2020年2月9日日曜日

ホワイトリストは育てていくもの

ウイルス定義型のアンチウイルスソフトには、たぶん、もう未来はないだろう...

なにしろ、マイクロソフト社が「ウイルス駆除は Windows OS に搭載されている Windows Defender で十分。サードパーティ製のアンチウイルスは入れないでほしい」とまで公言してしまったのだから。

ただ、問題は残る。

Windows Defender もまた「ウイルス定義型のアンチウイルスソフト」であり、したがって、"ゼロデイアタック" には効力が無い。

コンピュータウイルスというものが登場した昔は、その方法でよかった。

しかし、毎日毎日、35万個の新しいコンピュータウイルスが誕生している今日、それらを解析し、ウイルス定義ファイルに追加し、配布し...

この方法では追いつけるわけがない。

日々新しいウイルス、攻撃が発生する中で、コンピュータを守るには、逆の発想、つまり「ホワイトリスト型」しか手がないと思われる。

ホワイトリスト型とは、「悪いものを見つけて止める」のではなく「正しいと定義されているもの以外はすべて止める」という方法だ。

これが基本的なエッセンスなのだが、問題もある。それは「ホワイトリストの精度」である。

我々がこれを発表した 2014 年当時は、「ホワイトリスト」という言葉さえまだ耳慣れないものだった。

しかし、昨今では、我々だけでなく、他社もこぞって「ホワイトリスト型」を唱い出した。

やっと... 「ホワイトリストとは何か」という啓蒙活動をしなくてもよいところへ近づいてきた。

やっと... 本来の性能の勝負を主張すべき時が来た。

一口に「ホワイトリスト」と言っても、各社、千差万別である。

が、ほとんどは、アプリケーションレベルでのホワイトリストでしかない。

単純な例を挙げれば、Outlook, Word, Excel, Chrome browser... というように、アプリケーションのホワイトリストを作成するタイプが多い。

しかし、昨今のマルウェア(ウイルス等)は巧妙だ。

それらのアプリケーションに "寄生して" 悪さをするマルウェアで溢れている。
アプリケーション層だけでのホワイトリストは彼らにとってはなんの驚異でもない。

我々が提供しているハミングヘッズ社のホワイトリスト製品(ディフェンスプラットフォーム)は、アプリケーション層だけでなく、さらに深いところ(API (Application Programming Interface)) にまで掘り下げてホワイトリスト化を実現している。

また、H4E と名付けらた機能が "コマンドレベルでの動作" を監視している。
時々、「それはふるまい検知ではないのか」と尋ねられることがあるが、H4E はふるまい検知ではない。そもそも、ふるまい検知自体がパターンマッチングではないか。

H4E は一種の AI と呼んだほうが正しい。とても特殊なアルゴリズムだ。

いずれにしても、

ひとつ、大切なことがある。それは、

「ホワイトリストは育てていくもの」「鍛えていくもの」ということである。

スタート時点で、完璧なホワイトリストを作成することは容易ではない。

ディフェンスプラットフォームの場合、検知モードというモードがあり、一定期間(例えば1週間とか2週間とか)履歴取得だけの活動をする。
その履歴からまずベースとなるホワイトリストを作成する。

そして、本稼働に入る。検知モードの期間内に実行されなかった正しいプロセスもアラートの対象になる。そうした場合、それをホワイトリストに追加してやる。

マルウェアなどは完全にアラート対象になる。今、この瞬間に発生して解析されていない段階であっても。なぜならそれはホワイトリストには登録されていないのだから。

いかにも怪しい動きはブラックリストに入れて永遠に葬ればいい。

マルウェア状況は日々刻々と変わっていく。
だから、終わりのない戦いなのかもしれない。

こうして、「ホワイトリストを育てる、鍛える」という考え方が必要だ。

もちろん、サーバのように、実行されるプロセスが確定していてそれ以外はあり得ないような場合は、ホワイトリストの完成もすばやい。

そう。サーバーにこそ、ホワイトリストを入れるべきだろう。

ディフェンスプラットフォームのビジネスエディションが最近よく売れるのは、こうした認識が徐々に広まりつつある証だと思う。

ところで、

この方法には1つ、とてつもなく大きなハードルがある。だから、競合製品が出てこない。

それについては、次回、記載したいと思います。

2020/02/09
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2020年1月22日水曜日

DAY 022 - アドウェアの悩み

"アドウェア" という言葉があります。ご存知の方も多いと思いますが、勝手にバンバン広告を出してくるプログラムで、これを一種のウイルスであるとする人も多いです。少なくとも "マルウェア" の一種と言っても間違いではないと私も思います。

問題は、これに感染された時の「うっとうしさ」です。

広告がバンバン出てくること自体もうっとうしいですが、そのプログラムを除去することがなかなか面倒だったりします。

当社のパートナーである Intego 社は、社内外での討議の結果、「アドウェアをウイルスの一種とは定義せず、駆除の対象としない」というポリシーです。

たしかにアドウェアはうっとうしいだけで特別何か悪さをするわけではありません。ロジカルには Intego 社の判断は間違っていないと思います。

それでも、うっとうしいものは削除したいものですよね。

私の個人的経験では、こんなことがありました。

半年ほど前、Google が YouTube の URL を判断するアルゴリズムを変更したため、時々使っていたダウンロードソフトウェアではダウンロードできない動画が多く出てきました。
本来、著作権の観点から YouTube 動画をダウンロードするという行為はグレーゾーンなので、強い主張はできないですが、「これはダウンロードして保存したい」と思ってしまうのが人情というもの。

そこで、私は、フリー(ただ)でサーバ側で処理してダウンロードしてくれるサイトを使いました。たぶん、そのサイトの仕組みです。その瞬間から広告が勝手にどんどん出始めました。アドウェアを仕込まれてしまったのです。

「めんどくせ〜」と嘆きながら、どこに送りこまれたのか、探した結果、意外とあっさりわかりました。Google Chrome ブラウザの拡張機能の1つとして組み込まれていました。ですので、それを削除しただけで解決しました。

それにしても、「あ、やられた」と気づいた瞬間のいやな感触は、思い返してもやっぱり「かなりうっとうしい」です。

みなさんも気を付けてくださいね。

2020/01/22
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2020年1月14日火曜日

DAY 014 - 風邪と花粉症と

みなさま
この時期、つらくないでしょうか?
私はこの数日、風邪か、もしくはひょっとして花粉症が来たか??

