複数のツィータを使っているためと思われます。微細な効果で、場合によっては音が痩せることがありますが、これは多分Atmos対応の曲のミックスが空間オーディオに最適化されていないことが原因でしょう。とは言え、特にグレートフル・デッドのFriend of the Devilやブライアン・イーノのThere Were BellsなどDolby Atmosでミックスされている曲には、驚くほど良い音で再生されるものがあります。


Apple Musicかライブラリ内の曲を再生している場合、Handoffを使って曲の再生をiPhoneからHomePodに、あるいはその逆に引き継ぐこともできます。これは、家に帰った時や部屋を移った時に、曲などを聴き続けるために便利です。

https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2023/02/handoff.png


2台のHomePodでステレオペアを構築できるのですが、オリジナルと第二世代のデバイスを組み合わせることはできないので注意してください。音の特性もかなり違いますし、デジタル信号処理も異なります。オリジナルのHomePodを持っていて、ステレオペアを構築するために新しいHomePodを買ったとしたら、大失敗ということになります。


新しいHomePodとスマートホーム


AppleのHomeKitを使う新しいHomePodには、温湿度計が入っています(HomePod miniにも入っていて、最近になってHomePodの16.3ソフトウェアで利用可能になりました)。Siriに温度や湿度を確認することができますし、その数値をホームオートメーションのルーチンで使うことができます。今後のソフトウェアのアップデートで煙と一酸化炭素の警報に反応する音声検出機能が追加されますので、こうした警報に反応して自分に警告を送るようルーチンを組むことができます。HomePodは、スレッドベースのホームオートメートネットワークに統合できるスレッドにも対応しています( https://www.intego.com/mac-security-blog/how-to-use-thread-homekit-devices-with-apple-tv-and-homepod-mini/ )。新しいホームプロトコルのマターが登場したら、それにも対応します。


Siriは、大音量で音楽再生している時でもオリジナル同様によく反応します。私の問いかけを聞き取って、ちゃんと反応してくれます。もちろん、Siriが頼んだことを理解できるかどうかは、その技術が登場して10年経つ今でも確実ではありません。例えば、HomePodのSiriに買い物リストに項目を追加するように頼んでから何かを後で通知してくれるように頼んだところ、その通知を私がパートナーと共用している買い物リストの方に追加してしまいました。iPhoneやApple Watchなら、通知を正しく通知リストに追加してくれるのにです。そして、度々「なにか問題が起こったようです。もう一度お願いします」という回答を受け取りました。


$14,800円のHomePod miniでもSiri、スレッド、そしてマターのすべてが使えますし、iPhoneやApple WatchでSiriを介してあらゆる制御もできるわけで、新しいHomePodを買った場合の差額である3万円はより高品質なスピーカーの値段だったということになります。Sonosのスピーカーは空間オーディオには対応していませんから単純に比較はできませんが、HomePod同様に高音質のSonos Oneは、現在31,800円の定価で販売されています。Alexa用のマイクが付かないSonos One SLは、たったの29,800円です。


2018年にオリジナルのHomePodが発売された時( https://www.intego.com/mac-security-blog/apple-homepod-compared-to-sonos-one/ )、私は似たようなApple HomePodとSonos Oneを比較したレビューを書きました。その時、私はSonosの方が好みだと思いましたが、新しいHomePodは発売当時より価格が安い上に音も良くなっているので、十分に競合し得る製品に生まれ変わったと思います。


■新しいHomePodはその値段に見合う価値があるでしょうか


高音質のブックシェルフ型ステレオスピーカーも欲しいけど、値段を考えれば音質は劣るけど使いやすい1台のスピーカーでも良いのかもと悩んでいる人になら、音が格段に良くなった新しいHomePodをお勧めすることができます。HomePodならアンプは要らないし場所も取らないので、立派なサウンドシステムを必要としない部屋には良い選択肢です。新しいHomePodをステレオで聴いたことはありませんが、オリジナルのデバイスをペアにして聴いた個人的な経験から推測して、やはり以前より音は良くなっているはずです。8万円も出すならアンプと高音質のブックシェルフスピーカーが手に入りますが、用途と目的によってはHomePodのペアの方がより良い選択肢だということもあり得るでしょう。


■お使いのMacは安全ですか?


