2022年6月12日日曜日

iCloud Driveを最大限に活用する方法

こんにちは、いつもact2ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

act2ブログ日曜版~IntegoTips~をお届けいたします。

iCloud Driveを最大限に活用する方法(この記事は、2022年5月30日にKirkMcElhearn(https://www.intego.com/mac-security-blog/author/kirk-mcelhearn/)によってMacSecurity Blogに投稿されたHow to Use iCloud Drive and Get the Most Out ofItの翻訳です)

MacあるいはiPhoneまたはiPadをお使いなら、ファイルをAppleのクラウドストレージサービスであるiCloudDriveに保管することができます。
ちなみに、このサービスは
プライバシーやバックアップ、写真やミュージックのクラウドでの同期など多様な機能を持ち、ファイルの保管はその一部に過ぎません。

iCloud Driveは、2台のMacを使っている場合に本領を発揮します
例えば、デスクトップフォルダおよび書類フォルダをiClou
dDriveに同期できるので、デスクトップMacとラップトップMacの2台のMacを切り替えてもさほど意識せずに仕事を続けられます。
さらに、そんな書類をiPhoneやiPadからも利
用できるのです。

この記事では、iCloud
Driveがどのように動作するのか、そしてこのサービスを有効活用する方法について説明します。

■iCloud Driveストレージを理解する

Appleのデバイスを買うと、5
GBのiCloudストレージが付いてきます。既にAppleのデバイスを持っている人が新たにデバイスを買っても、ストレージ容量は5GBのままで追加されるわけではありません。
ほとんどの人にとっ
て、この5GBは十分な容量ではないでしょう。
クラウドにiPhoneをバ
ックアップし、かつ写真を保管したらもういっぱいです。そこでAppleでは、iCloudストレージの容量を増やす複数のプランを販売しています。
現時点では次のような料金です:


50 GB: 130円/月
200 GB: 400円/月
2 TB: 1,300円/月

これらのプランには新しいセキュリティおよびプライバシーの機能が含まれているため、AppleはすべてのプランをiCloud+と呼ぶことにしています。
iCloud+では、iCloudプ
ライベートリレー、メールを非公開、HomeKitセキュアビデオに加え、電子メールで独自ドメインが使えます。
詳細については、Howto Use iCloud+, with Additional Security and Privacy Features, andMoreの記事
https://www.intego.com/mac-security-blog/how-to-use-icloud-with-additional-security-and-privacy-features-and-more/)も参照ください。

一握りのファイルを保管するためにiCloud Driveを使うなら、50GBのプランで十分でしょう。
ただし、iCloudストレージは
ほかの全てのiCloudサービスで共有されていることと、多くの人にとって写真ライブラリが容量の多くを消費してしまうことに注意しておいてください。
私の現在のiCloud
Driveストレージは次の画像のような状態です(お使いのMacでシステム環境設定 > AppleIDを開くか、iPhoneあるいはiPadでは設定 > Apple ID > iCloudを開けば自分の状態を確認できます):

https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/04/icloud-storage.jpeg

私の場合、200
GBの容量の半分以上を使用していて、ストレージ総量の1/3は写真で、約1/4は書類が消費しています。

■iCloud Driveの動作

iCloud Driveは、DropboxやOneDriveのようなほかのクラウドサービスと同様に動作します。MacにはiCloudDriveフォルダがあり、そこにフォルダやファイルを追加することができます。
iCloud
Driveは、FinderのサイドバーのiCloudの部分に表示されています。

Mac、iPhone、あるいはiPadのあらゆるAppがファイルをiCloud Driveに保管でき、iCloudDriveを使っているAppの書類用にそれぞれのフォルダが表示されます。
次の画像が私のiCloud
Driveにあるフォルダの例です:
https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/05/icloud-drive-finder.png

Appのいくつかは、AppleのKeynote、Numbers、そしてPagesのようにMac、iPhone、そしてiPadのすべてで使えるものですが、iOS/iPadOS専用のAppもあります。
こうしたファイルは、Ma
cならFinderあるいは対応するAppから直接に開くことができます。
iPhoneあるいはiPadでは対応するAppから
開くことになりますが、場合によってはファイルAppからも開くことができます(後述)。