と思っていたら、

どうもその両方のようでした。

春に向かっている証拠でもあるのですが、

どうか、みなさま、ご自愛くださいますように。。

2020/02/24 MON
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2020年1月10日金曜日

DAY 010 - eDrive も最新OSに作り直しておこう

TechTool Pro の eDrive 機能。

外付け HD から起動することなく、メインドライブを "フルメンテナンス" できる人気の機能ですよね。

でも、一つ大切なことを忘れないようにしましょう。
それは、eDrive 自体のアップデートです。

Mac OS をアップグレードやアップデートした時。
それから、TechTool Pro 自体をアップグレードやアップデートした時。

これらの時は、eDrive を作り直しましょう。



その理由は単純で、

例えば、
最近、ファイルシステムが HFSF+ から APFS(これらについては次の機会に) に変わりました。

さて、eDrive は、それを作成した時点の OS を元に出来上がっています

従って、古い OS で作成された eDrive から起動を試みても、アップデートされた新しいファイルシステム(APFS)のドライブを認識することができません。

常に本体の OS を元にした eDrive にしておく必要があるわけです。

このことは、TechTool Pro 自体についても同じことが言えます。APFS をまだ知らないバージョンが含まれた eDrive では APFS ボリュームを認識できませんものね。

eDrive を作り直すのは簡単です。

1)既存 eDrive を削除:
"ツール" の "eDrive" を選択します。
すでに eDrive が存在する場合は "eDrive の削除" というボタンがウインドウ左下でクリック可能な状態になっていますので、まずそれをクリックして既存の eDrive を削除します。(この時、eDrive 用に切られたパーティション自体も自動的に削除されます)
約1分もかからずその処理は完了します。



2)新しい eDrive の作成:
eDrive の削除が完了すると今度は、"eDrive の作成" ボタンがクリックできる状態になっています。
これをクリックします。設定画面が出ますがデフォルト(そのまま)で "GO" で OK です。数分でこの作業は完了します。


あとは再起動の際に option キーを押していれば、起動に使うボリュームを選択する画面が現れ、そこに eDrive がありますので、eDrive を選択すれば、正しく全てを認識して起動し、その後、eDrive から eDrive 内にある TechTool Pro を起動して、
いつも使っているメインディスクのフルテストを実行
することができるわけです。

これらについては FAQ でさらに詳細に説明してありますので、興味のある方はご参考になさってください。

eDrive に関する FAQ

今日は、意外と知られていない eDrive 自体のメンテナンスの必要性についてでした。

2020/01/10
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2020年1月9日木曜日

DAY 009 - MAC キーボード で Windows の日本語/半角英数の切替ってどうやるの?

Windows を動かす環境として Parallels を使った場合、特にマニュアルを読まなくてもたいていのことはすぐにできるのですが、キーボードの仕様が異なるので、日本語/半角英数の切り替えをどうするのか、初めての方は迷われると思います。

【前提条件】
マシン:Mac | Mac OS 10.14
キーボード: Apple 純正日本語キーボード
仮想環境:Parallels Desktop 15
仮想マシン:Windows 10

このとき、日本語入力をするには:
Mac の時と同じで、スペースバーの右にある「かな」キーを押すだけです。(ガンガンガンと何回押してもかまいません)




今度はそれを半角英数にする場合:
「shift」 + 「英数」です。




備考)「英数」キーだけをたたくと、初めての時は、「全角カナ」もう一度叩くと「半角カナ」、さらに叩くと「全角かな」... これがローテーションします。

これだけ知っておけば、大丈夫でしょう。

あとよく聞かれるのはスクリーンショットでしょうか。
これは Mac の場合と同じで OK です:
command + shift + 3 で画面全体のショット。
command + shift + 4 で選択部分ショット/ウインドウショットが撮れます。

以上、Apple 純正日本語キーボードでの Windows 入力言語変換の操作について。
参考にしていただければ幸いです。

20200109
- k

2020年1月8日水曜日

DAY 008 - サーバにこそ、ホワイトリストを

ぼくらがホワイトリスト製品をリリースしたのは、2015年だったと記憶している。 あの頃はまだ、「ホワイトリストとは何か」から話をしなければならず、今にして思えば、世間一般には早過ぎた感がある。(コンピュータセキュリティの専門家の間では概念としては存在していたが) やっと最近はその説明をせずとも、「ホワイトリスト」という言葉が市民権を得てきたように思う。 一言に集約すれば、「実行してもよいパターン」ということです。 僕らが販売しているのは、国産(ハミングヘッズ株式会社製)の DeP (デップ、Defense Platform の略)という製品です。(Windows 用) 初めはクライアント版からスタートしたが、機能が強力過ぎて、慣れるまでにやや時間がかかる。 一方で「これはサーバには使えないのですか?」という問合せが増え始めた。 確かに。なんでこんなことに気づかなかったんだろう。 サーバマシンは役目が決まっているから、ホワイトリスト化もしやすいし、防御という面からは理想的

マイクロソフト社も「ホワイトリストを持っている」と主張していますが、問題は、どの程度の厳しいホワイトリストを作れるか

残念だがマイクロソフト社のホワイトリストは甘い。

一方、DeP のホワイトリストは、アプリ名だけで判断するようなスカスカなものとはわけが違う。API(Windows OS の最下位のコマンドレベルのプログラムインターフェイス)の挙動を完全把握して、「何が、何を、どこへ、どうしようとしているか」という API の連動プロセスレベルでリスト化できる。最初から明確にわかっているものはホワイトリスト(またはブラックリスト)にセットしておけばいいし、登録がない動きについては H4E と呼ぶ AI アルゴリズムが判断をし、アラートを出してくれる。

例えば、「あなた(管理者)が起動したプログラムが、あるファイルのデータをコピーしてどこかに保存する」ということはあり得るが、プログラムが勝手に起動して、または別のプログラムを起動させてファイルをコピーする」というのはあやしい。そうした場合は H4E と呼ぶ独自の AI アルゴリズムが「待った、をかける」あやしいものはいったん止めて、確認する。「職務質問」のようなものだ。

だから、導入時に、ある程度のホワイトリストを作成しておいて、あとはそのアラートをみて判断してやればいい。これが、昨年米国を震撼させた数々のランサムウェアをも止めた DeP のエッセンスだ。

もうすぐ、Windows 7 のサポートが終了する。(あと1週間後)
OS のサポートが終了するということは、わからないことがあった時に助けてもらえない、という程度では済まない。新たなセキュリティホールが見つかっても、もう、それを塞ぐパッチは開発されないのである。当然そこを突いたマルウェアが登場し、そのマシンは簡単に餌食にされる。これはIT管理者ならたいていの人がわかっている周知の事実であり、それが引き金になって、サーバの対策も見直そうという機運が高まっている。

ゼロデイアタック(生まれたばかりでブラックリスト方式では止められない攻撃)から身を守ることができる唯一の方法が「精密なホワイトリスト化」なのである。

NIST という米国の安全確保機構では、すでに数年前から、ホワイトリスト化による防御を勧告し、DeP はその厳しい仕様基準をクリアして認められた。

しかし、この開発の陰には壮絶としか表現できない開発現場の試練と挑戦があった。それがどんなものであったか、それを知れば、なぜ DeP をしのぐ製品が世界を見渡しても存在しないのか、よくわかる。長くなってしまったので、その話はまた機会をあらためたい。

今回は、「役目の決まっているサーバにこそ精密なホワイトリスト化を」というお話でした。

製品の詳細情報はこちらへ

2020/01/08
- k


2020年1月7日火曜日

DAY 007 - やっぱり便利な OmniGraffle

引越しを考えている友人から聞かれて気付いたことです。

不動産屋さんが提供してくれる図面はだいたい紙か jpeg のような画像データが多く、
精密で繊細な作業ができるようなデータはもらえない。
そこで、 OmniGraffle で試してみました。

