macOS Montereyでユニバーサルコントロールを設定する方法

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macOS Montereyでユニバーサルコントロールを設定する方法
（この記事は、2022年3月30日にKirkMcElhearn（https://www.intego.com/mac-security-blog/author/kirk-mcelhearn/）
によってMacSecurity Blogに投稿されたHow to Set Up and Use Universal Control withmacOS Montereyの翻訳です）

ユニバーサルコントロールは、macOSMontereyで最も興味深い機能の一つですが、発表
されてから実際に使えるようになるまで予想外に長い期間がかかりました。Appleはこの
機能を2021年6月に発表し、macOSMontereyに含まれるはずだったものが延期されて
しまったのです。それが、まだ“ベータ版”ながらついに公開されました。

ユニバーサルコントロールが有効なら、使っているMacのキーボードやマウス、あるいは
トラックパッドで、別のMacやiPadを操作することができるようになるのです。あるいは、
特定のアプリケーションのためだけに２番目のスクリーンを持つといったことも可能です。
ウインドウをMacからiPadへ移動するためのSidecarとは違い
（https://www.intego.com/mac-security-blog/use-your-ipad-as-your-macs-second-screen-with-sidecar/）
お使いのMacからiPad上のAppを操作することができるのです。

この記事では、ユニバーサルコントロールを設定して使用する方法とともに、ユニバーサル
コントロールはどんな場面で便利なのかを説明します。

■ユニバーサルコントロールを使うために必要なこと

最近のMacとiPadを使っているなら、ユニバーサルコントロールが使えます。この機能が
使える製品については、次のページを参照ください:

https://support.apple.com/ja-jp/guide/ipad/aside/ipad8ee99438/15.0/ipados/15.0

実際に使うためには、以下のようないくつかの点に注意しなければなりません:

●お使いのMacのmacOSのバージョンが12.3以降で、お使いのiPadのiOSのバージョンが
15.4以降であること。

●両方の端末に同じApple IDでログインしていること。

●お使いのApple IDに対して二段階認証が設定されていること。

●両方の端末でWi-FiおよびBluetoothが有効になっていること。

●macOSでは「システム環境設定 > 一般」、そしてiPadOSでは「設定 >
一般」でHandoffが許可されていること。

●両方の端末が近くにあること（Appleは必要な距離を明確にしていませんが、10m以内
だと考えられます）。

■ユニバーサルコントロールを設定

KVM端末（２台のコンピュータで同じキーボードやマウスを使える端末）やVNC
（ヴァーチャル・ネットワーク・コンピューティング）サーバを使った経験がある人は、
その設定が一筋縄ではいかないことを知っているでしょう｛AppleRemoteDesktop
（https://support.apple.com/ja-jp/guide/remote-desktop/welcome/mac）は、
Mac同士で比較的に簡単に使えますが｝。しかしユニバーサルコントロールなら、
ボタンをクリックして幾つかのオプションを選ぶだけで有効にできます。

まずシステム環境設定のディスプレイを開いてください。画面下部の「ユニバーサルコン
トロール」ボタンをクリックすると、次のような画面が表示されます:

https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/03/universal-control1.png

１番目のオプションがユニバーサルコントロールをONにします。ONにしたら、ディスク
プレイ設定画面の左下にある「ディスプレイを追加」メニューをクリックし、接続したい
端末を指定します。指定すると、次の図のようにディスプレイ設定画面に２台のディス
プレイが表示されます:

https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/03/universal-control2.png

２番目のオプションが何を意味するのかは、現時点でははっきりしません。このオプ
ションが有効な状態で画面の端へポインタを移動した際に、ポインタが一度停止し、
さらに一押ししてやることで別の端末の画面へポインタが移動することがあります。
２台目の端末の端にアニメーションが表示されることもありますが、いつも表示される
わけではありません。まだベータ版ですから、わからないことがあっても仕方ありません。

３番目のオプションは両方の端末が使用中で互いに近くにあるとき、Macを自動でその
端末に再接続させます。２台の端末でユニバーサルコントロールを頻繁に使うつもり
なら、この機能は便利でしょう。