Macで作成したファイルをiPhoneあるいはiPad用のAppから開きたい場合、iCloudDriveを使えば、そのファイルを該当するAppのフォルダへコピーするだけですみます。
そういう使い方をする予定がないなら、単にファイルをiCloudDriveへ直接保存したり、Macに保存してあるファイルをiCloudDriveへコピーしても構いません。

■iPhoneおよびiPadのファイルAppを使う

ファイルAppを使えば、iPhoneあるいはiPadでiCloud Drive上のファイルを利用できます。Appを開くと、iCloudDrive、このiPhone/iPad内、共有、そして最近削除した項目などが場所に表示されます。
表示される内容は、
人によって若干異なるかもしれません。
「…」をタップして「
編集」をタップすると、お使いのデバイス上のほかのCloudサービスのトグルスイッチが表示されます。

iCloudDriveをタップして表示するフォルダを移動したり、検索フィールドにファイル名の一部を入力することができます。
場合によっ
ては、表示されているファイルが開けないこともありますが、それはMacからiCloudDriveに保存したファイルで対応するiOSあるいはiPadOS用のAppがないことを意味します。
https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/05/files-browse.png

■iCloud Driveにファイルを保存する

Macからファイルを保存する場合は、保存ダイアログの場所メニューをクリックしてiCloudライブラリオプションのいずれかを選択できます。

例えば、Numbersを使っているならiCloudのNumbersフォルダに保存するか、iCloudDriveを選んで特定のフォルダへ移動して保存先として指定することができます。
なおファイルを共有するためにiCloud
Driveに保存したい場合は、共有に使う特定のフォルダを指定してください。

FinderからiCloud Driveへファイルを移動したり、iCloudDriveからFinderにファイルを移動することもできます
AppleのAppであれば、ファイルを開いてファイルメニュ
ーから移動を選ぶことでファイルの移動先を指定できることがあります。
そのダイアログ自体は、上図の保存用ダイアログとほとんど
同じです。

iPhoneあるいはiPadでファイルを保存できるAppなら、iCloudDriveにファイルを保存できます(保存先として独自のクラウドストレージが用意されているAppもあります)。

■iCloud Driveからファイルを開く

iCloud
Driveからファイルを開く方法は、Appによって異なります。Macでは、Keynote、Numbers、あるいはPagesのようなAppは起動時に最後に使ったフォルダあるいはFinderのサイドバーに表示されているAppのiCloud
Driveフォルダのいずれかを「開く」ダイアログに表示します
ほかのAppでは、iCloud
Drive上のAppのフォルダ内のファイルをダブルクリックして開くことができます。最近編集したファイルの場合は、Appを起動してファイル > 最近使った項目を開くからファイルを指定できることもあります。

iOSおよびiPad
OSはファイルシステムを直接利用できないので、Appを開いてからファイルを指定して開くことになります。
iClooud上の
ファイルを利用する方法は、Appによって異なります。ただし使いたいファイルをファイルAppで探し、タップして開くことは可能です。

■複数のMacでファイルやフォルダを同期する

iCloud
Driveの最も重要な機能の一つは、Macのデスクトップフォルダおよび書類フォルダの内容をiCloudと同期することです
新しいMacを初めて設定する際にこのオプションが表示されま
すが、その際は無効にしていても後から手動で有効に変更できます。

この機能の便利な点はいくつかあります。デスクトップMacとラップトップMacなど2台のMacを使っていて、ファイルを常時同期させるのに十分高速なネットワークを使っているなら、どのMacを使っているかさほど意識せずに切り替えられます。
なお、
こうして同期されたファイルは、iPhoneあるいはiPadからもファイルAppを使って利用することができます。同様に、ファイルをicloud.comから使うこともできます。

同期を有効にするには、まずシステム環境設定 > Apple IDを開き、サイドバーでiCloudをクリックします。iCloudDriveの横のオプションをクリックするとiCloudに書類を保管しているAppのリストが表示されますので、ファイルを同期したいAppをチェックしておきます。ファイルをiCloudDriveに保管したくないAppのチェックは外してください。
https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/05/icloud-documents.png