やり方は簡単です。

1)「ファイル」メニューから「イメージを配置...」を選択。




2)ここから jpeg などの画像データを取り込めます。

「ファイル」メニューから「開く...」を選択すれば、.ai や .pdf のファイルも開くこともできます。

ここでは「イメージを配置...」を選択したので、画像ファイルを選択することができます。
.psd(Photoshop データ)も、.png .jpeg も選択可能です。



3)下が取り込んで配置された様子です。
あとは各ツールを使って "線画" としてパーツを描いていくだけです。


4)グリーンで描いたのが OmniGraffle で描いたパーツです。基本的に "線画" ですので、あとで、少しの修正をすることも簡単です。「サイズを変えてみたい」「位置を替えてみたい」ということは画像処理ツールではちょっとめんどうですが、OmniGraffle なら簡単です。


保存するファイル形式はデフォルトでは.graffle ですが、.psd や .jpeg などの汎用的なファイル形式で保存することもできますから安心です。

いろいろな場面で使えそうですね。
もちろん、美しいプレゼン資料ダイヤグラムは得意中の得意です。
今回は「画像ファイルなのに線画処理が楽にできる」例を載せてみました。

キーポイントは、「イメージを配置...」メニューでした。


参考にして頂ければ幸いです。
- k

2020年1月6日月曜日

DAY 006 - 現場復帰

今日は2つの意味で「現場復帰」の日でした。

一つは、年末年始休暇が開けて、会社の業務が動き出したこと。

もう一つは、昨年初冬にヤッてしまった膝の骨折による松葉杖に頼ることなく出社できたこと。

みんな、久しぶりで、楽しい話題で盛り上がり、仕事しながらも爆笑の連続だった。

さてさて。しかし。笑っている場合ではない。進めなければならない事案が山積している。

新しいプロジェクト、既存ビジネスのさらなる改良...

Move forward 2020

今年のスローガンはこれに決めた。

「前へ、そして前へ」

なぜならば、過去のパターンを繰り返しているだけならば、それは、相対的に見れば全て「後退」なのだから。

前へ進むことは苦しい。だからこそ、やる価値がある。

Move forward 2020

2020/01/06
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2020年1月5日日曜日

DAY 005 - わたしの Finder メニュー

久しぶりに時間がとれたので、
マイマシンのメンテナンスをしてみた。
そして、あらためて Finder メニューの構成を見てみた。

こんな感じ。


まだ何か重要なものが欠けている気がしてならないのだけれど、
何だろう?

あ、そうそう、Transmit のトラックがいない!
(App はインストールされていて正常に稼働しているんだけどなぁ...)

そういえば、Evernote の象さんもいないではないか!

マシンを初期化するのが好きな私にとって、こうした現象/状況は半分楽しくもある。

以前の環境を「復元」すればよいではないか、と友人は言うが、
私にとっては、意味もなく最も「スッキリしない」だけでであり、
いさぎよくゼロリセットしたいだけなのだ。

けれども、時間の問題で、すべて、マシンが「自動的に "私仕様に" ゼロリセット」してくれる日がもう来ている。

2020/01/05 SUN
- k

2020年1月4日土曜日

DAY 004 - ハードウェア商材の難しさ

年末から Shift Cam の在庫一掃セールを実施しています。

セール品はどの業界でもそうでしょうけれど、よく売れてくれます。

しかし、今日、お客様から叱責を頂き、反省しています。
それは、当社の倉庫の都合で、年末年始は出荷ができない、ということです。
そのことを、もっといろいろなところに、ユーザの目につくように、記載していないのはいかがなものか。という内容でした。

これは全くごもっともなご意見で、深く反省しています。

と同時に、自動化できて即時にライセンスキーを発行できるソフトウェアビジネスは得意でも、「物体をデリバリしなければならない」点において即時性を持たない当社は、ハードウェアビジネスはもう困難だろうと痛切に感じました。もちろん、amazon FBA を使えばその問題はクリアできますが、ビジネスとしての採算性の問題が出てきます。

そういう事情があり、弊社はいったんハードウェアからは撤退しようかと考えています。
物体のデリバリにおいては amazon 社のシステムに勝るものはなく、無駄な抵抗でしかありません。

一方で、ソフトウェアの提携会社に、素晴らしいエンジニアリング能力をもった会社がたくさんあり、それは FBA を使わなくても成り立つ世界です。そこに注力すべきだろうと思います。

世の中にEコマースのサイトは星の数ほど存在しますが、一つ一つの注文に対して、ユニークなライセンスキーを自動発行できるダウンロードストアは多くはありません。また、お持ちのライセンスキーを確認できる「マイページ」の機能など、他社にはないアドバンテージがあります。

弊社は徹底的にそのアドバンテージを有効活用し、皆様から称賛されるダウンロードストアを目指したいと切に思っています。

どうか、これからも act2 オンラインストアをご愛顧賜りますよう、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

2020/01/04
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2020年1月2日木曜日

DAY 003 - 年頭パニックを救ってくれた S 氏のこと

act2.com web を刷新して、意気揚々としていたら、
ある問題が発覚した。
幸い年末年始休暇期間中なので緊急度は高くなかったが、
重要度は最高レベル。
それに気付いた時、一瞬青くなった...

「ダメだ、この問題は自分だけじゃ解決できない...」

そこで私は、お正月二日目にたいへん申し訳なかったのだが、
大阪の親友 S 氏に連絡して救援を頼んだ。

彼は... 奥さんの実家にいた。
みなさんでお正月を楽しんでいる真最中だったはず。

にもかかわらず、涼しい声で、
「なるほど... ちょっと待ってね... パソコン開けるから... 10 分後くらいにかけ直す」

ほどなくして S 氏から電話があり、
「わかったよ、あれをこうしてああして...」
淡々とアドバイスをくれた。

「なるほど、そういうことか... わかった、後は自分でやるから、
本当にごめんな、助かったよ、ありがとう」
というと、
「大丈夫、大丈夫、だけど、正月早々になにしてんの?」
「...」

こうして、年頭早々のパニックは解消された。
しかし彼がいてくれなかったら、どうなっていたんだろう。

だいたい、正月なのにマシンを持ち歩いて、
難問をこともなく涼しい顔して片付ける、
彼の度量と力量とクールさには、かなわない。

S 氏のおかげで数時間でその問題は解消された。

心から感謝の念に耐えない。


そもそも S 氏は数年前に当社の役員として私が招いた人物である。
しかし、つまらない内部の軋轢から、彼はその役をおりることになり私は黙認した。
そういう事態を作ってしまった私の責任である。
今でも、あの時の自分の不明を、とても恥じている。

