この記事は、2023年8月18日にKirk McElhearn(https://www.intego.com/mac-security-blog/author/kirk-mcelhearn/)によってMac Security Blogに投稿された6 Cool macOS Features You Probably Don’t Know Aboutの翻訳です)
macOSに搭載されたたくさんの機能の内、実際に皆さんが使っているのは一部だけでしょう。画面に表示されているから知ってはいるけど、使ったことはないという機能もたくさんあるはずです。
さらにシステム設定の中には、皆さんが気づいていないだけで本当は便利な機能が隠されています。
今回はお使いのMacをより便利に、より楽しく使えるようになるmacOSの6個の機能を紹介します。
1. 画面をズーム
多くのアプリでcommandキーと+(プラス)キーを同時に押すと表示フォントのサイズが大きくなることはよく知られているでしょう。commandキーと-(マイナスまたはハイフン)キーで小さくすることもできますよね。
でも、画面全体をズームできることはあまり知られていないと思います。これは画面上に小さく表示されているものを一時的に大きく表示したいけれど、前述の方法を使いたくない、あるいは前述の方法では期待通りの結果にならない場合に便利です。また画面の周りに集まっている人たちに画面を見せる必要がある場合にも重宝するはずです。
この画面をズームする便利な機能は、macOSのアクセシビリティ設定に隠されています。システム設定 > アクセシビリティを開いたら、視覚という項目内のズーム機能をクリックしてください。
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上の図でわかるように、画面をズームする際の動作としてはキーボードショートカット、トラックパッドのジェスチャ、あるいは修飾キーを併用したスクロールジェスチャを指定できます。私は最後の方法を使っています。例えば、controlキーを押した状態で上スクロールすると画面がズームしていきます。controlキーを押したまま下スクロールするとズームが解除されます。新たにキーボードショートカットを覚えるよりこの方が簡単で実用的だと思うし、スクロールの動作を使うことでズーム倍率を細かく制御できるのです。
この機会にそのほかのズーム関連オプションも試しておいてください。
2. 雰囲気を出すためのバックグラウンドサウンド
静かな方が仕事が捗ると言う人がいる一方で、ちょっとだけバックグラウンドサウンドがあった方が集中できると言う人もいます。雨とか海とかせせらぎとか、単なるホワイトノイズなどですね。
システム設定 > アクセシビリティを開き、聴覚という項目でオーディオをクリックしてください。画面のちょっと下の方にバックグラウンドサウンドがあります。Appleは、こうしたサウンドが集中したり休んだり心を落ち着かせるのを助けると言っています。
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正直なところ、雨はうるさすぎてリラックスできるとは思えません。海はあんまりリアルじゃないです。せせらぎならリラックスできそうだし、ノイズも音量を下げるとリラックスできると思います。
別のサウンドを試してみたい場合で、Apple Musicのサブスクリプションを利用しているなら、自然音などで検索すると利用できるサウンドがたくさん見つかるでしょう。
3. Macに話しかける
私は、長年にわたりMacで音声入力しています。以前はDragon Naturally Speakingのような商用ソフトを使っていましたが、最近になってmacOS内蔵の音声入力機能で十分だと思うようになりました。システム設定 > キーボードを開き、ちょっと下の方にある音声入力という項目で機能をONにできます。
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マイクキーを押すか指定したショートカットキーを2回続けて押すと音声入力が開始し、話しかけている間は小さなマイクのアイコンが表示されます。
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音声入力をしている間は、使っているMacが使用中のアプリで単語を文字に変換していきます。なお、句読点や記号などは「くてん」、「とうてん」、「ぴりおど」、「かっこ」、「かっことじ」、などと声に出す必要があるので注意してください。句読点や特殊文字を音声入力する方法を説明するAppleのサポート書類もあります( https://support.apple.com/ja-jp/guide/mac-help/mh40695/13.0/mac/13.0 )。
キーボードでどのキーでも良いのでキーを押せば音声入力は終了します。近日公開となるmacOS Sonomaでは、キー入力しながら音声入力もできるようになります。