デスクトップフォルダおよび書類フォルダをチェックして完了をクリックすれば、該当フォルダ内のファイルがクラウドに転送され始めます。

こうして同期を開始する前に、iCloud Driveに十分な空き容量があるか確認しておいてください。
i
CloudDriveに保管したくない大きなファイルがある場合や同期する必要がないファイルがある場合は、書類フォルダから別の場所に移動させておいてください。
こうしたファイルは、ホームフォルダ(
ユーザ名が付いた家のアイコン)の最上位階層に新規フォルダを作って保管しておくとわかりやすくて便利でしょう。
例えば、Mac
上でWindowsやLinuxを使うために仮想化環境を使っていると、そのファイルのサイズは数十ギガバイト以上になります。iCloudの2TBプランを使っていない限り、そんなファイルを保管する容量の余裕はありませんし、そのファイルを別のMacでも使う人は稀だと思いますので、書類フォルダから別のフォルダへ移動させておく方が無難です。
また、
大きなファイルは同期に時間がかかりますから、作業が終わっても同期が完了するまでMacがスリープしないように見張っていなければなりません。

■iCloud Drive上のフォルダやファイルを共有する

保管したファイル自分が使っている複数のデバイスで利用する以外に、自分のiCloudDrive上のフォルダやファイルをほかの人と共有することもできます。

項目を共有するには、iCloud Drive上のフォルダあるいはファイルを右クリックし、共有 > フォルダ/ファイルを共有を選びます。するといくつかの選択肢が提示されます:
https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/05/icloud-share.png

iCloudDrive上の項目を共有する場合、ほかの人にリンクを送ることで、その人が該当する項目を利用できるようになります。
このリン
クは、メール、メッセージ、AirDropを使って送れますが、リンクをコピーしてそれ以外の方法で送ることもできます。
なお、
上図の私のmacOSの共有ダイアログのようにDeliveriesやTwitterrificなどほかのAppが表示されることもあります。

共有ダイアログには、以下のようなオプションも表示されます:

対象:
「参加依頼した人」を選ぶと、参加依頼した人だけが該当項目を使えます。
メニューをクリックして「
リンクを知っている人はだれでも」を選ぶと、該当項目は誰でも使える状態になります。
仕事で共有リソース用の
フォルダを用意したい場合はこの選択肢もありですが、その内容はあらゆる人が利用可能になるので注意が必要です。

アクセス権:
「変更可能」を選ぶと、そのフォルダを使える人なら誰でも共有用のファイルを追加したり削除できるようになります。
「閲覧のみ」
を選べば、ファイルは使えても変更したり削除することはできません。

「だれでもほかの人を追加できます」をチェックすると、該当項目を利用できる人がさらに別の人とも該当項目を共有できるようになります。

フォルダあるいはファイルを共有すると、Finderのサイドバーの共有に表示されます。
共有内の項目を右クリックすると、共有 
> 共有フォルダ/ファイルの管理を選んで項目を除去したり、共有を停止したり、ほかの人にリンクを送ることができます。

icloud.com上での共有ファイルやフォルダの利用や管理を含めたiCloudでのファイル共有の詳細については、次のAppleの記事を参照してください。
https://support.apple.com/ja-jp/guide/mac-help/mchl91854a7a/mac

iCloud
Driveは、クラウドにファイルを保管できるように最初からお使いのApple製デバイスに用意されている素晴らしい機能です
これまで有料プランを使ったことがない人は、自分の用途や環境
に合っているか実際に試してみることをお勧めします。多くの人が、DropboxやOneDriveよりもiCloudDriveの方が実用的だと感じるのではないでしょうか。

■お使いのMacは安全ですか?