そんな関係なのに、彼は、
「組織って、そういうことよくあるよ」と私を責めることもなく、
何事もなかったかのごとく今も快く付き合ってくれる。

「仲間」

この言葉が頭をよぎる。こういう仲間がいてくれるから自分は成り立っている。

今頃は奥さんの実家で酒飲んでお雑煮食べて、
ニコニコと談笑している彼の笑顔が想像できる。

これはとてもいい話なので、実名で記録として記述しておきたいのだが、
それはたぶん彼の望むところではない。だから
大阪の S 氏でとどめておく。

彼が現在所属している会社には、彼だけでなく、世界でも敵無しじゃないか?
と思わせるエンジニアが何人もいる。
そしてそれを束ねる社長が最年少なのだが、その根性と肚の座り具合と懐の深さと人に対する思いやり、そして何も自慢しない謙虚さは、貴重すぎると言っても過言ではない。

ああいう男たちがいる限り、日本はまだまだ、世界のどこにも負けることはない。

2020/01/03
- k

2020年1月1日水曜日

謹賀新年

この地球上の全ての人へ

A Happy New Year!  ;)

この時期、何人かの外国の友人たちからこうしたメールが届きます。

「東京は。。きっと寒い。外へ出てないから真相はようわからん。そっちはどない?」
と聞くと、

「こっちもめっちゃサブイわ〜」とか

「こっちは全然寒くないよ〜」とか

反応はいろいろなのですが、世界を小さく感じるようになったのも、IT のおかげ。

うまく使えば、すべてがどんどん楽に、不可能が可能になっていく。

一昨年の春先に他界されたホーキング博士は、最後まで、進化の裏側にあるリスクを懸念されていましたが、はたして、この結末はどうなるのか?

現在の人類も、生まれた以上、いつか必ずなんらかの形で滅びる。これはお釈迦様が残された「五蘊皆空」が示す通りであり、私の敬愛するK兄ィの口癖「諸行無常」もそれにつながる。

残念ながら、おそらく私はそんな場面には立ち会えない。それが残念である。

地球の寿命はあと45億年、と計算値が出ており、それよりずっと前に太陽に吸収されて無くなるらしい。

やはりホーキング博士が言うように、理由は違うが、人類は早く他の場所を探したほうがいい。

年頭からこんなことを考えている自分は、やはりどこか精神を病んでいるのだろうか?

最近になってやっと気付いたことがある。どうやら私はいわゆる「かわりもの」らしい。その自覚が出てきた。

いつも、「ええい、ままよ」と半ばヤケクソで「出たとこ勝負」みたいな人生だったので、他の人から見るとやはり「変人」なのだろう。

いちばん良くないのは「自分はこう思う、こう考えるから、他の人たちも同じだろう」という思い込みである。

たいがい、自分が間違っているのだ。それに気づかない。

「空気を読む」という言葉があるが、私は「空気を読めない人間」の部類に間違いない。

しかし、ひとつだけ、それで良かったことがある。それは、「空気を読めない」からいつも本音でしゃべるので、いつ何をしゃべったかを覚えておく必要がないのである。「空気を読む=ごまかす」とは思わないけれど、今の世の中、複雑過ぎて、覚えて置かねばならないことが多すぎる。

Evernote や Google Keep に必死にメモを残しても追いつかない。

だから、最近、ずーっと自分に言い聞かせている言葉がある。

「万事塞翁が馬」

この言葉を思い出せば、心が落ち着く。そして無欲になれる。そして人に対してやさしくなれる。

阿呆な私にとっては、とてもありがたい、おまじないのような言葉です。


さてさて。このブログ。
ブログというものが登場した時から、「毎日書くぞー」と心に決めては挫折。

今回の挑戦は何回目になるんだろう?

できるかぎりまじめな話を。何か人様の役に立つ内容を書きたいと思う。

私が購読しているメルマガの筆者のKさん。もう何年続けていらっしゃるのだろうか。
毎日、すばらしい言葉が届いて、とても感謝しているのに、お目にかかったこともない。

しかし、その素晴らしい内容から、その人のスピリットがひしひしと伝わってくる。

私にはとても真似ができない。
それでも。今日の段階では、「毎日書く」つもり。

果たして何日続くだろうか。。。
是が非でも120日は超えたい。
それにはわけがある。。
それはまたの機会に書こうと思います。

この、2020 年が、世界中のみなさんにとって、素晴らしい年になりますように。
(冗談ではなく)心から祈りつつ。

2020 年 1月 1日
- k


2019年12月31日火曜日

From 2019 to 2020

ギリギリ、セーフ!
只今、2019年 12月 31日 23:10...

やり終えた...
WEB システムの re-build...

DNS の変更が浸透するには最長 72H かかると言われている。
ということは、これが世に出るのは明日か明後日か...

どっちでもいい。ともかく。悲願だった一つの事案を、年内にやり遂げた。
なんか、ちょっと涙出そう...

2019/12/31    23:15
- k

2019年10月28日月曜日

スマホの Wifi 設定、どうしていますか?

前のトピックで、CyberGhost (サイバーゴースト)を使えば、
暗号化されていない Free Wifi であっても、暗号化通信を要求するサイトにアクセスできることを書きました。

これで、Free Wifi でも安心して、目的のサイトに確実にアクセスできます。めでたし、めでたし。


ところで、

スマホの Wifi 設定、どうしていますか?

いちいち状況に応じて On/Off している人は少ないと思います。
たいていは、常時 Wifi On の人がほとんどだと思います。
外では、Free Fifi につながればラッキー、という感じですよね。
目的のサイトにアクセスできない時は、ま、しょうがない、と。

ですが、よく考えてみると、アブナイですよね。
WiFi On の設定になっていると、
スマホは勝手に Wifi ポイントを探していて、過去に接続したことのある Free Wifi ならば、勝手に接続します。
そして、使っていなくても、「ネットの無法地帯」につながってしまっています。

この状態は、とても危険です。
スマホやパソコンが勝手に操作されて、保存しているプライベートな写真や連絡先URL、その他の書類などの個人情報がコピーされる、という危険性があります。

「Free Wifi 危険性」でググってみてください。ぞっとします。

さらに、公衆 Wifi でネットバンキングや買い物をするのは絶対にやめましょう。口座番号やパスワード、クレジットカード情報が、盗み見される危険があります。

Cyber Ghost(サイバーゴースト)のような VPN ツールを入れていない場合は、
外へ出たら、WiFi を Off にしましょう。これなら安全です。

(EOF)
- k

2019年10月25日金曜日

FREE WIFI だとアクセスできないイライラを解消!


昨日(2019/10/24)発表したのですが、Cyber Ghost(サイバーゴースト)社と提携し、同社の VPN サービスを始めることになりました!

メルマガでご覧頂いた方も多いと思います。

ことの始まりは、同社と接点ができ、日本市場にも積極的に参加したい、という相談を受けたのですが、私の最初の印象は、「技術的には素晴らしいし、面白いけれど、それと売れるかどうかは別物だよー」というところからでした。

私は最初はむしろ、後ろ向きだったのですが、一つ文字通り「ハッ!」とひらめいたことがありました。

それが画像でも表現している、Free Wifi に接続してもアクセスできないことが多いという昨今の状況です。この状況は Android よりも iPhone のほうが顕著で、iPhone の場合はそもそも接続してくれません。Aindroid は接続はされてもサイトにアクセスできない...