音声入力を最大限に活用したければ、私が10年ちょっと前にTidBITSのために書いたこの記事も参照ください( https://tidbits.com/2012/07/31/take-a-memo-ten-tips-for-successful-voice-dictation/ )。この記事に書いた多くの方法が、macOSの内蔵機能を含めた現在のほとんどの音声入力ソフトウェアでも適用できます。
4. 通知音が鳴るときに画面を点滅
お使いのMacで何か問題が起きると通知音がなります。静かな場所なら問題ありませんが、例えば仕事中に音楽を聴いているような場合、あるいはMacを消音している場合、通知音は聞こえません。この通知音が鳴るときに画面を点滅させる機能は、システム設定 > アクセシビリティ > オーディオ設定にあります。
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下の画面を録画したビデオでは、通知音の再生ボタンがクリックされると画面がちょっと白く点滅しているのがわかるでしょう。
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5. マウスポインタをシェイクして見つける
ディスプレイが大きくなるとマウスポインタ(カーソル)が相対的にに小さくなるため、どこにあるのか見失うことがあるでしょう。ポインタを探してマウスを動かしたりトラックパッド上で指を動かしてみても、パッとはわからないことがあります。
アクセシビリティには、マウスをシェイクするとマウスポインタを大きく表示する便利な機能があります(トラックパッドの場合はトラックパッド上で指を素早く行ったり来たりさせます)。アクセシビリティ > ディプレイを開き、少し下のポインタという項目にあるマウスポインタをシェイクして見つけるをONにします。これで、シェイクするとマウスポインタが大きく表示されるようになります。
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上のスクリーンショットでは、私のマウスポインタのサイズがデフォルトのサイズよりさらに大きいことがわかるでしょう。この方が自分の環境ではわかりやすいのです。皆さんも自分のMacで最適なサイズを見つけてください。
6. Apple WatchでMacをアンロック
使っていない時には、Macをロックするべきです( https://www.intego.com/mac-security-blog/how-to-lock-your-mac-screen-and-protect-it-from-prying-eyes/ )。そしてアンロックする際には毎回パスワード(あるいはTouch ID)を要求するように設定し、かつパスワードを要求するまでの時間は「すぐに」に設定するべきです(ロックしたら即座にアンロックのためのパスワードを要求する状態になります)。この設定はシステム設定 > ロック画面の「スクリーンセーバの開始後または...」設定を見てください。
とは言え、Macを使おうとするたびに毎回パスワードを入力するのは面倒です。セキュリティを強固にするために長いパスワードを設定している場合は、特に面倒でしょう。Touch IDを搭載するMacならMacをアンロックするのは指を押し付けるだけで簡単です。お使いのMacにTouch IDがなくても諦めるのはまだ早いです。Apple Watchをお持ちなら、Apple WatchでMacをアンロックするように設定できます。
システム設定 > Touch IDとパスワードを開いた際、Macと同じApple IDでサインしているApple Watchを持っているなら、そのApple WatchでMacをアンロックできる設定が表示されます。ONになっていると、Macのキーボードで何かキーを押すだけでMacがApple Watchと通信し、Apple Watachが近くにあってアンロックされたことを確認するとMacがアンロックされます。
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こうしてMacがアンロックされると、ウォッチ側に触覚フィードバックがあり通知も表示されます。
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ただし注意も必要です。誰かがMacをアンロックしようと試みた際に、あなたがMacの近くにいると意図せずにアンロックしてしまう可能性があるのです。なので、事務所など近くにいつも人がいる環境ではこの設定をONにしてはいけません。例えば、私の寝室は私のホームオフィスの真上の部屋なんですが、私が寝室にいる時にもMacがアンロックすることがあるのです。愛猫には机に上がってはいけないと言い聞かせているのですが、 もともと人の言うことなんて聞かないですからね。
■お使いのMacは安全ですか?
Mac用のセキュリティソリューションを検討しているなら、ACT2の次のIntego製品ページで機能や目的に合った製品があるかご確認ください:
https://www.act2.com/intego
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