Mac用のセキュリティソリューションを検討しているなら、ACT2の次のIntego製品ページで機能や目的に合った製品があるかご確認ください:
https://www.act2.com/intego

株式会社アクト・ツー
Software Product Team


2022年6月5日日曜日

IntelおよびM1 MacでWindowsを使う方法

こんにちは、いつもact2ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

act2ブログ日曜版~IntegoTips~をお届けいたします。

IntelおよびM1 MacでWindowsを使う方法

(この記事は、2022年1月
10日にKirkMcElhearn(https://www.intego.com/mac-security-blog/author/kirk-mcelhearn/)によってMacSecurity Blogに投稿されたHow to Run Windows on an Intel or M1Macの翻訳です)

Macユーザにとって、Windows用AppやWindows用ゲームのためにWindowsPCを用意するより、MacでWindowsを実行してしまった方が合理的な場合があります。
ちょっと前まで、MacでWind
owsを実行するのは比較的に簡単な話でした。
Windowsは
Intelプロセッサ用に開発されているため、Intelプロセッサを搭載するMacをWindowsで起動したり、仮想環境でWindowsを実行することが問題なくできたからです。

しかしIntelとは違うARMプロセッサの一種であるM1プロセッサを搭載する新しいMacが登場して、全てが変わってしまいました。
この記事では、Intel
MacでWindowsを利用する幾つかの歴史的な選択肢に触れてから、M1MacでWindowsを利用する方法について説明します。

■Mac上のWindowsの歴史

90年代、AppleとMicrosoftはプラットフォーム戦争を戦っていました。PC市場におけるAppleのシェアは微々たるものだったので、多くのMacユーザにとって、特にプロフェッショナル環境においては、Windows用Appを使うためにWindowsPCが必須でした。
仕事で特定のAppを使ったり、Window
s用ゲームをプレイするためにはWindowsPC以外の選択肢はありませんでした。
また多くのウェブデザイナ
が、Windows用ブラウザで問題なくウェブサイトが動作するか確認するためにWindowsPCを使っていました。

1994年になると、Appleは同じコンピュータで両方のオペレーティングシステムが実行できるMacを発売します。
PowerMacintosh6100には、必要ならWindowsからも起動できるだけでなく、モニタが2台あれば両方のオペレーティングシステムから同時に起動できるようにIntel80486 DX2/66プロセッサを搭載するPDS(processor directslot)カードが搭載されたモデルが用意されていました。
19
96 Power Mac 4400も、Pentiumプロセッサを搭載するPCIPC互換カードを利用することでWindowsに対応していました。

しかしSteveJobs氏がAppleに戻ってからはこの路線が継承されず、ユーザはエミュレーションソフトウェアを使うしかなくなりました。
1997年には、Mac上でWindowsをエミュレートできるVirtualPCをConnectixが公開しました
https://tidbits.com/1997/09/15/virtual-pc-slow-but-well-worth-the-wait/)。
速度は遅かったのですが、WindowsのコードをMacの
PowerPCプロセッサで実行できるように変換することでmacOS内でWindowsが実行でき、再起動も不要でした。
Ap
pleがIntelプロセッサを採用したハードウェアを発売するまで、長年に渡りVirtualPCこそがMac上でwindowsを実行するAppの代名詞でした。

■Intel MacでWindowsを実行

2006年にAppleがIntelプロセッサに移行すると、Windowsの実行は以前より簡単になりました。
Appleでは
、ユーザがMac上の専用パーティションにWindowsをインストールして必要に応じてWindowsから起動できるBootCampを公開しました。

ほぼ同時期に、macOS内でWindowsを実行できるため起動するオペレーティングシステムを切り替える必要がない仮想環境であるParallelsDesktopが公開されます( https://www.parallels.com/jp/ )。
1年後には、同様の機能を持つVMware
Fusionが公開されます( https://www.vmware.com/jp.html)。
現在も、この2個の素晴らしい製品がMac用Windows
仮想環境を提供しています。
ただし、それはMacがIntelプ
ロセッサで動作していればです(ちなみに、どちらのAppもLinuxのようなWindows以外のオペレーティングシステムや古いバージョンのmacOSなどを実行することもできます)。