みなさんもきっと同じ思いをされていますよね?
私は特別な人間ではありませんし、ごく普通に通勤している人間です。そして通勤中や、打合せで外へ出た時など、何度も、何度も、この思いをさせらていました。

それで、「そうか、これ使えば、この問題を解決できる!」と思い至り、いっきに最優先プロジェクトになりました。

そうだ、iPhone で画面ショットを撮っていたので、それをいくつか掲載しますね。

これは、一番のイライラの原因だった「都営 Wifi」


すでに時間は4時間を超えていますが、これはオフィスでも VPN 状態のままにしていたためです。


これは、ある日の「フレッシュネスバーガ」さんの Free Wifi



これは自宅に帰着した段階での画面ショット。アンテナのアイコンの部分をよく見てください。もともと暗号化通信されている Wifi を使った場合は、アンテナのところに鍵マークが付きます。


もともと暗号化されている通信なら VPN は不要では?と思われますよね。確かに一理ありますが、Cyber Ghost を使っているとさらにいいことがあるんです。

それはまた次回に書きます。
今、手が離せないので。すみません。

あー、これだけ、「Free Wifi だと接続されているのにサイトにアクセスできない」理由だけサクッと書いておきます。それは、昨今は、アクセスされるサイト側が「暗号化された通信でないと受け付けない」傾向にあるためです。だから、アンテナを見るとつながっているのに、ぐるぐるアイコンでいつまでもサイトのコンテンツが出てこない、ということになるのです。

参考ページ:

- k
(EOF)





2019年10月7日月曜日

2019年 9月 8日 パラレルス社長 下村慶一氏 逝く

明日でちょうど1ヶ月になる。

やっと。このことを。少し書ける気持ちになった。

パラレルス日本代表の下村慶一氏が逝去された。

あの日。月曜の朝。
奥様から電話で知らされた自分は、あまりの唐突な知らせに、文字通り、言葉を失った。

大動脈瘤解離。
大好きなゴルフの、第一打を打って、玉のところで、倒れこんだ。
近くに急患に対応できる大きな病院があり、すぐに担ぎ込まれたのだが、それでも間に合わなかった。

恰幅がよく、豪快に笑う人だった。

この春私がオフィスを葛西に移した時に、真っ先に訪ねて来てくれたのが彼だった。

亡くなられた前週にも、たしか、一緒にお好み焼きを食べた。

人の運命とは、わからないものだ。

あんなに健康そうで、まだあと20年くらいは平気で現役で活躍しそうだった人が、
そして、生きることに前向きだった人が、突然たおれ、

自分のように、年中病んでいて、いつでも死ねると思っている者が、まだ死ねずに生きている。

もし代われるものだったら、ほんとうに、代わってあげてよかったのに。


彼が切り拓いた道筋を、絶やすことなく、さらに発展させることが、自分にできる供養だろうか。

だが、自分も若くない。どこまで、彼の想いを、現実にできるだろうか。

だめだ。あの時の、あの写真を見ると、泪が出る。

まだ書き残しておかねばならないことがあるけれど、また次回にしよう。

2019年 9月 8日 パラレルス日本社長 下村慶一氏 逝去。

その勇姿に敬意を込めて。

合掌

R.I.P.

- K



Retrospect v.16.5 リリースの際に



先日、Retrospect v.16.5 がリリースになりました。メルマガでご覧頂いたユーザさんもいらっしゃると思います。メルマガ、開いて頂けましたでしょうか?

ところで、その際に出した PR ニュースを「時事通信」さん "jiji.com" にピックアップしていただきました!心より、感謝です。

https://www.jiji.com/jc/article?k=000000006.000024657&g=prt


今回から購入パターンに「サブスクリプション形式」が加わり、企業ユーザ様にはより導入しやすくなっています。

Windows OS, Mac OS など混在した環境、そしてクラウドストレージも使えて、Retrospect の進化には、実は私自身がとても驚いています。(なにがあったんだろう?)

トライアル版もありますので、ぜひお試しください!

https://www.retrospect.com/ja/store/trial?locale=ja




2019年5月4日土曜日

成功という理想は、そろそろ奉仕という理想に

久しぶりに act2 ブログに投稿しようと思って、過去の投稿を振り返ってみたら、なんと... 最後の日付は 2016年 5月... ということは、3年間もの間、投稿していなかったということになります。この 3年間は何かと体調が悪く、ちょっと大きな手術をしたり、そうした中でかなり負荷の大きな海外出張が重なったり、また、旧来の恩人の何人かが他界されたりと、心身ともになにかとシンドイ状況ではあったのですが、3月末にオフィスを移転し、気持ちも一新し、ゼロスタートのつもりでいます。

とはいえ、会社を作った当時の、「モノ無く、人無く、金も無く」という状況を思えば、今はとてもありがたい状態です。

多くのユーザさんや取引先さんがいてくださって、売るモノもある。全く邪気なく純粋な好意から応援してくださる方がいる。こんな恵まれた状況は、かつて無いかもしれません。

二年前、恩人の一人が他界された時、「すまん、約束、守れないかもしれない...」という一報が入り、まさか、と思ったのですがどうすることもできませんでした。

その約束というのは、

僕も君も、ようここまでがんばってきたよな、ここまでやってこられたのは本当に幸せなことだよ。だから、ここから先は、「商売はもういい、社会奉仕に徹しよう」というものでした。

私はまだ商売っ気が抜けなくて、Hmmm....... と唸っていました。

あれだけ「社会奉仕」に燃えて、生きることにこだわった人が亡くなり、一方で、「いつ死んでもかまわない、なるべく早くしてくれ」と思っていた私が生きている...

なんとも、表現し難い悲しみの中で、泣きながら、少しでもその志を継いで行こう、と思ったことを昨日のことのように覚えています。

ですから、たぶん、act2 は大きく変わります。

アインシュタイン先生の言葉にもあります:
「成功という理想は、そろそろ奉仕という理想に取って替わられてしかるべき時だ」

これだけ世界が動揺し、混迷し、困惑している中において、その言葉にこそ、救いがあるような気がします。

2019/05/04
- MK





2016年3月7日月曜日

写真やiTunesのデータをバックアップする(その2)

前回から少し間が空いてしまいました。

今回は写真やiTunesのデータをバックアップする(その2)として、「Personal Backup の使い方」を説明しようと思っていたのですが、現在では、バックアップメディアもいろいろなものが出現してきているため、少しここでバックアップの意味と、それに必要なバックアップメディアについて考えてみたいと思います。

バックアップは面倒なものですが、この世の中に1つしかないデジタルデータを守るためにはバックアップをすることが必要だということは、皆さんもお分かりいただけることでしょう。

たとえば、お子様の成長記録の写真。昔はフィルムの写真で撮影し、それを現像してアルバムに大切に貼っておきました。写真は保存状態さえ良ければ100年以上前のものを紙で保存しておくことができるそうです。