ユニバーサルコントロールをOFFにするには、１番目のオプションを無効にしてください。
また、「ディスプレイを追加」メニューから追加した端末を選ぶことで除去することが
できます。

■ユニバーサルコントロールを使う

前出のスクリーンショットでわかるように、私のiPadは私のiMacの左にあり、iPadを
操作したいときは、ポインタをiMacの左端へ移動することでiPadの画面に移動します。
この状態で、iMacに接続されているポインティングデバイスのポインタとキーボードの
両方を使ってiPadとそのAppを操作することができます。

ユニバーサルコントロールで２台目のMacを操作するのは、２台目のMacに接続されて
いるキーボードおよびポインティングデバイスを使って操作するのと全く同じです。
iPadの場合はポインタは大きなドットとして表示され、端末上にポインタが表示されて
いればキーボードでの操作も可能です。もちろん、必要ならいつものように直接タッチ
してジェスチャで操作することもできます。上級者向けのヒント:
CommandキーとTabキーを押すことでiPadで実行されているAppを切り替えることができ、
繰り返すことでMac同様にアプリケーションスイッチャーを循環することができます。

片方の端末からもう片方の端末へ、データをコピー＆ペーストすることも項目をドラッグ
＆ドロップすることもできます。Mac同士でファイルをドラッグ＆ドロップするだけで
ファイルを転送するのは分かりやすく便利ですが、MacからiPadへファイルをドラッグ
することさえできます。電子メールやメッセージにファイルをドラッグして添付する
ことができますし、iPad上のファイルが使いたければファイルAppを開いてファイルを
フォルダへドラッグすればよいのです。

AppleのCraig
Federighi氏がユニバーサルコントロールのデモを行ったビデオがあります。これは、
この機能が初めて公開された2021年6月に公開されたものです:
https://www.apple.com/newsroom/videos/universal-control/Apple-Universal-Control-cc-us-_1280x720h.mp4

■端末をさらに追加

端末の数は、２台に制限されません。私がMacBook Airをさらに追加したら、次の図の
ように３台の端末が使えるのです:

https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/03/universal-control3.png

興味深いことに、Macは端末がどこにあるか知っており、それぞれの位置をMacに対する
相対位置で追加します。しかし、私は上の図で表示された端末をドラッグして配置を変更
することもできるのです。私のMacBookAirをiMacの下に配置すると、ポインタを画面の
端でなく下に移動することで端末間を移動することができるようになります。

また、MacはiPadがポートレートモードかどうかも知っています。次の図では、iMacが
中央にあり、iPadminiが左に、そしてMacBook Airが右にあります:
https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/03/universal-control4.png

ユニバーサルコントロールを使えば、１台のMacで例えば右、左、下の３台の端末が操作
できるわけです。

■ユニバーサルコントロールを使う場面

人によってはユニバーサルコントロールが手放せなくなるでしょうし、一生使うことが
ない人もいるでしょう。私の場合、記事を書く時によく２台のMacを使っています。
ノートブックではスクリーンショットを撮ったりスクリーンを録画するためだけに
設定したアプリケーションを使用しながら、iMacでは原稿を書いたり編集したりすると
いった使い方です。２台のMacでキーボードやトラックパッドを使い分けなくてよいのは
時間の短縮になるし、ファイルを端末から端末へドラッグできるのはもう最高です。
似た機能を提供するAirDropやネットワーク共有フォルダより、断然に便利です。

別のケースとしては、使っているMac以外の端末に常時表示しておきたいアプリケーション
がある場合があるでしょう。例えば、ソーシャルメディアでのやり取りを監視している
なら、そんなAppをiPadに表示し続け、返信やコメントをする必要があればさっと端末を
切り替えればよいのです。

ユニバーサルコントロールは、お使いのMacの操作を他の端末へと拡張する便利な新機能
です。まだベータ版ですので完璧には動作しないでしょうが、仕事の内容によっては
ユニバーサルコントロールが生産性を大いに向上させると思います。


■お使いのMacは安全ですか？

Mac用のセキュリティソリューションを検討しているなら、ACT2の次のIntego製品
ページで機能や目的に合った製品があるかご確認ください:

https://www.act2.com/intego

株式会社アクト・ツー
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