Intel Macで使える選択肢としては、設定がやや複雑なVirtualBox(https://www.virtualbox.org/wiki/VirtualBox)、
そしてWindowsそのものではなく一部のWindows
用Appを実行できるCrossOver(https://www.codeweavers.com/crossover )も存在します。

こうした豊富な選択肢があるため、AppleがMacに独自プロセッサに採用してからも、Windowsを実行する必要があるユーザの一部、特に既に仮想環境を利用していたユーザはIntelMacを手放さずにいます。

■M1 MacでのWindowsの実行

AppleのM1 MacはARMプロセッサの一種を採用しているため、Windowsを実行するための選択肢にBootCampがありません。
Parallels Desktopは、M1 MacでWindowsを実行できますが、VMware
Fusionでは実行できません。
Parallels Desktopでは特別なWindowsバージョンが必要な以外
は、これまでのIntelMacと同じ手順でWindowsを利用できます。
Window
s Insider Previewプログラムに参加しているなら、PararellsDesktopが必要とするARM版のWindows 11がMicrosoftから入手できます
https://www.microsoft.com/en-us/software-download/windowsinsiderpreviewARM64)。
このバージョンは公式リリースされておらず、現時点では無料
です。MicrosoftがARM版のWindows11を、このプレビュープログラム以外で公式リリースするかは不明です。

Parallels Desktopは、利用できる仮想RAMとCPUコアに一定の制限があるスタンダード製品で8,345円です。
Pro
editionは、9,818円/年です。常時使うなら、後者を選んだ方が賢明でしょう。
なお、Parallels
DesktopでのWindowsの実行には、DirectX12に対応しないなど制限がありますので、プレイしたいWindows用ゲームの全てをプレイすることはできないかもしれません

また、Windowsを含む複数のオペレーティングシステムをエミュレートするオープンソースのQemuを使うという選択肢もあります
https://www.qemu.org/download/#macos )。
Parallels
Desktop同様、ARM用Windowsを入手するにはWindows InsiderPreviewプログラムに参加しなければなりません。
Qemu
の設定は、Parallels Desktopよりもちょっとばかり面倒です
https://medium.com/techiepedia/running-and-benchmarking-windows-10-in-m1-mac-using-acvm-qemu-4d836805695d)。

最後に、CrossOverを使うことでWindowsオペレーティングシステムそのものではなく、主にゲームになりますがいくつかのWindows用AppをM1Macで実行することができます
( 
https://www.codeweavers.com/crossover/)。
使いたいAppにCrossOverが対応しているか事前に
確認しておいてください。

■Mac上のWindowsの未来

今後は、インターネットに高速接続していて、時々Windwos用Appを使うだけならば、Mac上でWindowsを実行する必要はなくなるかもしれません。
Macユーザのための未来のWindowsは、Webブラウザになる可能性があるからです。MicrosoftWindows 365 Cloud PCは、Windows体験を安全に「どのデバイスにもストリーミング」するとされます
https://www.microsoft.com/ja-jp/windows-365)。
つまり、Mac、iPad、そしてiPhoneからでさえも
利用できるでしょう。
さまざまな処理がクラウドサーバで実行され
るため、Macの処理速度に影響がなく、ドライブのスペースも消費されません(ParallelsDesktopの仮想環境は、数十ギガバイトを消費します)。

現状、Microsoftはこのサービスをビジネス向けにしか販売しておらず、4,210円/月の費用がかかります
https://www.microsoft.com/ja-jp/windows-365/business/compare-plans-pricing)。
基本的にクラウドサーバ上でWindowsの仮想インスタン
スをレンタルするのであり、他の仮想クラウドサーバ同様の費用を払うことになりますので、ときどきWindows用Appを利用するホームユーザやMacでWindows用ゲームをプレイしたいユーザ向けのソリューションではありません。
しかし、仕事で常
時Windowsを使っているなら検討する価値があるでしょう。

多くのMacユーザがWindowsを必要としてきた長い歴史があります。そ
れは、たった一つのAppのためだったり、Macに
対応しないゲームのためだったりします。
今やゲーム専用機が標準
となり多くのゲーム好きは専用機を使う時代ですが、それでもMacでWindowsを実行したいと思う場合があるでしょう。
そんなとき、IntelMacより選択肢は狭まるとはいえAppleの新しいM1Macでも、必要に応じてWindowsを実行することは可能なのです。

■お使いのMacは安全ですか?

