act2.com web を刷新して、意気揚々としていたら、
ある問題が発覚した。
幸い年末年始休暇期間中なので緊急度は高くなかったが、
重要度は最高レベル。
それに気付いた時、一瞬青くなった...
「ダメだ、この問題は自分だけじゃ解決できない...」
そこで私は、お正月二日目にたいへん申し訳なかったのだが、
大阪の親友 S 氏に連絡して救援を頼んだ。
彼は... 奥さんの実家にいた。
みなさんでお正月を楽しんでいる真最中だったはず。
にもかかわらず、涼しい声で、
「なるほど... ちょっと待ってね... パソコン開けるから... 10 分後くらいにかけ直す」
ほどなくして S 氏から電話があり、
「わかったよ、あれをこうしてああして...」
淡々とアドバイスをくれた。
「なるほど、そういうことか... わかった、後は自分でやるから、
本当にごめんな、助かったよ、ありがとう」
というと、
「大丈夫、大丈夫、だけど、正月早々になにしてんの?」
「...」
こうして、年頭早々のパニックは解消された。
しかし彼がいてくれなかったら、どうなっていたんだろう。
だいたい、正月なのにマシンを持ち歩いて、
難問をこともなく涼しい顔して片付ける、
彼の度量と力量とクールさには、かなわない。
S 氏のおかげで数時間でその問題は解消された。
心から感謝の念に耐えない。
そもそも S 氏は数年前に当社の役員として私が招いた人物である。
しかし、つまらない内部の軋轢から、彼はその役をおりることになり私は黙認した。
そういう事態を作ってしまった私の責任である。
今でも、あの時の自分の不明を、とても恥じている。
そんな関係なのに、彼は、
「組織って、そういうことよくあるよ」と私を責めることもなく、
何事もなかったかのごとく今も快く付き合ってくれる。
「仲間」
この言葉が頭をよぎる。こういう仲間がいてくれるから自分は成り立っている。
今頃は奥さんの実家で酒飲んでお雑煮食べて、
ニコニコと談笑している彼の笑顔が想像できる。
これはとてもいい話なので、実名で記録として記述しておきたいのだが、
それはたぶん彼の望むところではない。だから
大阪の S 氏でとどめておく。
彼が現在所属している会社には、彼だけでなく、世界でも敵無しじゃないか?
と思わせるエンジニアが何人もいる。
そしてそれを束ねる社長が最年少なのだが、その根性と肚の座り具合と懐の深さと人に対する思いやり、そして何も自慢しない謙虚さは、貴重すぎると言っても過言ではない。
ああいう男たちがいる限り、日本はまだまだ、世界のどこにも負けることはない。
2020/01/03
- k
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