あれは先月のお盆明けだったと思う。
「VMware 本社は VMware FUSION については」VMware 社の Web サイトのみでのダウンロード販売とし、サポートまで全ての活動をそこで完結させる決定を下した。例外は認めず、従って、act2 社は 2013 年 8 月 31 日を持って、VMware FUSION に関するマーケティング、セールス、サポート等の全ての業務を終了すること」と記されたレターを当社の米国担当から受け取った。
しかし、その書状の発行日は 7 月初旬になっていた。なぜその時すぐにそのレターを日本側に転送しなかったのか、当社の米国担当に確認すると、「いや、まだ諸々交渉中だから少し待ってくれ」とのこと。
VMware Japan さんに尋ねたところ、「我々も寝耳に水で困惑している。すぐにサポート体制を作れるわけもなく、点灯販売用パッケージは残る可能性もある... 本社と調整しているので少し時間をもらいたい」とのこと。
VMware Japan さんに尋ねたところ、「我々も寝耳に水で困惑している。すぐにサポート体制を作れるわけもなく、点灯販売用パッケージは残る可能性もある... 本社と調整しているので少し時間をもらいたい」とのこと。
8 月 31 日。
いずれからも何の進展もなかったが、私はそう驚かなかった。
私はそのレターを見た時、既にこれは VMware 社のトップ施策であり、交渉の余地などないと、半ば確信していた。
いずれからも何の進展もなかったが、私はそう驚かなかった。
私はそのレターを見た時、既にこれは VMware 社のトップ施策であり、交渉の余地などないと、半ば確信していた。
私は、とりあえず、そのレターに記されていた通り、8 月 31 日をもって、マーケティング、セールスは終了させた。
本来ならば、サポートも終了して VMware 社のサイトに移管しなければならない(そのように記されている)。しかし、急に知らされた VMware Japan さん側にその体制を作ることも無理なのは理解できる。
同社からはサポートのご依頼を受けたが、その契約書は分厚い英語のもので私には読み切れない(読んでいる時間が惜しい...)。従って、もう、そういうことは後で整理すれば良いから、とりあえず、act2 のサポートチームは従来通り、FUSION のサポートを続けるよう指示を出した。サポートチームは複雑な心境に立たされている。マーケティング、セールスチームも同様だ。
しかし、少なくとも VMware Japan サイドでは体制が整うまでの間は act2 がサポートをしっかりと継続しなければならない。それが唯一、お客様を守れる方法だと思うから。
今回のことでユーザさんにご迷惑をおかけしたのでは、FUSION を選択してくださった皆様にあまりにも申し訳が立たない。
今回のことでユーザさんにご迷惑をおかけしたのでは、FUSION を選択してくださった皆様にあまりにも申し訳が立たない。
いつか、VMware Japan さん側でサポートの体制が整った時、私たちの FUSION のサポートは終わる。私は、この諸々の急な展開に困惑しながらも、少しづつ心の整理をしてきた。
競合他社から 1 年遅れの発信。シェア 0(ゼロ)のところから、ここまで多くのユーザさんを得たのだ。
FUSION のサポートは困難を極めた。
Mac OS、FUSION、Windows などのゲスト OS、そして Mac コンピュータ自体、それらのどこが原因で、問題が起きるのか、あまりにも多様性が強く、複雑で、マニュアル化が不可能と言って良いほど多くの可能性が潜んでいる。
Mac OS、FUSION、Windows などのゲスト OS、そして Mac コンピュータ自体、それらのどこが原因で、問題が起きるのか、あまりにも多様性が強く、複雑で、マニュアル化が不可能と言って良いほど多くの可能性が潜んでいる。
日々、知恵を絞り、自腹でお客様と同じ機材を購入してテストしたこともあった。夜も昼も出来る限りの検証とサポートをしてきたと思っている。
マーケティングディレクタは、睡眠時間を削りに削って、使い方を解説したムービーをこれでもかという程に量産してきた。
こうした活動に突然終止符が打たれた。
しかし、今は、気持ちはさわやかだ。
アクト・ツーのスタッフたちがベストを尽くしてきたのだから、悔いはない。これほど悔いのない製品も珍しい。それだけそれぞれが自己の持つ力を出し切ってきたのだ。
「VMware の歴史はコンピュータ仮想化の歴史...」というキャッチコピーが懐かしい。たぶん、この先もコンピュータの仮想化のリーダーとして君臨し、業界を牽引していくことと思う。そのほんの一旦を担えただけでも光栄だ。
この先も デスクトップの仮想化はどんどん進化し、新たなテクノロジーが投入されていく。
私のFUSION とのビジネス上の接点はもうじき終わる。「ベストを尽くしてきた」とはいえ、ご不満やお叱りを頂戴したユーザさんも多くいらっしゃいました。今、ここにあらためて、そのお詫びと、なによりも御礼を申し上げたく思います。
私のFUSION とのビジネス上の接点はもうじき終わる。「ベストを尽くしてきた」とはいえ、ご不満やお叱りを頂戴したユーザさんも多くいらっしゃいました。今、ここにあらためて、そのお詫びと、なによりも御礼を申し上げたく思います。
みなさま、本当にありがとうございました!
製品企画、マーケティング、ブランディング、サポート、全員を代表して、深く御礼申し上げます。
製品企画、マーケティング、ブランディング、サポート、全員を代表して、深く御礼申し上げます。
( MikiyaKato )
(まだしばらくは act2 でサポートしていますので、安心してご使用くださいませ)
(2013 年 8 月 1 日以降ご購入頂いたユーザ様には FUSION 6 へ無償アップグレード特典が付いていますのでぜひご利用ください)