ちなみに、原板も現存する世界最古の写真は、フランスの発明家ニセフォール・ニエプスが1825年に撮影した「Un cheval et son conducteur(馬引く男)」というもので、すでに今から191年も前のものです。これは写真を撮影するメディアにアスファルトの一種を使っているため、保存状態が良ければ私たちは今でも写真を見ることができます。


(写真は「Un cheval et son conducteur(馬引く男)」 Wikimedia Commons より)

2016年2月25日木曜日

写真やiTunesのデータをバックアップする(その1)

とても重要な、Macのバックアップについて。

Mac でのバックアップというと、今では Time Machine を使うのが主流になっています。確かに Time Machine はとても便利で、Mac で作業をしている時でも、その作業の邪魔にならないよう、必要なファイルのバックアップ、しかも世代管理もしてくれるほか、 TimeCapsule があれば Wi-Fi 経由で MacBook などの内容も自動的にバックアップを取ってくれます。


このように、とても便利な Time Machine なのですが、正常にデータを取り出せなかったことや、頼りにしていたバックアップデータが見つからない、といったことが、皆さんのブログを拝見すると「過去のデータとの関連付けが切れている」「Time Machine ディスクの選択が勝手に外れている」というようなことも、少なくないようです。

頼みの綱のバックアップが、このようなことになってしまうと、どれほどの痛みがあるか… Mac を使い込んでいる皆さんなら、簡単に想像できるかと思います。

2016年1月20日水曜日

act2、VMware プロフェッショナルパートナーに認定


VMware 社が提供している VMware Partner Network において、この度 act2 は「ソリューション プロバイダ:プロフェッショナルパートナー」として認定されました。ソリューション プロバイダ:プロフェッショナルパートナーに認定されるためには、デスクトップ仮想化の知識と専門的な技術はもちろんのこと、ビジネスニーズを満たす高度な仮想化ソリューションを設計、計画できるスキルが必要となります。

2015年12月17日木曜日

私たちが act2download.com を公開した理由(ワケ)

随分と前の記事から時間が経ってしまいました。

時間が経ってしまったのは、実は Web サイトのリニューアルがあったからなのですが、今回のリニューアルについては、すでにお知らせで告知をしていますのでそちらをご覧いただければと思います。

【重要なお知らせ】Web サイトリニューアルのお知らせ

今回のブログは、このリニューアルの中でも act2 の野心的・実験的な取り組みである act2download.com の開設について、少し説明をしたいと思います。

2015年11月26日木曜日

ディスクはいったい、いつ壊れるのか? - S.M.A.R.T. 情報をスマートにゲット!

さて、今回は壊れると困るもの、いや壊れたら困るものはたくさんありますけど、 Mac を使っていて、壊れたら本当に困るのがハードディスクなどのストレージ。壊れる前にお知らせしてくれればいいのに…と思ったことはありませんか?ということで、今日はハードディスクのお話です。


2015年10月29日木曜日

TechTool Pro 8 の「実は一番お得」な話し、その2

TechTool Pro が、 Mac 用のメンテナンスソフトウェアとして。この世の中にリリースされてから 20 年が経ちました。それ以来、診断項目の追加や多くの機能追加されてきています。

TechTool が登場した 1995 年は、まだボンダイブルーの iMac がリリースされるだいぶ前、Windows 95 がリリースされ、パソコンとインターネットが一般のユーザの手にされることが多くなってきた時代。Mac OS はまだ System 7.1 (日本では漢字Talk 7.1)というバージョンのものが流通し始めてきた頃です。

漢字Talk 7.1 というと、System 7 の日本語版がなかなかリリースされない中、ようやく Apple Japan からリリースされた日本語版の OS になります。当時は System 7 に GomTalk というパッチを充てた擬似日本語システム(もちろん、アンオフィシャル)があり、それを使っていた方も多いかと思かったことでしょう。

その漢字Talk 7.1 は日本語 TrueType フォントが搭載され、QuickTime も本格的に普及、 そして、擬似的にマルチタスクを実現するための MultiFinder が標準搭載されています。高機能になり OS はとても大きくなったので、OS の流通は CD-ROM が中心になっていたのですが、まだまだフロッピーディスクを数十枚のバージョンもあった時代です(もちろん、ネットで配布などはできない時代でした)。

そして、それまでの mc68000 系のプロセッサから IBM が開発した PowerPC の第1世代のタイプが採用され、広まってきた時代ともいえますね。いやいや、懐かしい話です。歳をとると昔話が多くなりますがご了承ください(笑)。



2015年10月22日木曜日

TechTool Pro 8 の「実は一番お得」な話し、その1

前回の更新から1ヶ月以上経ってしまいました。東京もだんだんと寒くなってきて、夜などはコート姿の人も見受けられるようになってきました。もう少ししたら、暖房を使う季節ですね。最近は冬の暖房もエアコンを使うという方も多くいらっしゃるようで、エアコンは冷房も暖房も活躍してくれる必需品になってきました。

エアコンはフィルターの掃除や室外機のメンテなどが必要ですよね。しっかりとメンテナンスをしてあげることで、能力が100%発揮され、省電力にもなります。いまの時期に掃除やフィルター交換などを済ませておけば、冬も暖かい部屋でのんびりできそうですよ。

メンテナンスと言えば、Mac 用メンテナンスソフトウェアの決定版が TechTool Pro 8 。2015年4月のリリース以来、多くのお客様にご好評をいただいます。Mac の健康診断を行い可能限り修復させるツールなので、 Mac の能力を 100% 発揮できるよう、常日頃からメンテナンスをこまめにしておきたいものですよね。


2015年8月20日木曜日

え?まだ Boot Camp を使ってるの?(特別編:BootCamp から Parallels へ移行する)

» この記事はえ?まだ Boot Camp を使ってるの?(前編: Windows 使うなら Mac で決まり)の続きです。


東京も少しばかり涼しくなってきました。今朝などは半袖では少し涼しく感じるほどでしたが、皆様がお住まいの地域はいかがでしょうか?

さて、昨日8月19日についに Parallels Desktop 11 for Mac がリリースされました。今回のバージョンアップもいろいろと盛りだくさんですが、さっそくサポートチームでも、その全貌をレポートしていますので、興味のある方は是非ともご覧ください

今回のバージョンアップで私が注目したのは Windows 10 への完全対応です。すでに発売が開始された Winodws 10 、注目機能もありますがやはり操作性や安定性などは 8.1 に比べてもかなり上がっていると感じています。そして、コルタナへの対応も注目です。まだ英語版 Windows 10 だけですがコルタナという Siri のような機能が Windows 10 でも利用できるようになります。


2015年8月10日月曜日

え?まだ Boot Camp を使ってるの?(後編: 仮想化環境ならこんなに便利)

» この記事はえ?まだ Boot Camp を使ってるの?(前編: Windows 使うなら Mac で決まり)の続きです

これを書いてる日は8月9日。何度「暑い」と繰り返したところで、涼しくなるわけではないですし、みなさんも「そんなの聞き飽きた」と思っているころでしょうが、実は8日は立秋だったので、そろそろこの暑さも峠を越してきたと思いたいですよね。

さて、2回に分けたブログの後半です。前回は Mac は大好きだけど、 Windows も使うことが多い人の場合、それでも Mac で Windows を使った方がいいよね、という話でした。

(前半を読んでいない方は、「え?まだ Boot Camp を使ってるの?(前編: Windows 使うなら Mac で決まり)」をお読み下さい。)

2015年8月6日木曜日

え?まだ Boot Camp を使ってるの?(前編: Windows 使うなら Mac で決まり)

まだまだ、暑い夏が続いています。昨日は今年2度めの土用の丑の日。そして、今日から、あの熱い戦いが繰り広げられる夏の甲子園大会が始まりますね。

そういえば、昨日は北海道の十勝で 37.1 ℃にもなったとか!?北の大地でもこんなことがあるんですね。

さて、今日は Mac を使う理由について考えてみたいと思います。 Mac が好きだという方はとても多いですし、私も大好きです。なんで大好きなんでしょう?どうして、好きだという方が多くなってきたのでしょうか?

