今回は、VMware FUSION 仮想マシンの詳細設定についての「その 2」になります。下の画面ショットのように、「トラブルシューティング」という項目についてです。これは VMware FUSION 自体が持っている仮想マシンの診断情報収集機能です。
●デフォルト
●なし
●ハング / クラッシュ
●パフォーマンス
4 つの選択肢があります。そして、そのデフォルト値(はじめから設定されている値)は「デフォルト」となっています。
「デフォルト値が"デフォルト"ってどういうこと?」
ごもっともな疑問です。これじゃよくわかりませんよね。ドキュメントを詳細に見ていくこと、ここで言っている" デフォルト"というのは、「仮想マシンに対して最善の設定を決定する」と記載されていますが、ということは状況に合わせて自動選択されるということなのか?
それで VMware FUSION 開発チームに確認してみました。「デフォルトが"デフォルト"ってどういう意味でんねん?」
回答としては、上記のオプションの「なし」のことだそうです。
もしそうならば、UI として、ここの部分は
●なし
●ハング / クラッシュ
●パフォーマンス
この 3 つにして"なし"をデフォルト値として表示すべきではないかと...
さて、これらの使い方なのですが、このオプションの設定とは関係なく、VMware FUSION の「ヘルプ」メニューの中の下から 2 番目に「サポート情報の収集」という項目があります。
これを実行した時に収集される情報の"濃さ"が、ここでの設定によって変わるわけです。
「ハング / クラッシュ」というのは、仮想マシンのハングまたはクラッシュについての情報をより詳細に収集します。
「パフォーマンス」というのは、仮想マシンの速度が極端に遅くなるような場合、それに関連しそうな情報をより詳細に収集します。
ですから、「ハング / クラッシュ」または「パフォーマンス」に設定してその仮想マシンを起動した際には、下のようなメッセージが出ます。
「より詳細な診断ログを取るために、より大きなディスク・スペースを使います」というメッセージですので、 OK をクリックしてください。仮想マシンの起動が始まります。
魅さて、「ヘルプ」メニューの中の下から 2 番目の「サポート情報の収集」を実行してみると、仮想マシンの状況にもよりますが、だいたい数分程度(?)...
、
このダイアログが出て、収集作業をした後、
このように、デスクトップに診断ファイルが作られます。テクニカルサポートが場合によってはこのファイルの提供をお願いするのはこうした理由からです。
なお、この「詳細 : トラブルシューティングオプション」を変更する場合は、その仮想マシンを"シャットダウン”した状態で行なうようにしてください。
( MikiyaKato )
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