2013年6月17日月曜日

実践 VMware FUSION その5(シームレス=ユニティモード)



VMware 社は「シームレス」という表現を使っていますが、これは「繋ぎ目がない、繋ぎ目がわからない」という意味です。Mac OS と Windows OS の繋ぎ目がわからないほど一体化に成功していることを意味しています。



VMWare Fusion 8

VMware FUSION は基本的に、3 つの表示モードが用意されています。

1 ) シングルウィンドウ・モード

これは一番わかりやすい。原点です。一つのウィンドウが開いて、その中で仮想マシンが動いている。





2 ) フルスクリーン・モード

これは Mac の画面全体をその仮想マシンの領域とする表示方法です。「Windows だけ使いたい」というような場合に利用します。OS X のミッションコントロールを使えば、フルスクリーンで、Mac と PC を瞬時に切り替えることができるため、私もよく使っています。





3 ) ユニティ・モード

これが冒頭の「シームレス」と呼んでいるモードです。今回はここに焦点を当ててみたいと思います。





Windows でやりたいことが明確に決まっているような場合、例えば、Mac の Excel や Word ではなく Windows の Excel や Word で規定の書類を編集したい。PPT のファイルを編集したいなど。Windows にしかないアプリケーションを使いたいなど。

VMware FUSION では Mac の Finder の Dock に Windows アプリケーションを登録する機能がありますから、Mac の Dock に登録しておき、Mac として使っていながらにして、FUSION をまだ起動していなくても、そのアイコンをクリックすれば、FUSION が起動して、その Windows アプリケーションがそのウインドウだけで起動します。





Mac の画面の中にそのアプリケーションのウインドウだけが開くのです。一見すると見分けがつかないかもしれないですよね。それくらい操作感的にもビジュアル的にも Mac に溶け込んで「シームレス」を実現しています。

また、FUSION をまだ起動していなくても、Mac の Finder 上で Windows のドキュメントを右クリックして、Windows アプリケーションを起動することができます。





これらのことは、VMware FUSION のデーモンが VMware FUSION アプリケーションとは別に、OS X のサービスの一環として組み込まれ、常にウオッチしていることにより可能になっています。このことからも、VMware FUSION と Mac OS X の親和性の高さが伺えます。


( MikiyaKato )

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