2015年7月29日水曜日

夏だ!Tube だ!TechTool Pro 8だ!

暑い夏になっています。みなさまいかがお過ごしでしょうか。唐突ですが、アメリカ英語では地下鉄のことを Subway と呼ぶのですが、イギリス、とくにロンドンの地下鉄は Underground とか Tube と呼ぶのが一般的なようです。ちなみにメトロはフランス語、パリの地下鉄のことを指すようですね。

夏の地下鉄といえば、20年ほど前まではエアコンというものは一切使われておらず、暑い車内に大きな扇風機が「ブーーーーーーン」と唸りを上げていました。エアコンがないので辛い車内なのですが、それでも扇風機の風が当たると少しは涼しくなり、気持ち良かったことを覚えている方も多いのではないでしょうか。



さて、act2ブログは地下鉄についてウンチクを語るブログではないので(嫌いではないんですが(笑))、今回は Mac の扇風機「内蔵ファン」についてのお話です。

暑い夏に MacBook Air や MacBook Pro を使っていると、底面の部分が熱くなってきますよね。しかも、思った以上に熱くなります。これは Mac のプロセッサやメモリ、そしてバッテリーなどが発熱をするためで、とくに高性能モデルや、Mac に大きな負担をかけるようなソフトウェアを使っている場合に発熱量も多くなります。

でも、あまりにも発熱する場合、その熱で Mac 自身も壊れてしまうかもしれません。実際に Mac の修理専門店などでお話を伺うと、夏は気温と湿度の影響で修理で持ち込まれる Mac が増えるとのことでした。

暑い夏のいま、発熱する Mac が壊れないように内蔵ファンが正常に動作しないといけません。そのファンが設計通りの正常な回転数で回っているか、 TechTool Pro 8 を使えば一発で判別できます。

大事な Mac が壊れないよう、夏こそ TechTool Pro 8 の出番が増えてきます。

TechTool Pro 8 徹底解説

TechTool Pro 8(テックツールプロ8)製品情報ページ

TechTool Pro FAQ ページ

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2015年7月14日火曜日

Windows 10 の注目機能をみてみましょう

Windows 10 Insider Preview を少しずつ使い始めました。

Parallels Desktop 10 の仮想マシンとして動作していて、不慮の事故があっても安心できるのがいいところですよね。
7月29日にリリースされるという Windows 10 ですが、以前書いたように、すでに Windows 7 / 8 / 8.1 をお持ちの方は無料でアップグレードすることが可能です。

2015年6月11日木曜日

どこにでも売っている「海賊版 Windows 」にご注意あれ

Windows 10 Insider Preview を Parallels Desktop ですでに先行試用している方も多いことでしょう。もちろん、私もすでに Parallels Desktop で Windows 10 を入れて、Microsoft Edge という新ブラウザを使ってみています。

Windows では、Internet Exploler ではなく Google Chrome や Firefox をデフォルトブラウザにして使っている方も多いと思います。私も Internet Exploler は脆弱性や見栄えの問題でまったく使っていなかったのですが(使う気も起こらなかった(笑))、この Edge は Windows 10 のインターフェイスやデザインルールに則ったブラウザになったため、見栄えも統一されてきているし、インターフェイスもわかりやすく、そして使いやすくなっています。これならデフォルトブラウザとして使ってみても良さそうですよね。



もちろん、まだ Insider Preview 版なので、多少の不具合はありますが、7月29日のアップグレードを楽しみにしつつ、 Mac で Windows の新しい展開のことを思うとワクワクしています。

ただし、ここで注意しないといけないのは、私が使っている Insider Preview 版はそのまま製品版にはならないというところです。この辺りはまた今度書いてみたいと思います。

さて、こんな風に Mac で Windows を楽しんでいる方や、これから Mac で Windows を楽しんでみたい方には1つだけアドバイスがあります。

Windows 10 のアップグレードは7月29日から始まりますが、新規の製品版を購入できるのはもうちょっと先になってしまいます。そのため、一足早く「Mac で Windows 10」を試したい場合には、いまから Windows 7 や Windows 8.1 を買っておく必要があります。もちろん、いま持っている方はそのままアップグレードできますが、iMac で Windows をやっている方が、新しい MacBook を購入し、「MacBook で Windows」をしたい場合には、Windows のライセンスがもう1つ必要になります。

ですので、いまから Windows のライセンスを揃えておくと、すぐに Mac で Windows 10 を楽しむことができるようになる、というわけです。

そういえば、最近私の友人から「Mac で Windows をしたいので、世界的ECサイトで Windows 7 を買ったけど、インストールできない」という連絡がきました。よくよく話を聞くと、そのECサイトに出店している外部業者のところから購入したらしいのです。結局は act2 で販売している Windows DSP 版を購入してもらい正常にインストールをできたのですが、インストールできなかった Windows は使えないまま。act2 が Windows を仕入れている問屋さんにこのことを確認すると、なんと海賊版の可能性が高いとのことでした。

ネットオークションなどでは海賊版の Windows が未だに激安販売されていますが、最近は、敢えて驚異的な低価格で販売せずに、海賊版だとわからない程度の価格でECサイトで販売している業者がいるらしいのです。

知人の場合、ソフトウェアは返品もきかないとの1点張りの説明を業者からされて、1万円ちょっとのお金をドブに捨てるハメになってしまいました。大手の有名ECサイトなのにこんなこともあるようです。皆さんも是非ご注意ください。

Windows はどこで買ってもいいんですが、しっかりと信頼できるところで購入してください。もちろん、 act2 ストアは Parallels Desktop で利用可能な正規版の Windows になります(ちょっと宣伝です(笑))

<特報> 現在 act2 では、Windows と Parallels Desktop をセットにした、 "夏のボーナスキャンペーン第一弾!「Parallels Desktop 10 + Windows 8.1」バンドルキャンペーン!" を実施中です。Windows 10 へも無料でアップグレードできる、安心の Windows 8.1 と Parallels Desktop 10 がセットでお得となっています。期間限定ですのでお早めにどうぞ。



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2015年6月4日木曜日

日本年金機構の情報漏洩について:その2



6月3日の報道によると、今回の日本年金機構の情報漏洩には4通の不審メールが要因だとされている。

そして、機構は職員に対して、不審メールへの警戒を喚起したが、メールの件名を示さなかったことが被害につながった、と報じられていた。

なんとも、どこに責任の所在があるのか、まったく釈然としないコメントだ。
メールを警戒しなかった職員のせいにしたいのだろうか?


