今さらながら、Mac OS に標準で実装されている BootCamp と 仮想マシン環境 Parallels は、なにがどうちがうのかを、端的に、「6歳の子にもわかるように」記述しておきます。
コンピュータの仕組みを見てみると、
ざっくりと
アプリケーション類
OS
ハードウェア(CPU, RAM, Storage, Network など)
つまり、
ハードウェアの上にまず OS(Operation System = 基礎ソフト)が載り、その上でアプリケーションと呼ばれる様々な用途をこなすソフトウェアが載って動いています。
BootCamp はまさにこのパターンで、Mac のハードウェアの上に直接 Windows OS を載せてしまうことができます。これは CPU が PC も Mac も今日では同じ Intel 系の CPU だから可能になったとも言えます。
ともあれ。
これはもう、外観は Mac でも中身はコテコテの PC(Windows マシン)です。
実際、私の友人知人の何人かは、この使い方をしています。
理由は、Windows が使えればそれでいい。でも、マシンの外観やスクリーンの美しさでは Mac にかなう PC は無い。コスパの面からも Mac は昔のように高価ではない。と考える人々です。
これはこれで、正論だと思います。
一方、仮想マシンというものは、上述の話とは「全く」別の話です。
Mac に限ったことではありません。Windows にも仮想マシンの考え方はあります。
それは、
構成として
アプリケーション類
OS/OS/OS...
仮想マシン環境(これもひとつのアプリケーション)
OS
ハードウェア(CPU, RAM, Storage, Network など)
また、VMware では
アプリケーション類
OS/OS/OS...
仮想マシン環境
ハードウェア(CPU, RAM, Storage, Network など)
というさらに進んだ環境があります。
つまり、
仮想環境の上に、(ストレージ容量が許す限りいくつでも)異なった OS をインストールして(それが仮想マシンと呼ばれるものです)使う方法です。
で、
Parallels はその仮想環境を提供するソフトウェアであり、それ自身がひとつのアプリケーションです。
要約しますと、
BootCamp = コテコテの PC
Parallels = あくまでも Mac OS + その上に他の OS を実行
本来、比較すべき問題ではないのですが、
あえて違いを言うならば、
BootCamp で Windows を起動した際に、Mac に戻すには、マシンの再起動が必要だということです。
仮想マシンは仮想マシン環境の上で動いていますので、Mac の場合、Mac として使いながら、他の OS を同時に使うことができます。
最近の Parallels は、Mac と Windows の境い目を実に巧妙に連携させ、もやは Windows を起動していることを意識しないほどに進化しています。(毎度の言葉ですが、宣伝のつもりで書いているのではありません)
例えば、Windows の「弥生会計」のアイコンが Mac のタスクバーに入ってしまいますし、それをクリックすれば、そこだけが Windows で実行されている「弥生会計」が使えるのです。
とりあえず、こんな感じで把握しておいていただければ良いのではないかと思います。
2020
- k
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