2013年6月18日火曜日

実践 VMware FUSION その6(仮想マシンとして生き続ける Windows XP)



先日、「仮想マシンの Windows XP がネットに繋がらなくなった」という相談を受けた。環境は OS X、VMware FUSION 共に最新バージョン。

さて... 原因はどこに...

VMWare Fusion 8

OS と仮想環境(FUSION)が最新であり、マシンも比較的新しい Intel CPU なら、経験的に Windows XP 側のどこかに間違いない。

まず、Windows XP 自体が最新の状態かどうかチェックしていただき、更新をかけて頂いた。これは、ひとつの定石。更新の中にはセキュリティに関するものが多く含まれているため。(場合によってはかなり時間がかかるが仕方がない...)

しかし、要因はむしろ、「セキュリティツール」にあるのでは、と初めから思っていたのだ。なぜなら、セキュリティツールは、当然のこととしてネットを監視している。これが何らかの理由でネット接続を止めている可能性を強く感じた。

というのも、XP 自体が既に古い OS であり、ということは、セキュリティベンダーさんによってはもう XP をサポートしていない、或いは後回しにされている可能性は否めないので...

次に、インストールされていたセキュリティツールを更新して最新の状態にしていただいた。しかし、まだネットには繋がらず...

で、仕方なく、そのセキュリティツールをいったんアンインストール。そして、これでネットにスンナリと繋がったのだ。

とりあえず、ネット接続の問題は解決したのだけれど、セキュリティ無しの状態ではマズイ。

そこで、マイクロソフトさんから無償で配布されている Microsoft Security Essentials をダウンロードしてインストールしていただいた。ネットへの接続にも問題なく、万事、これで解決。


Microsoft Security Essentials は、ウイルスチェックだけなく、スパイウェア対策も、ファイアウォール機能も備えており、企業のマシンでも無い限り、個人ユースにおいては十分だと思います。

参考情報として...

Windows XP のサポート終了情報はこちら
http://www.microsoft.com/ja-jp/windows/lifecycle/xp_eos.aspx?WT.srch=1



Microsoft Security Essentials のダウンロードはこちら

http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows/security-essentials-download




後日談...
別の Mac にも、同様の状態のものをお持ちでしたが、セキュリティツールを入れ替えずとも、XP とそのセキュリティツールを最新のものに更新したら、問題なくネット接続できたとのこと。ここから言えることは、一つは Mac の機種依存の可能性と、もう一つは、そのマシン固有の問題の可能性。そこにコンピュータのサポートの難しさがある。

補足 1
Microsoft Security Essentials は Windows 8 からは Windows Difender という名前に変わった。

補足 2
XPでしか動かないソフトウエアもいろいろある。もう普段は使わないのだけれど、何かあった時のために捨てるわけにもいかない...そのための最適な解決策が仮想マシン。仮想マシ化にまだあまり詳しくない方の中には、その仮想マシンを入れているリアルマシンを買い替えたらまた仮想マシンもインストールし直すのか、と思われている方も多いようですが、そんな必要は全くありません。仮想マシンはリアルマシン(ホストマシン)の中では一つのファイルとして保存されていますから、例えば外付けの HD に保管しておいても良いのです。そして、必要になったら、ホストマシンの所定の位置(VMware FUSION の場合、仮想マシンというフォルダ)に戻すだけです。


ハードウェアは日進月歩だし、何より、私のように狭い家に住んでいる者にとっては古いマシンは物理的な場所をとって叶わない...

もう、何台もリアルマシンを持つ時代ではない。コンピュータをどんどん仮想化することが、省資源、省エネにも繋がる今日的な使い方だ。Mac もしかり。これについては後日ご報告予定です。

( MikiyaKato )



実践 VMware FUSION を読む


VMWare Fusion 8