Mac にも セキュリティー対策は必要です。

Mac用のセキュリティソリューションを検討しているなら、ACT2の次のIntego製品ページで機能や目的に合った製品があるかご確認ください:

https://www.act2.com/intego


今なら、バレンタインキャンペーンを実施中。www.act2.com のトップバナーから)ぜひこの機会をご利用ください。


もう少し、寒い日がまだ続きそうですが、皆様どうかご自愛くださいませ。

株式会社アクト・ツー

Software Product Team 一同


2022年11月28日月曜日

 


こんにちは。

いつもact2ブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。


今日の内容は、macOS Ventura でコントロールセンターを設定する方法についてです。

(この記事は、20221116日にKirk McElhearnhttps://www.intego.com/mac-security-blog/author/kirk-mcelhearn/)によってMac Security Blogに投稿されたHow to Configure and Use Control Center in macOS Venturaのベースに作成したものです)


macOSでは、特定のシステム設定に素早くアクセスできるように、以前からメニューバーにメニューエクストラと呼ばれるアイコンが用意されています。しかしメニューエクストラには、メニューバーにアイコンがたくさん表示されて使いにくくなる問題が指摘されていました。この問題を解決するために、macOS Venturaのコントロールセンターでは、特定のシステム設定を調節したりON/OFFできるボタンやスライダーが用意されたパネルを素早く呼び出すことができるようになりました。この記事では、macOS Venturaでコントロールセンターを設定して利用する方法を解説します。


メニューバーを使いやすくする


メニューバーの右側には、macOSやインストールされているサードパーティのアプリの機能の一部であるメニューエクストラと呼ばれるアイコンが表示されます。こうしたアイコンでは、メニューバーから素早く特定のサービスの状態を示したり、特定の機能を呼び出したり、設定を調節できるので便利です。主要なものとしては、サウンドやWi-Fi、時計のエクストラなどがあります。私の場合、情報を表示するメニューエクストラをインストールするiStat Menusや特定のアプリを呼び出すためのメニューエクストラをインストールするDropboxあるいは1Passwordのようなサードパーティのアプリも使っています。


こうなるとメニューバーがゴチャゴチャしてきますが、多くのボタンとスライダーを表示するコントロールセンターによってこの状況をスッキリさせることができます。メニューバーに様々な機能を呼び出すためのエクストラを表示しておかなくても、その多くの機能がコントロールセンターのパネルから利用できるのです。パネルを表示するには、コントロールセンターアイコンをクリックします。すると、コントロールセンターのボタンやスライダーが並んだ下図のようなパネルが開きます:

https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/11/control-center1.png


コントロールセンターには、デフォルトでお使いのMacの基本的な機能が表示されています。例えば、青丸のアイコンをクリックすることでWi-fiBluetooth、そしてAirDropOFFにでき、これらの項目の名前など丸いアイコン以外の場所をクリックするとそれぞれのサービスの詳細設定が表示されます。Wi-Fiをクリックすると下図のように異なるWi-Fiネットワークのオプションが表示されるといった具合です:

https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/11/control-center2.png


このパネル下部から、Wi-Fi設定画面を素早く開くこともできます。こうした機能別のパレットには、その下部にその全ての機能にアクセルできるリンクが表示されています。


コントロールセンターのメイン画面に戻るには、メニューバーのコントロールセンターアイコンをクリックしてください。コントロールセンターを閉じるには、どこでもウインドウ外の場所をクリックします。


コントロールセンターのカスタマイズ


すでにコントロールセンターで何ができるかは説明したので、次に自分の好みや目的に合わせてカスタマイズする方法を説明します。設定のコントロールセンター画面を開くと、コントロールセンターの表示内容をカスタマイズできます。

https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/11/control-center3.png


設定画面の一番上には、コントロールセンターで使える9個のモジュールが表示されています。下の方へスクロールすると、ほかのアクセスビリティ機能のモジュールが表示され、リストの一番下では時計、SpotlightSiri、そしてTime Machineをメニューバーに表示するか指定できます。さらに、時計の表示内容を調節することもできます。


前出の9個のモジュールは常にコントロールセンターに表示されていますが、メニューバーに表示するかどうかを指定することができます。モジュールによっては、使用中にのみメニューバーに表示することもできます。ですので、集中モードが通知をブロックしていることをメニューバーのアイコンに表示することができますし、画面ミラーリングを使っているとメニューバーにアイコンが表示されるので分かります。


普段から音楽を聴いたりビデオを観たりするなら、サウンドと再生中も使用中にのみメニューバーに表示できます。下図のように、音楽を聴いている際にはミュージックアプリを制御するためにも使えます。

https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/11/control-center4.png


音量や輝度などの機能を素早く利用する方法は、キーボードのFキーやMacBook ProTouch Barにも用意されています。こっちの方が便利だと思うなら、メニューバーに表示しないようにすればメニューバーがスッキリするでしょう。


コントロールセンターあるいはメニューバー、あるいはその両方に表示できるその他のモジュールもあります。こうしたモジュールの種類は、お使いのMacによって異なります。VoiceOver、ズーム機能、あるいは他のアクセシビリティ機能を使うためのショートカットを利用しているなら、これらの機能をメニューバーに表示することもできます。ラップトップを使っているなら一目でバッテリ残量が確認できるようにバッテリアイコンをメニューバーに表示したいでしょうが、画面上部がゴチャゴチャするのが嫌ならコントロールセンターにだけ表示させたり、まったく表示させないことも可能です。また、バッテリの現在のパーセントをどこに表示するかも指定できます。アカウントの切り替えにファーストユーザスイッチを使っているなら、メニューバーに表示すると便利でしょう。この機能を使わないなら、メニューバーにもコントロールセンターにも表示する必要はありません。


ただしコントロールセンターでシステムのメニューエクストラは整理できますが、メニューバーに並んだサードパーティのアイコンを整理することはできません。それでも、コントロールセンターを使うことであまり使わない機能をメニューバーから除去しつつ、同時に素早く呼び出すことができるようになるのです。


お使いのMacは安全ですか?