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2022年5月29日日曜日

USB-CとThunderbolt: MacおよびiPadのポートとケーブルを理解する

こんにちは、いつもact2ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

act2ブログ日曜版~IntegoTips~をお届けいたします。

USB-CとThunderbolt: MacおよびiPadのポートとケーブルを理解する
(この記事は
、2022年4月19日にKirkMcElhearn(https://www.intego.com/mac-security-blog/author/kirk-mcelhearn/
によってMac
Security Blogに投稿されたUSB-C and Thunderbolt: Understanding Ports and Cablesfor Macs and iPadsの翻訳です)

お使いのMacにキーボード、マウス、そしてハードディスクを接続するために用意されているポートは、過去に何度も変更されています。
現在のMacでは、標準のUSB速度を提供するUSB-
C以外に、周辺機器が対応していればより高速に接続できるThunderboltが搭載されています。
しかしUSB-CとThu
nderboltポートでは、何が違うのでしょうか。見ただけで違いがわかるのでしょうか。
そして、どのケーブルを選ぶべきなの
でしょうか。

この記事では、ThunderboltとUSB-Cポートがどのようなものか説明するとともに、その見分け方、それぞれの機能、そして用途に合わせたケーブルの選び方を解説します。

この記事の内容は次のとおりです:

●Macの歴代データ転送ポート
●USB-CとThunderboltポートの違い
●適切なケーブル
●変換コネクタ、アダプタ、そしてハブ...
●更なる詳細

●Macの歴代データ転送ポート

パーソナルコンピュータの歴史は、同時にデータ転送機能の進化の歴史でもあります。
最初期のMacは、今では考えられないくらい
の低速でカセットデッキに接続していたのです。
1983年に登場
したLisaで採用されたシリアルポートは、その後も長い間コンピュータと周辺機器を接続する標準のポートになりました。
ちなみにプリンタを接続するためには、別にパラレルポートが用意されていました。

1986年に登場したMacintosh Plusでは、SCSI(Small Computer System
Interface)ポートが追加されました。このインタフェースは、高い柔軟性を持っていました。
それ以前のポートより高速で
、デバイスを数珠繋ぎに接続できました。
USBポートが追加され
たiMacが登場する1998年まで、Macユーザには他に選択肢はありませんでした。
最初のUSBポートは低速でしたが、それ
でも十分に革新的でした。

それ以前のMacでも自分でFireWire(別名IEEE1394)カードを追加できましたが、1999年にFireWireポートを搭載した最初のiMacが登場しました。
これは、
Macユーザが初めて高速な(少なくとも当時としては高速な)データ転送を味わった瞬間です。
FireWire
400ポートは数年にわたり世界を席巻し、FireWire 800に代替わりしました。

この400と800という番号は、メガビット/秒単位での速度(Mbps)を意味します。
データ転送速度というものは、バイト/
秒でなくビット/秒で表記することに注意してください。
1ビット
は1バイトの1/8ですから、400Mbpsのインタフェースなら理論上は約1秒間に50MB(メガバイト)のファイルを転送できることを意味します(実際のデータ転送はもっと遅くなります)。

USB 2.0の理論上の速度は480Mbpsなのですが、データ転送速度の安定感を考えるとFireWireの方が結果として高速でした。

MacにUSB 3が追加された2011年までは、FireWireの天下でした。USB 3プロトコルは最大5Gbps(ギガビット/秒)のデータ転送速度を提供するだけでなく、ディスプレイにデータを転送する機能も持っていました(1Gbpsは1,000
Mbpsに値します)。
同時に、Macに10 Gbpsの転送速度を持つThunderboltポートが搭載さ
れ始めました。2014年に20GbpsのThunderbolt 2が登場し、2017年には40 GbpsのThunderbolt 3が登場します。
現在のThunderbolt
4では、速度は変わっていないのですが、より多くのディスプレイに接続できたり、より高出力でデバイスを充電できるなどの機能が追加されています。