かつて、マーフィーもこう言っている:

Anything that can go wrong will go wrong.
Everything that can possibly go wrong will go wrong.

うまく行かなくなり得るものは何でも、うまく行かなくなる。
何事であれ失敗する可能性のあるものは、いずれ失敗する。



笑えない話になってきた。
人がいちいちメールをチェックするのか? ただでさえワケの分からないコンピュータの、マルウェアにかかわることなど、普通、わからんですよ。

システム側はこうした事故を未然に防ぐために最善の防御策を講じる義務がある。

だから、とりあえず、動作のホワイトリストでフロントラインを防衛しなければ。

昔ながらのウイルススキャンは事件後の犯人捜査みたいなものであって、犯罪を未然に食い止めるリアルタイム性は無いのです。

賢い皆さんはどうかホワイトリストを入れてください。
ハミングヘッズ社から無償で提供されています。

http://www.shinobi-whitelist.com/index_j.html

- MK
日本年金機構の情報漏洩その1




2015年6月3日水曜日

日本年金機構の情報漏洩、DeP なら阻止できた

2015年6月1日に発生した日本年金機構における 125 万件超の情報漏えい事件...
まったく、お粗末な話だ...

私は今日、ハミングヘッズ社を訪れ、エンジニアに確認した。
「DeP が入っていれば(もちろん SeP ならなおのこと)、こんなことは起きないですよね?」

エンジニアは明確に答えてくれた。
「その通りです」


ニュースメディアにさまざまな記事が掲載されていた。

「新種のウイルスだったから...」

そんなことはすでに何年も前から、わかっていた話だ。
未知のウイルスに対してどう防御するのか、そこを徹底的に対策せずにきたツケが回ってきたのだ。そして被害を受けるのは我々国民だ...

こういう事件を、いつものように、エライ人が出てきて頭を下げて、それで終わり。
という、そんなことでよいものなのか?

今の情報社会では、セキュリティは最重要事項であり、ゆえに、さまざまな開発会社が存在し、智慧をしぼり、腱鞘炎になりながらも、対策に「命をかけて」いる。


ともあれ、

なぜ、いまだに「未知のウイルスだったから...」などという言い訳が通るのか?

あの Symantec の VIP が去年の5月に、従来の方法では 45% しか阻止できない、と公言しているのに。


なんとも、やるせない。


私はこのブログの中で以前にホワイトリスト型のことを記載したけれども、何度考えても、サイバー攻撃を食い止めるには、ホワイトリスト方式が最適なのは間違いない。

ただ、それを実現できる会社が少ないから、一般に浸透していないから、管理者層は採用する「智慧と勇気」がないのだ。


アメリカではすでに、そういうムードになってきている。
先日のサンフランシスコでの世界最大の IT セキュリティカンファレンス RSA 2015 でも旧来のセキュリティツールはまったく関心を集められず、ホワイトリスト型のブースに人だかりができていた。


ハミングヘッズ社は先日、DeP の無償版の配布を開始した。
タダなんだから、とりあえず、それを入れて、PC のフロントラインで防御しましょうよ。
ウイルスのスキャンはその後でマシンを使っていない時間帯にでも走らせておけばいい。


DeP が入っていれば、その未知のウイルスがファイルを開こうとしたタイミングで食い止めるし、開かずに送信しようとしてもやはり止められる。あの事件は止められたのだ...


日本も一日も早く「ホワイトリスト型セキュリティ」が当たり前になってほしいと、切に願うばかり。


これを読んでくださった方は、どうか、
http://www.shinobi-whitelist.com/index_j.html
から無償のホワイトリストをダウンロードしてインストールしてください。

- MK

6月3日の報道によると、日本年金機構の情報漏洩には4通の不審メールが要因だとされているが・・・
日本年金機構の情報漏洩について:その2






2015年5月18日月曜日

重たくなった Mac を驚異の速さへ!



Mac も Windows も、使っていると、だんだん遅くなってきますよね。これは、コンピュータのアーキテクチャがよほど大胆に刷新されないかぎり永遠につきまとう問題です。

2015年5月14日木曜日

新 MacBook チェック:ルックス&サイズ編




新 MacBook がやってきた。
とりあえず、まずは、その外観とサイズ感をレポートします。

2015年4月21日火曜日

訃報がメールで送られてきた!どうする?

昨日より「訃報」のマルウェアが話題になっている。

報道によると、「DragonOK」と呼ばれる、中国の攻撃者とみられる集団が、今年の1月から3月の間に国内の企業や組織に向けて「訃報」に見せかけて、新種のマルウェア「FormerFirstRAT」を送り込む攻撃を行ったことが発表されたようだ。

2015年4月17日金曜日

プロを連れ出そう

TechTool Pro 8 が本日リリースされました。

今回のバージョンアップは、50以上のテスト項目追加に注目をしたいところなのですが、実はもう1つの機能追加である「 Protogo 」の統合についても注目をしていただきたいところです。

2015年4月14日火曜日

TechTool Pro 8 がやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!

Mac を使っているうちに「なんだか調子悪くなってきた」ということはありませんか?Windows に比べればトラブルは少ない Mac ですが、それでもコンピュータはトラブルとは無縁とはいきません。ハードディスクを突然認識しなくなったり、Macが起動しなくなるといったことを経験された方も多いことでしょう。もちろん、act2スタッフの Mac も「外出先で起動しなくなった」などといったトラブルに遭遇。その度に活躍してきたのがこの定番ユーテリティが TechTool Pro です。

2015年3月30日月曜日

【実録】外出先で MacBook 起動せず (>_<)



これは実話です。

先月、外国から来客あり。そろそろホテルに到着したころかなと思っていたら、電話があり、「まいった...  MacBook が起動しなくなってしまったよ〜... act2 になんかツールない?」というのが第一声。

2015年3月9日月曜日

ネットバンキング:法人は被害にあっても補償されない



2015/03/04 の NHK の「クローズアップ現代」において、ネットバンキングにおけるサイバー犯罪が急増していることが報じられました。

2015年2月14日土曜日

【コラム】MacBook・MacBook Air・MacBook Pro のネットセキュリティを自動化しよう



MacBook Air・MacBook Pro には、とりあえず、「ネットバリア」をインストールしてください。

みなさんは MacBook Air・MacBook Pro のセキュリティ設定をどのようにされていますか?

2015年2月13日金曜日

【コラム】サイバーアタック… そもそも自分もその標的にされるのか?



サイバーアタックと一口で言っても、それを正確に説明できる人はどれくらいいるのでしょうか?私自身 100% 答えられる自信はありません。なぜなら、変化と進化が速すぎて、昨日の定義では今日は収まらいことが日常茶飯事だからです。