先日、あるお客さまからのお問い合わせの話。
昨今のプリンタはこうした WiFi 対応のものが人気で、従って、既に Mac で Windows を動かしている環境で追加して使いたいというニーズはきっと他にもたくさんあるだろうと思いました。そう思うと、この件は、「万が一何か重大な問題があったらマズイなぁ...」と、とても気になりました。
まず、順番に基本条件を確認した。
iMac 自体は新しい機種でメモリも十分（16GB）、Mac OS X も最新バージョン、
VMware FUSION 5 も VMware Tools も最新バージョン、
Windows OS も最新の Update をかけてある...
追加された WiFi プリンタも最新の Mac にも Windows にも対応している...
ユーザーさんがご利用になられたい Windows で動かす会計ソフトも Windows 8 に対応している...
その他の設定にも間違いはなさそうだ。
気になったのは、IE は「時々」ちゃんと印刷できる、とのこと。（こういった微妙な動きをする時はセオリー通りにいかないことが往々にしてある...）
Hmmmmm..................
そこで思ったことは、その会計ソフトが意外と大量のメモリを消費しているのではないだろうか？ということと、そもそも WiFi プリンタと無線 LAN アクセスポイントが確実に繋がっているのかどうか（いくつも部屋をお持ちで、距離の問題もありそうだし...）
別件の約束があったため、明日午前中に必ずお電話をする約束をし、それらの確認をお願いして、外出した。
こういう時はどうにもスッキリしない... 外での打ち合わせの最中もその件が頭の中でグツグツと煮えたぎっているような感じだ。そうだ！自宅のプリンタがそろそろ寿命だ。ちょうどいいからその機種を購入してテストしてみるか...
閉店ギリギリに滑りこんで、同じ機種の WiFi プリンタを購入して持ち帰った。（価格はお手頃なのだが、とにかく重たい...重たいのだが、いいプリンタだと思いました。Canon MG6330）
さてさて、早速プリンタをセットアップ。
WiFi プリンタというのは無線 LAN のアクセスポイントに繋ぐ。Mac に繋いで Mac から共有する方法もあるが、それはちょっと本来の使い方とは違う。他のマシンからでも直接印刷するために無線 LAN のアクセスポイントに繋ぐべきだ。「簡単接続ツール」のようなものが用意されているが、ここは手動でセットアップ（これが一番確実）。
上のようなダイアログが表示されて「OK」を押せば、ドライバがインストールされる。そしてまず Mac から印刷出来ることを確認。これをデフォルトのプリンタとする。
次に、Windows 8 仮想マシンのプリンタ設定で「Mac 共有」及び「デフォルトプリンタの一致」を確認（これによって FUSION がプリンタの共有を自動設定してくれる）
そして、Windows 8 のコントロールパネルからその確認を。
それ意外は一切、何もしていない。これだけである。
そして、あくまでも問題は印刷できるかどうかなので、「メモ帳」で 2 行ほど入力して印刷を実行。問題なく印刷できた。
ここで言えることは、このナイスな WiFi プリンタ Canon MG6330 は Mac 上の仮想 Windows マシンでも確実に使用できる、ということ。（WiFi 接続のことや仮想マシン VMware Tools のことを理解できれば当たり前のことではあるが...）
とりあえず、基本的には問題ないことを確認して安心した。
翌朝、そのユーザさん（Ａさん）から電話を頂戴して、「ちゃんと出る（印刷できる）ようになりましたー！」とのこと！「やはり、メモリの問題でしたか？」と伺ったところ、まったく違う方向からのお答えを頂いて正直言葉に詰まってしまったのだが、なんと、Ａさんは Mac 自体を初期化して Mac OS から（私が確認していった順番に）全てを入れなおした、とのことでした。
つまるところ、今回の原因解明は、迷宮入りになった...
しかし、正常に動作するようにはなった。これだからコンピュータはわからない...
それにしても、Mac 自体を初期化したＡさんの発想の大胆さには脱帽である。私はそれは思いつかなかった。というより、Mac 自体を疑わなかった... 最初に Mac OS ありきのものだと思っていたから。
これだからコンピュータはわからない...（だから、おもしろいとも言えます）
逆に、非常に重要なことを教えていただきました。Ａ様、本当にありがとうございました。
（ MikiyaKato ）
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