Thunderboltの最初の二世代は、それ以前のMiniDisplayPortと同じ形状をしたリバーシブルではないコネクタを使っていました。
Thunderbolt
3と4では、それまでの形状を廃止し、リバーシブルのコネクタが使えるUSB-Cの形状のポートを採用しました。

●USB-CとThunderboltポートの違い

Thunderbolt
3からThunderboltプロトコルは、USB-Cスタイルのポートとケーブルを使っています。
このように似てはいるけれど
技術としては別物の製品に同じ形状のコネクタを使えば混乱の元となり、問題を引き起こすだけです。

以前ならUSBケーブルが接続できるということは、USBインタフェースの速度でデータ転送が可能なことを意味していました。
しかしUSB-Cケーブルでは、そうはいきません。ケーブルによってデータ転送できる速度が違うし、ケーブルによってはデバイスに給電できるし、その出力も異なるし、さらにケーブルによってはThunderboltプロトコルにも対応する場合があり得ます

ちなみに現在のUSB標準は、Thunderbolt 4同様にデータ転送速度が40GbpsのUSB4です。

今や誰もが使っているUSB-Cポートには、いろいろな形式があります。次の図は、現在の24"iMacの例です。左のより安い機種には、どちらもThunderbolt/USB
4である2個のポートがあります。
右のより高い機種には、4個の
ポートがありますが、その内の2個は単なるUSB3です。
コネクタ上部の小さなThunderboltの記号によ
って見分けることができるのですが、実際のところMacの裏側を確認するのは簡単ではないので、iMacの端からかなり離れた場所にある4個のポートのどれがどれなのか記憶しておくしかありません。
https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/04/imac-back.png

データ転送速度の違いについては前述しましたが、それ以外にも注意しなければならない違いがあります。
各ポートが提供する出力の
違いです。
USB
3と4ポートは、4.5 Wから240 Wを出力でき、Thunderbolt 3と4では15 Wを出力できます。Thunderbolt4は、コンピュータ上で100Wのポートを提供できます。
そして、このポートは双方向なので、
ラップトップを充電器にUSB-Cケーブルで接続して充電できるように、ラップトップの電力を使ってポータブルハードディスクのような周辺機器に電力供給することもできます。
混乱してきましたか?次のUSB-Cケーブルのロゴチャートを参照ください。
https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/04/logo-chart.png

すべてのUSB-Cケーブルは、そのデータ転送速度や出力に関わらず、見た目が同じです。
ケーブルを見ただけで、何用のケーブル
か見分けることはできません。
そこでメーカでは前出のチャートの
ようなロゴをケーブルに追加し始めています。
しかし、皆さんはす
でにたくさんのロゴのないUSB-Cケーブルを持っていることでしょう。
例えば「充電用ケーブル」と書かれたケーブルではデータ
転送できないでしょうし、データの送受信ができるケーブルでも非常に出力が低いものがあるでしょう。

その上、こうしたケーブルをディスプレイで使う場合についてはまだ触れていません。
ディスクプレイによってはUSB
3接続に対応する場合がありますが、高解像度ディスクプレイではThunderboltが必須のことがあります。
例えば、
Appleの新しいStudioDisplayに接続するためには、Thunderbolt 3以上のケーブルが必要です。
これはディスプレイが96
Wの電力を供給できるからでもありますが、そのおかげでMacBookProを接続して充電しながらディスプレイを使うことができます

●適切なケーブル

適切なUSB-Cケーブルを選ぶのが難しいこともあります。
こと
がThunderboltケーブルなら、Thunderboltロゴがついたものを選べば間違いなくThunderboltプロトコルに対応しています。
とはいえ、対応速度がまちまちです。
様にThunderboltケーブルは電力を供給できますが、その出力はケーブルによって異なります。
Appleのケーブルは他
のメーカの製品より高価ですが、AppleのThunderboltケーブルを買っておけば間違いはないでしょう。
仕様は明記されているので、どんな製品を買ったのかはっきりと分かります。
https://www.intego.com/mac-security-blog/wp-content/uploads/2022/04/thunderbolt-logo.jpeg

