2013年6月20日木曜日

実践 VMware FUSION その7(仮想マシンの強制電源コマンド)


例えば、リアル PC を使っていて、マシンがフリーズしてしまうことがあります。その場合、OS の「再起動」コマンドさえも使うことができません。従って、物理的なパワーボタンやリセットボタンを押してリセットすることになります。



VMWare Fusion 8

こうした現象は仮想マシンでも起こり得ます。例えば、Windows 7 では「スタート」ボタンがあり、Windows 8 には「チャーム」があって、通常はそれらのメニューから「再起動」や「シャットダウン」を行います。しかしそれらの仮想マシンがフリーズしてしまった場合、ハードウェアである Mac 自体をリセットしなければならないのでしょうか?

VMware FUSION は、仮想マシンの電源コントロールにおいて、「ソフト電源オプション」と「ハード電源オプション」の 2 種類の電源オプションを持っています。

通常、仮想マシンが VMware FUSION によって構築された場合、電源コマンドはデフォルトで「ソフト電源オプション」になります。つまり、上述の「スタート」や「チャーム」がそれに相当します。

そして、それらのコマンドが使えないような場合に、「ハード電源オプション」を使用します。これは PC の電源を落としてしまうようなものです。

この使い方は、2 種類あり、1 つは、VMware FUSION メニューから。もう一つは Mac OS X の Finder メニューに表示されている VMware FUSION アイコンから。

下の画面ショットは「チャーム」メニューを使わずにソフトオプションでゲスト OS(仮想マシン)に「シャットダウン」や「再起動」のコマンドを送ります。これは「チャーム」コマンドを使用したのと同じ意味を持ちます。






一方、前述のように、何らかの理由で仮想マシンがフリーズしたような場合、「チャーム」コマンドさえ使えないような場合は【option】キーを押しながら、先ほどの 2 種類のメニューを使います。【option】キーを押しながらこれらのメニューを選択すると、それはコンピュータハードウェアの電源ボタンと同じ動作をします。つまり、「強制シャットダウン」や「強制再起動」ができます。




従って、【option】キーを使った「ハードシャットダウン」や「ハード再起動」は仮想マシンがフリーズしてしまった時などの最終手段ですから、通常はその仮想マシン自体が持つシャットダウンコマンドや再起動コマンドを使ってください。

それにしても、この電源コントロールは良く設計されています。

( MikiyaKato )

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