Mac用のセキュリティソリューションなら、act2.com の次の Intego 製品ページで機能や目的に合った製品があるかご確認ください:

https://www.act2.com/intego



急に朝晩の冷え込みが増したと思ったら、もう 11月も終わりなんですね。
皆様、どうか、健康にご留意されて、ご活躍くださいますよう、祈っております。
いつもありがとうございます。


株式会社アクト・ツー

Software Product Team


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2022年11月7日月曜日

Macのダウンロードフォルダの使い方

今日の内容は、初心者に向けたMacのダウンロードフォルダの使い方についてです。

(この記事は、2022111日にCraig Grannellhttps://www.intego.com/mac-security-blog/author/craig-grannell/Kirk McElhearnhttps://www.intego.com/mac-security-blog/author/kirk-mcelhearn/)によってMac Security Blogに投稿されたA Newbie’s Guide to Using the Mac Downloads Folderの翻訳です) 

クラウドとは、とても素晴らしいもののようです。Appleは、ユーザが書類をクラウドに保管するように誘導し続けています。macOS Sierra以降、他のMacやモバイル端末からもデスクトップと書類フォルダの内容にアクセスできるように、その中身を丸ごとiCloudに保管するオプションが提供されています( https://www.intego.com/mac-security-blog/how-to-use-macos-sierras-new-icloud-drive-features/ )。


この機能を使っているなら、家の形のアイコンとユーザ名が付いたホームフォルダは以前より使う頻度が減っているでしょう。しかし、そこにはダウンロードフォルダのような重要なフォルダがまだ保存されているのです。


ダウンロードフォルダの使い方


ダウンロードフォルダは、Finderのサイドバーから簡単に開くことができます。サイドバーにあるよく使う項目にダウンロードが見つからない場合は、Finderの環境設定にあるサイドバー画面を開き、ダウンロードをチェックしてください。あるいは、移動メニューからダウンロードを選んで一発で開くこともできます(Option+Command+L)。

https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2021/03/go-downloads.png


ダウンロードフォルダとは、言い得て妙な名前です。Safariでダウンロードしたファイルやメッセージからダウンロードした添付ファイルなどをMacが保管する場所であり、それ以外のアプリもインターネットやローカルネットワーク上の他の端末からダウンロードしたファイルを保管する場所になっています。なお、この設定は変更可能です: 例えばSafariでは、Safari > 環境設定を開き、一般画面にあるファイルの保存先でその他を選んでお好みのフォルダを指定できます。とは言え、ほとんどのユーザは変更する必要性は感じないでしょう。

https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2021/03/safari-prefs-1.png


多くのウェブブラウザでは、ダウンロードしたファイルを開くのは簡単です。Safariなら、最近ダウンロードしたファイルがリスト表示されるダウンロードボタンがツールバーに表示されています。リスト内の項目の横に表示された虫眼鏡ボタンをクリックすると、ダウンロードした該当ファイルがFinderで表示されます(消去ボタンをクリックすると、新たに何かをダウンロードするまでダウンロードボタンは表示されなくなります)。


ダウンロードしたファイルの管理


ダウンロードフォルダは、何だかよく分からない要らなそうなものと必要なものでゴチャゴチャになりがちです。BandcampAmazonなどから曲をダウンロードしてミュージックアプリに読み込んだとすると、ダウンロードしたオリジナルのファイルは重複していることになるのでもう不要な可能性が高いでしょう。でも多くの場合で、そのようなファイルが、これからもアプリのインストーラ、税務処理に必要な請求書のPDFコピー、あるいはその他のこれから中身をチェックしなければならない未読の書類などと一緒くたに保管され続けているのです。

https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2021/03/sort-by-size.png


そんなファイルを見分けるには、まずFinderの表示メニューからリストを選んでFinderの表示形式をカラム表示にします。その状態でサイズ列をクリックしてファイルをサイズで並び替え、サイズの大きなファイルの中から不要なものを見つけてゴミ箱へ捨てていきます。同様に、種類で並び替えて特定の形式の書類を探したり、日付で並び替えて何ヶ月も前にダウンロードしたファイルを探すのも良い考えです。


こうした作業が面倒に感じるなら、Hazel$42Noodlesoft)のようなファイル整頓ツールを試すのも良いかもしれません( https://www.noodlesoft.com/ )。このアプリは、指定したフォルダ内の特定の種類のファイルをどのように処理するか多様なルールを設定できますが、ルールに沿って不要なファイルを自動でゴミ箱へ移動させることもできます。処理はバックグラウンドで実行されるので、何もする必要がありません。