USB-Cでは、話が変わってきます。最近のiPadを使っていて、そのデータをまだMacと同期しているなら、その速度が遅いことを知っているでしょう。
これはAppleが提供する充電ケー
ブルの速度が最大480Mbpsしかないからです。
頻繁に同期するなら、充電と高速デー
タ転送の両方に対応したケーブルに買い換えるべきです。
これはAppleがiPhoneで提供するUSB-C-Lightningケーブルについても同じなのですが、Lightningプロトコルは元々高速データ転送には対応していません

より新しいUSB-C
iPadでは、Thunderboltの速度での高速データ転送が可能です。
ただし、Appleはその最高速度に対応したケーブ
ルを製品につけて出荷していないので、自分で対応ケーブルを買う必要があります。
Thunderbol
tケーブルは古いUSB標準に対して上位互換の関係にあるので、市場に溢れる訳のわからないケーブルの中からどれを買うべきか迷うくらいなら、今後新たに登場するデバイスでも使える高速なThunderboltケーブルを1本買っておくのが良い考えです。
値段は高いですが、失敗がありません。Appleのケーブルを買っても良いし、Anker、CalDigit、OWCなど信頼できるメーカのケーブルを買っても良いでしょう。

●変換コネクタ、アダプタ、そしてハブ...

多くの人にとって、Macに用意されたポートだけでは数も機能も不十分なことがあります。
エントリーレベルのiMacやラップト
ップにはポートが2個しかないし、より高い機種でもMacStudioを除けばポートは4個しかありません。
遅かれ早かれ
、ポート不足に見舞われるでしょう。
キーボードやマウスならBl
uetoothで接続できますが、グラフィックタブレットのようにコンピュータを操作する周辺機器を接続しなければならないとなるとポートが一つ占有されます。
ファイルの保管やデータバックア
ップで外付けハードディスクを使えば、さらに別のポートが使われます。iPhoneやiPadを充電するためのケーブルをMacに接続しっぱなしにするなら、もう1個のポートが必要です。こうして数が限られたポートはすぐに一杯になってしまうのです。

もっと言えば、お使いの周辺機器の多くがUSB-C接続ではなくUSB-A接続(標準の平たいコネクタ)でしょうから、コネクタを変換するための変換コネクタかハブが必要になります。
一般的に
変換コネクタはケーブルの速度や出力に影響しませんが、それも製品によります。USB-CからUSB-Aへ変換するハブでは、少なくともUSB3.0、できればUSB3.2に対応する製品を選んでください
(ハブにディスクを接続し
ないなら3.2が必須というわけではありません)。

一個のThunderboltケーブルを最大12個以上のポートに分配するハブもたくさん販売されています。こうしたハブの多くは、必ずしも使い道があるとは限らないさまざまなポートにも対応しています。例えば、CalDigitのThunderbolt
Station 4には18個のポートがあり
https://www.caldigit.com/ja/thunderbolt-station-4-ja/)、
古い周辺機器用に5個のUSB-Aポート、1個のEther
netジャック、オーディオ入出力ジャック、ディスプレイポート、そして2個のSDカードスロットに加え、4個のUSB-Cポートがあります。こうしたデバイスは、お使いのMacを拡張するのに便利ですが、高価な上に不要なポートも搭載されているでしょう。

コンピュータで周辺機器を使うための接続方式はどんどん変わっていくので、対応するのが大変です。
さまざまなプラグとジャックが
現れては消えていきましたが、今のところ、少なくともしばらくの間はUSB-Cが定着しそうです。
このコネ
クタがUSBとThunderboltの両方に対応できる上に、下位互換性があるわけですのでこれから何年間も使い続けることができるでしょう。
今のところ皆さんの手元にはUSB-Cを使わな
い周辺機器がたくさんあるでしょうが、正しいハブや変換コネクタを選べば、今後もそんな全ての外付けデバイスをUSB-Cコネクタで使うことができるはずです。

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