2014年11月13日木曜日

【検証】MacBook + Xperia Z3 は予想以上の使い心地



今回、前評判の高かった Xperia Z3 について、Mac との親和性について考察してみました。



その前に Xperia Z3 の概要を...
まず、Experia Z3 には実際 iPhone を凌駕する機能がいくつも搭載されています。
カメラ、音楽再生、おサイフ携帯、防水機能など。今回は、音楽再生について検証してみました。

使い方として(UI として)Walkman アプリが実装されているのですが、これが秀逸。
使い勝手の観点からは単体の Walkman をはるかに越えています。
プレイヤーのデザインも洗練されていて、iPhone に慣らされてしまっている身にはとても新鮮!

また、Sony Music Unlimited サービスと一体化しているため、とんでもなく便利です。

Sony Music Unlimited について少し述べておくと、昨今はやりの「定額ストリーミング」サービスです。月額 980 円で聴き放題。ローカルにダウンロードもできます。iTune と比べると、若干網羅されているタイトルが少ない気がしますが、この便利さはそのマイナス面を補うにあまりあります。もう試聴という概念そのものが存在しないのです。気になったら即全て聴けるのですから。それで気に入ったらプレイリストに追加。よほど気に入ったらダウンロードしておけばよいです。

もう一つの側面、再生装置としての力量について。Sony は早くからハイレゾに取り組んでいます。この Z3 でもその技術が遺憾なく発揮されています。flac などのハイレゾ音源に完全対応。さらに Sony 独自の DSEE (Digital Sound Enhancement Engine) を搭載し、圧縮されてロスがある音楽ファイルも、そのロス部分を予測して補完することによりハイレゾに近づける機能を持っています。
また、ClearAudio+ という技術も搭載され、これは何をしているのかまだよくわからないのですが、使用するイヤホンやヘッドホンまたは接続するオーディオ装置によっては、これを選択すると格段にいい音に聞こえたりします。イコライザを有効にしてかなり細かい調整も可能です。

それから MicroSD のチップを任意に使えるのはやはりいいですよね。iPhone にはない自由度があります。内臓メモリと合わせて最高 192GB くらいまでの容量を持てるわけですから。取っ替え引っ替えできるし。



Sony のもう一つのアドバンテージはハイレゾ用に自社の再生装置に最適化したイヤホンやヘッドホンを用意しているところです。実際、それらのイヤホンとヘッドホンを試したのですが、さすがに相性は良いです。



flac形式のファイルを入れて聞いてみると、私のような素人でもあきらかにそのきめ細かさが感じられて、別次元を体験できます。


ここまでベタ褒めになってしましましたが、先に進みます。


さて、ここから本題です。
問題は、この Z3 を Mac のプラットフォームにどう組み込むか?どう連携できるのか?
なにしろ、メインのコンピュータプラットフォームは Mac OS と決めているのですから。

さしずめ、これまで Mac に録りためた音楽ファイルをどう移行するのか?

これはやってみると実に簡単で、Xperia Z3 を Mac に USB 接続した瞬間に、Sony Bridge for Mac というアプリのインストールがガイドされます。


それに従ってインストールすればこのような画面のアプリが起動します:


ここで、iTune のデータもひっくるめて、ファイル転送や管理をすることができます。
ちなみに、Mac OS は最新の Yosemite ですが、問題なく動作します。

もうひとつは、(いつインストールされたの見逃してしまったのですが)Androidファイルトランスファーと言うアプリケーションが起動します。



これは Mac の Finder のフォルダと同じように機能しますから、単純にドラッグコピーすることができます。

どちらの方法も極めて簡単で、音楽ファイルを Mac から Z3 にコピーしたり管理したりすることができました。

もう一つ、Sony では MediaGo という便利なプレーヤ&ツールを用意していますが、ザンネンながら、このアブリケーションは Windows 版しかありません

でも、今は、もうそういうことは全然障害ではないです。仮想マシンを使えばよいのですから。

Parallels で Windows 8.1 を起動してあるので、そちらに接続して、MediaGo をインストール、起動。こんな感じです。


SONY のハイレゾ音源配信サイト mora とも直結していますから、とても便利です。


Sony Music Unlimited はアカウントで管理されていますので、他のデバイス、例えば Xperia Tablet からも同じ設定で利用でき、要するに iPhone とiPad の関係のようなものです。しかも、もう「試聴」は必要ないのです。


Sony Music Unlimited を例に出すまでもなく、現在世界的に人気が爆発している Spotify(日本では未サービス)を考えると、定額ストリーミングが主流になって行くでしょう。いずれアップルもそういうサービスに移行するのだろうと思いますが、今この段階ですでに実現しているアドバンテージは高いです。

話が少し逸れますが、今日のニュースで話題の Spotify はまだ日本ではサービスが開始されていません。しかし、TunnelBear のようなツールを使って、例えば米国からアクセスしているような状況を作れば利用できます。

TunnelBear に関しては 
https://www.tunnelbear.com/
すでに多くの方がブログに書かれていますので、Tunnelbear でググってください。

実際にやってみましたが、実に簡単で、特に問題はありませんでした。セキュリティ面での不安を感じることもありませんでした。
Spotify と Sony Music Unlimited を合わせれば、iTunes 以上の曲数になるのでは?


疑問に思うのですが、ソニーさんはなぜもっとアップルユーザに訴求しないのでしょうか?

私のように、Apple プラットフォームをメインにしていて、もちろん iPhone も使っているのに、ここで書いたように、プラスアルファで入り込むチャンスはいくらでもある。

コンピュータリテラシーの高いユーザが多い Apple プラットフォームだからこそ、切り込めるチャンスはたくさんあると思うのですが。

ひとりのユーザとして思うのですが、実は、もう Mac だとか Windows だとかいう義論はどうでもよくて、美しさや機能などを総合して、市場は「使い心地の良い」ものを求めているのだと感じています。コンピュータもモバイルデバイスも、とうの昔に、テレビやトースタと同じ領域に来ているのだから。

なんのこだわりもなく、ひたすら、心地よいかどうか、これだけ。そんな時代ではないでしょうか。

で、今の私は、

ハイレゾ音質、ストリーミングサービス、Walkman UI (&防水)こられの点から、

マルチ OS な MacBook + Xperia Z3 が最も「心地よい」のです (^^/

もちろん iPhone も使っています。

- mk

Xperia 公式ページは こちら

Mac で Windows の Parallels 情報は こちら

Windows も含めて Parallels お試し版は こちら

余談ですが、
Z3 の充電は、MicorUSB ポートからの他に、標準で付属しているクレードルが便利なのですが、ケースによってはそれを装着するとクレードルにはまらないことがあります。
そういう場合に最適なアイテムを見つけました。


MicroUSB の先に付けるアダプタです。(量販店やキャリアショップには在庫を置いてなくて銀座のソニーストアで買いました)これをつけると、Mac の MagSafe のような快適な使い心地。どんなケースを付けてもこれがあれば、このポートを活かせます。このアダプタの対応機種に Z3 のスマホは記載されていませんが、やってみると全く問題なく使えました。